メッセージの処理後、ICAP ウイルス防止プログラムは SASVE と同様に、メッセージにウイルスが含まれているかどうかを判定します。mode オプションを使用すると、この判定を示すために ICAP プログラムから返す文字列を指定できます。文字列の選択肢は、NULL、デフォルト、ICAP の結果文字列、または verdict オプションで指定された verdict 文字列 です。デフォルトの文字列とは、NULL、ICAP の結果文字列、または verdict で指定された文字列ではなく、プログラムによって返されるその他の設定不可能な文字列です。mode の動作の概要を次の表で説明します。
表 14–7 ICAP の mode オプションに対応して返される判定文字列| verdict の設定 | ウイルスかどうか | mode=0 | mode=1 | mode=2 | mode=3 | 
|---|---|---|---|---|---|
| verdict="" (設定なし) | はい | NULL | ICAP の結果 | ICAP の結果 | ICAP の結果 | 
| いいえ | デフォルト | デフォルト | ICAP の結果 | デフォルト | |
| verdict=文字列 | はい | verdict 文字列 | ICAP の結果 | ICAP の結果 | ICAP の結果 | 
| いいえ | デフォルト | デフォルト | ICAP の結果 | verdict 文字列 | 
1 列目は、verdict オプションが設定されているかどうかを示します。2 列目は、メッセージにウイルスが含まれているかどうかを示します。mode の列は、各モードに対応して返される文字列を示します。たとえば、verdict が設定されておらず mode が 0 に設定されている場合、メッセージにウイルスが含まれていなければ、ICAP プログラムからデフォルト文字列が返されます。verdict が WARNING VIRUS! に設定されていて mode が 0 に設定されている場合、メッセージにウイルスが含まれていれば、ICAP プログラムから WARNING VIRUS! という文字列が返されます。