すべてのストア管理者は、任意のサービスに対してプロキシ認証を行うことができます (ストア管理者の詳細については、「20.4 ストアへの管理者によるアクセスを指定する」を参照)。HTTP サービスの場合にだけ、すべてのエンドユーザーがサービスに対してプロキシ認証を行うことができます。ただし、ユーザーが使用するクライアントホストが、プロキシ認証アクセスフィルタを介してアクセスを許可されている必要があります。
プロキシ認証を使用すると、ポータルサイトなどのほかのサービスが、ユーザーを認証して、HTTP ログインサービスに認証資格情報を渡すことができます。たとえば、1 つのポータルサイトが複数のサービスを提供し、そのうちの 1 つが Messenger Express の Web ベースの電子メールだとします。HTTP プロキシ認証機能を使用すると、エンドユーザーはポータルサービスに対する認証を一度行うだけで済み、電子メールにアクセスするために再び認証を行う必要はありません。ただし、ポータルサイトでは、クライアントとサービス間のインタフェースとして機能するログインサーバーを構成する必要があります。Messenger Express の認証用にログインサーバーを設定する場合は、Sun Java System が提供する Messenger Express 認証 SDK を利用できます。
この節では、許可フィルタを使用し、IP アドレスを基準として、HTTP プロキシ認証を許可する方法について説明します。ログインサーバーの設定方法や Messenger Express 認証 SDK の使用方法については説明しません。Messenger Express 用のログインサーバーの設定方法や、認証 SDK の使用方法については、Sun Java System の担当者に問い合わせてください。
コマンド行: 次のように、コマンド行を使用して、HTTP サービスに対するプロキシ認証用のアクセスフィルタを指定します。
configutil -o service.service.proxydomainallowed -v filter |
filter は、「23.7.2 フィルタの構文」 で説明した構文ルールに従って指定します。