Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

26.2.7 個々のチャネルを起動および停止する

場合によっては、個々のチャネルを停止して再起動することで、メッセージキューの問題の診断とデバッグが行いやすくなることもあります。メッセージキューを停止して、キューに入れられたメッセージを検査し、ループまたはスパム攻撃があるかどうかを確認することができます。

Procedure特定のチャネルへの送信処理 (キューからの取り出し) を停止する

  1. imsimta qm stop コマンドを使用して、特定のチャネルを停止します。これにより、ジョブコントローラを停止する必要がなくなり、設定を再コンパイルしなくてすみます。次の例では、conversion チャネルを停止しています。

    imsimta qm stop conversion

  2. 処理を再開するには、imsimta qm start コマンドを使用してチャネルを再起動します。次の例では、conversion チャネルを起動しています。

    imsimta qm start conversion

    imsimta qm start コマンドと imsimta qm stop コマンドの詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』「imsimta qm」を参照してください。

26.2.7.1 特定のドメインまたは IP アドレスからの受信処理 (チャネルのキューに入れる) を停止する

クライアントホストに一時的な SMTP エラーを返している間に、特定のドメインまたは IP アドレスからの受信メッセージ処理を停止したい場合は、次の操作のいずれかを実行することができます。これを実行すると、メッセージはシステム上に保持されることはありません。詳細については、「18.1 第 1 部 マッピングテーブル」を参照してください。

ORIG_SEND_ACCESS 

  *|*@sesta.com|*|*        $X4.2.1|$NHost$ blocked

このようにすると、差出人のリモート MTA はメッセージをシステム上に保持し、受信処理を再開するまで定期的にそのメッセージを再送信し続けるようになります。

PORT_ACCESS

    TCP|*|25|IP_address_to_block|*    $N500$ can't$ connect$ now

ドメインまたは IP アドレスからの受信処理を再開するときは、必ず上記のルールをマッピングテーブルから削除し、設定を再コンパイルしてください。さらに、各マッピングテーブルごとに固有のエラーメッセージを作成することもできます。これを行うことで、使用中のマッピングテーブルを確認することができます。