Sun Cluster 環境の内部で、ローカルマウントされるファイルシステムを高可用性にする場合、HAStoragePlus リソースタイプを使用することを強くお勧めします。ローカルファイルシステム (フェイルオーバーファイルシステム (FFS) とも呼ばれる) では、クラスタファイルシステム (CFS、グローバルファイルシステムとも呼ばれる) よりも入出力パフォーマンスが向上します。HAStoragePlus では、FFS と CFS の両方をサポートしています。一方、HAStorage では、CFS のみをサポートしています。
HAStoragePlus には多くの利点があります。
HAStoragePlus はグローバルファイルサービス層を完全に回避します。このことは、ディスク入出力が集中するデータサービスでパフォーマンスの大幅な向上につながります。
HAStoragePlus は、グローバルファイルサービス層と連携しない可能性があるファイルシステムも含めて、UFS、VxFS などの任意のファイルシステムと連携できます。Solaris オペレーティングシステムでサポートされるファイルシステムは HAStoragePlus と連携します。
データサービスリソースグループ内で HAStorage リソースと HAStoragePlus リソースのどちらを作成すべきかを決定するには、次の基準を考慮してください。
Sun Cluster 3.0 Release May 2002 または Sun Cluster 3.1 を使用している場合は、HAStoragePlus を使用する
Sun Cluster 3.0 December 2001 以前を使用している場合は、HAStorage を使用する
HAStoragePlus の詳細については、適切な Sun Cluster マニュアルを参照してください。たとえば http://docs.sun.com/app/docs/coll/573.10 などがあります。