Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

25.4.2 サービスログファイルの形式について

Messaging Server によって作成されたメッセージストアおよび管理サービスのログファイルのコンテンツの形式は、すべて同じです。ログファイルは複数行のテキストファイルであり、各行に 1 つのログイベントが記述されています。サポートされている各サービスに対するすべてのイベントは、通常は以下のような形式で記述されています。

dateTime hostName processName[pid]: category logLevel: eventMessage

表 25–8 に、ログファイルのコンポーネントを示します。このイベント記述形式は、日付/時刻形式が異なることと追加コンポーネント (categorylogLevel) があることを除けば、UNIX の syslog 機構で定義されているものと同じです。

表 25–8 メッセージストアと管理サービスのログファイルのコンポーネント

コンポーネント 

定義 

dateTime

イベントがログ記録された日付と時刻。dd/mm/yyyy hh:mm:ss の形式で表記されます。時間帯フィールドは GMT を基準とした +/-hhmm で表記されます。例: 02/Jan/1999:13:08:21 -0700

hostName

サーバーが動作しているホストマシンの名前。例: showshoe

: ホスト上に複数の Messaging Server インスタンスがある場合は、プロセス ID (pid) を使用して、ログイベントのインスタンスを区別することができます。

processName

イベントを生成したプロセスの名前。例: cgi_store

pid

イベントを生成したプロセスのプロセス ID。例: 18753

category

イベントが属するカテゴリ。例: General (例 25–5 を参照)

logLevel

イベントのログレベル。例: Notice (例 25–4 を参照)

eventMessage

イベント固有の説明メッセージで、長さは任意です。例: Log created (894305624)

以下に、ログに記録されたイベントの例を 3 つ示します。

02/May/1998:17:37:32 -0700 showshoe cgi_store[18753]:
 General Notice:
   Log created (894155852)

04/May/1998:11:07:44 -0400 xyzmail cgi_service[343]: General Error:
   function=getserverhello|port=2500|error=failed to connect

03/Dec/1998:06:54:32 +0200 SiroePost imapd[232]: Account Notice:
   close [127.0.0.1] [unauthenticated] 1998/12/3 6:54:32
   0:00:00 0 115 0

IMAP および POP のイベントエントリの末尾は、3 つの数になることがあります。上記の例では、0 115 0 です。最初の数字はクライアントによって送信されたバイト数、2 番目の数字はサーバーによって送信されたバイト数、3 番目の数字は選択されたメールボックス (POP の場合は常に 1) です。

ログファイルを「ログビューア」ウィンドウに表示するときは、特定のログレベルやカテゴリ、または特定のプロセス ID などのイベント内の特定のコンポーネントを検索することによって、表示するイベントを制限することができます。詳細は、「25.4.4 サービスログを検索、表示する」を参照してください。

各ログエントリのイベントメッセージは、記録されるイベントのタイプに固有の形式です。つまり、各サービスのイベントメッセージに表示される内容は、各サービスによって定義されています。多くのイベントメッセージは単純で明白なものですが、複雑なものもあります。