災害とは、1 つまたは複数のメールボックスではなく、メッセージストア全体に壊滅的な障害が発生することを指します。つまり、メッセージストアサーバー上のすべてのデータが失われた状態のことです。メッセージストアの災害時の完全な復元では、失われた次のデータが復元されます。
すべてのメッセージストアデータ。このデータは、「20.12 メッセージストアのバックアップと復元を行う」に説明されている手順を使ってバックアップできます。ファイルシステムバックアップ方法を使用する場合は、次のデータを必ずバックアップするようにします。
すべてのメッセージストアパーティション
msg-svr-base/data/store/mboxlist にあるメッセージストアデータベースファイル
msg-svr-base/data/store/dbdata/snapshots にあるメッセージストアデータベースのスナップショット。メッセージストアデータベースのスナップショットファイルの場所は configutil パラメータ local.store.snapshotpath で設定できます。
設定データ。msg-svr-base/data/config にあるローカル設定ファイルを含みます。
障害回復に備えてメッセージストアをバックアップする場合は、ファイルシステムスナップショットツールを使用してファイルシステムのスナップショットを作成できます。このスナップショットは、ポイントインタイムのファイルシステムスナップショットである必要があります。そうでない場合は、mboxlist のバックアップを使用できません。mboxlist データベースは、完全なデータベーススナップショットから復元する必要があります。
同じポイントインタイムのすべてのデータ (メッセージストアパーティション、データベースファイル、その他) を取得することをお勧めしますが、それが不可能な場合は、次の順序でデータをバックアップしてください。
データベーススナップショット
データベースファイル
メッセージストアパーティション
設定データ
メッセージストアパーティションとデータベースファイルを同じポイントインタイムのスナップショットでバックアップしなかった場合は、ファイルシステムスナップショットの復元後に reconstruct -m を実行してください。これにより、データベースとメッセージストアパーティションが同期します。