ほとんどの場合、MTA 自体は基本的にバックエンドサーバーで使用されることはありません。必要な MTA コンポーネントは次のとおりです。
ディスパッチャー
libimta
LMTP サーバー
imta.cnf ファイル
mappings ファイル
imta.tailor ファイル
ディスパッチャーには MTA 設定ファイルが必要ですが、ファイルは非常に短くすることができます。ディスパッチャーの下で実行する LMTP サーバーを起動できるようにするため、ディスパッチャーはバックエンドサーバーで実行する必要があります。ディスパッチャーと LMTP サーバーは libimta のさまざまな機能を使用するので、これもバックエンドサーバーに存在する必要があります。
LMTP サーバーでは、通常ならば実行される MTA のキューの出し入れ機能、ヘッダー処理、またはアドレス変換が実行されません。メッセージの内容とアドレスについての処理は、すべてリレーシステムで実行されます。処理後は、メッセージストアに送信される正確な形式で、メッセージストアが必要とする形式の配信アドレスがすでに付けられたメッセージが LMTP サーバーに提示されます。ユーザーの制限容量など、メッセージがストアに配信される際に通常使用可能な追加受取人情報は、受取人アドレスとともに LMTP パラメータとして提示されます。配信試行が失敗した場合は、メッセージはリレーシステムの LMTP キューに残ります。