有効期限および消去機能により、有効期限ルールで定義した条件に従って、メッセージのフォルダ間移動、メッセージのアーカイブ、およびメッセージストアからのメッセージの消去を実行できます。これらの作業は、imexpire ユーティリティーを使用して実行します。
imexpire ユーティリティーは管理者によって実行されるため、制限容量の適用は省略されます。
有効期限ルールの作成方法と imexpire ユーティリティーの使用方法については、「20.9 自動メッセージ削除 (有効期限および消去) 機能を設定する」を参照してください。
有効期限ルールを作成することにより、異なるタイプのメッセージを異なる条件に従って有効期限切れにすることができます。
有効期限機能は柔軟性がきわめて高く、さまざまなオプションを使用して有効期限切れの条件を設定できます。この節では、テキストメッセージとボイスメッセージが異なる条件に従って有効期限切れになる例を示します。
この例では、テキストメッセージタイプとボイスメッセージタイプが次のように設定されていることを想定します。
store.messagetype.1 = text/plain store.messagetype.2 = multipart/voice-message |
また、メッセージストアが Content-Type ヘッダーフィールドを読み取ってメッセージタイプを判定するように設定されていることを想定します。
TextInbox.folderpattern: user/%/INBOX TextInbox.messageheader.Content-Type: text/plain TextInbox.messagedays: 365 TextInbox.action: fileinto:Archive VoiceInbox.folderpattern: user/%/INBOX VoiceInbox.messageheader.Content-Type: multipart/voice-message VoiceInbox.savedays: 14 VoiceInbox.action: fileinto:OldMail VoiceOldMail.folderpattern: user/%/OldMail VoiceOldMail.messageheader.Content-Type: multipart/voice-message VoiceOldMail.savedays: 30 VoiceOldMail.action: fileinto:Trash Trash.folderpattern: user/%/Trash Trash.savedays: 7 Trash.action: discard |
この例では、テキストメッセージとボイスメールが次のように異なる方法で有効期限切れになり、異なるスケジュールに従います。
テキストメッセージは、メッセージストアに到着してから 1 年後にユーザーの受信箱からユーザーのアーカイブフォルダに移動します。
ボイスメールは、2 週間後に受信箱から OldMail フォルダに移動します。ユーザーがボイスメッセージを保存すると、保存日がリセットされ、新しい保存日から 2 週間後にメッセージが移動します。
ボイスメールは、30 日後に OldMail フォルダからごみ箱フォルダに移動します。ユーザーは、OldMail フォルダ内のボイスメッセージを保存することもできます。その場合、メッセージの削除は新しい保存日から 30 日後に延期されます。
すべてのタイプのメッセージは、ごみ箱フォルダに移動してから 7 日後に破棄されます。
ボイスメールは、有効期限ルールによって自動的にごみ箱に移動します。テキストメッセージは、ユーザーがメッセージを削除したときにごみ箱に移動します。
注意: savedays ルールにより、メッセージを保存してから指定された日数が経過すると、そのメッセージは有効期限切れになります。一般的なボイスメールシステムでは、ユーザーはボイスメールメニューでボイスメールを保存できます。テキストメッセージの場合は、ほかのフォルダに移動したときにメッセージが保存されます。messagedays ルールにより、メッセージがメッセージストアに最初に到着してから指定された日数が経過すると、メッセージが保存されたフォルダやメッセージの移動回数に関係なく、そのメッセージは有効期限切れになります。