不在処理で使用される LDAP ユーザーディレクトリ属性は、次のとおりです。
エイリアス処理は、この属性で指定された個人名情報を記録し、この情報を使用して、生成された MDN または不在返信の From: フィールドを作成します。個人情報を公開しないように注意して使用してください。
休暇開始日時。値の形式は、YYYYMMDDHHMMSSZ です。この値は GMT を標準にしています。自動返信は、現在時刻がこの属性で指定されている時刻よりもあとの場合にのみ生成される必要があります。この属性がない場合、開始日は適用されません。LDAP_START_DATE MTA オプションを別の属性名に設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
この属性は、Sieve スクリプトを生成したコードによって読み取られ、チェックされます。現在時刻が不在開始日より前である場合、不在処理は中止されます。現時点では、Sieve には日付/時刻テスト機能および比較機能がないため、スクリプト自体ではこの属性を操作できません。
休暇終了日時。値の形式は、YYYYMMDDHHMMSSZ です。この値は GMT を標準にしています。自動返信は、現在時刻がこの属性で指定されている時刻よりも前の場合にのみ生成される必要があります。この属性がない場合、終了日は適用されません。LDAP_END_DATE MTA オプションを別の属性名に設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
この属性は、Sieve スクリプトを生成したコードによって読み取られ、チェックされます。現在時刻が不在終了日よりあとである場合、不在処理は中止されます。現時点では、Sieve には日付/時刻テスト機能および比較機能がないため、スクリプト自体ではこの属性を操作できません。
ユーザーのメールアカウントに自動返信モードを指定します。この属性の有効な値は、次のとおりです。
echo - 追加された mailAutoReplyText テキストまたは mailAutoReplyTextInternal テキストに加えて、元のメッセージテキストをエコー出力するマルチパートを作成します。
reply - mailAutoReplyText または mailAutoReplyTextInternal のいずれかで指定されているシングルパートの返信を元の差出人に送信します。
これらのモードは、不在処理に渡される標準外の :echo 引数および :reply 引数として Sieve スクリプト内にあります。echo では、返信内容として元のメッセージが含まれた「処理済」の MDN が生成されます。reply では、返信テキストのみの返信が生成されます。不正な値は不在処理に渡される引数として示されません。したがって、元のメッセージのヘッダーのみの MDN が生成されます。自動返信モードとして echo を選択すると、前回の返信が送信された時期にかかわらず、すべてのメッセージに対して自動返信が送信されることにも注意してください。
LDAP_AUTOREPLY_MODE MTA オプションを別の属性名に設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
mailAutoReplySubject
自動返信応答で使用する Subject フィールドの内容を指定します。これは UTF-8 文字列である必要があります。この値は、:subject 引数として不在処理に渡されます。LDAP_AUTOREPLY_SUBJECT MTA オプションを別の属性名に設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
受取人のドメイン内のユーザーを除くすべての差出人に送信する自動返信のテキスト。これが指定されていない場合、外部ユーザーは不在メッセージを受信しません。LDAP_AUTOREPLY_TEXT MTA オプションを別の属性名に設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
受取人のドメインから送信者に送られる自動返信のテキスト。これが指定されていない場合、内部ユーザーがメールの自動返信テキストのメッセージを受け取ります。 LDAP_AUTOREPLY_TEXT_INT MTA オプションを別の属性名に設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
MTA は、mailAutoReplyText または mailAutoReplyTextInternal のいずれかの属性値を理由文字列として不在処理に渡します。
任意の差出人への自動返信の応答に成功するまでの時間間隔 (時間単位)。mailAutoReplyMode=reply の場合にのみ使用されます。値が 0 の場合は、メッセージ受信のたびに応答が送り返されます。この値は、不在処理に渡される標準外の :hours 引数に変換されます 。(通常、Sieve 不在処理では、この目的のために :days 引数のみがサポートされている。また、0 の値は許可されていない。)
この属性がユーザーエントリにない場合、AUTOREPLY_TIMEOUT_DEFAULT MTA オプションからデフォルトのタイムアウトが取得されます。LDAP_AUTOREPLY_TIMEOUT MTA オプションを設定すると、この情報を別の属性で参照するように MTA に指示することができます。
MTA は、異なる言語タグを持つ複数の LDAP 属性から選択して、適切な値を使用するように指定できます。有効な言語タグは、エンベロープ From アドレスに関連付けられた優先言語情報と比較されます。現時点でこの扱いを受ける属性は、LDAP_AUTOREPLY_SUBJECT (通常は mailAutoReplySubject)、LDAP_AUTOREPLY_TEXT (通常は mailAutoReplyText)、LDAP_AUTOREPLY_TEXT_INT (通常は mailAutoReplyTextInternal)、LDAP_SPARE_4、LDAP_SPARE_5、LDAP_PREFIX_TEXT、および LDAP_SUFFIX_TEXT だけです。
各属性値には異なる言語タグ値が設定されていると想定されます。異なる値に同じタグ値が設定されている場合は、基本的にランダムに、それらの値のうちから選択されます。