コマンド行からサービスを起動または停止するには、コマンド msg-svr-base/sbin/start-msg および msg-svr-base/sbin/stop-msg を使用します。コマンド テンプレート msg-svr-base /sbin/stop-msg service (サービスは smtp、imap、pop、store、http、ens または sched) を使用して個別にサービスを起動および停止することは可能ですが、このマニュアルで説明している特定のタスクを除いては推奨されません。特定のサービスは別のサービスに依存しているため、所定の順序で起動する必要があります。サービスを単独で起動しようとすると、面倒な問題が生じる可能性があります。そのため、start-msg コマンドおよび stop-msg コマンドを使用して、すべてのサービスを同時に起動および停止するようにしてください。
POP、IMAP、HTTP などの各サービスを起動または停止するには、まずそれらを使用可能な状態にする必要があります。詳細は、「5.1.1 サービスの有効化と無効化」を参照してください。
重要: サーバープロセスがクラッシュすると、ほかのプロセスがハングアップする可能性があります。これは、それらのプロセスが、クラッシュしたサーバープロセスによって保持されていたロックを待機しているためです。自動再起動 (「4.5 障害が発生したサービスや応答がないサービスの自動再起動」を参照) を使用していない場合で、サーバープロセスがクラッシュした場合は、すべてのプロセスを停止し、再起動するようにしてください。これには、POP、IMAP、HTTP、MTA の各プロセス、stored (メッセージストア) プロセス、およびメッセージストアを変更するすべてのユーティリティーが含まれます。このユーティリティーには、mboxutil、deliver、reconstruct、readership、upgrade などがあります。
繰り返しますが、このマニュアルの各所で説明されている特定のタスクを除き、個々のサービスをシャットダウンすることは推奨されません。特定のサービスは別のサービスに依存しているため、所定の順序で起動する必要があります。サービスを単独で起動しようとすると、面倒な問題が生じる可能性があります。そのため、start-msg コマンドおよび stop-msg コマンドを使用して、すべてのサービスを同時に起動および停止するようにしてください。
任意のメッセージングサービスを起動または停止するには、start-msg コマンドおよび stop-msg コマンドを使用します。例:
msg-svr-base/sbin/start-msg imap
msg-svr-base/sbin/stop-msg pop
msg-svr-base/sbin/stop-msg sched
msg-svr-base/sbin/stop-msg smtp
サービスを停止または起動するには、サービスが有効になっている必要があります。「4.4.2.1 起動できるサービスを指定する」を参照してください。
start-msg smtp および stop-msg コマンドを実行すると、SMTP サーバーだけでなく、すべての MTA サービスが起動または停止します。特定の MTA サービスだけを起動または停止する場合は、ディスパッチャーおよびジョブコントローラに対して start/stop msg コマンドを使用します。詳細は、『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』の「start-msg」および 『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』の「stop-msg」を参照してください。
デフォルトでは、start-msg を使って次のサービスが起動されます。
#./start-msg Connecting to watcher ... Launching watcher ... Starting ens server .... 21132 Starting store server .... 21133 checking store server status ... ready Starting imap server .... 21135 Starting pop server .... 21138 Starting http server .... 21141 Starting sched server .... 21143 Starting dispatcher server .... 21144 Starting job_controller server .... 21146 |
これらのサービスは、次の configutil パラメータを有効化または無効化することによって制御できます。service.imap.enable、service.pop.enable、service.http.enable、local.smsgateway.enable、local.snmp.enable、local.imta.enable、local.mmp.enable、local.ens.enable、および local.sched.enable。IMAP を無効にするには、service.imap.enable と service.imap.enablesslport の両方を 0 に設定する必要があります。POP および HTTP の場合も同様です。これらのパラメータの機能の詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』の「configutil Parameters」を参照してください。