Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

26.4.4 ファイルのオープンまたは作成エラー

メッセージを送信するために、MTA は設定ファイルを読み取って、MTA メッセージキューディレクトリにメッセージファイルを作成します。設定ファイルは、MTA または MTA の SDK に対して書かれたプログラムが読み取ることのできるものでなければなりません。適切な権限はこれらのファイルのインストール中に割り当てられます。設定ファイルを作成する MTA ユーティリティーとプロシージャーも、権限を割り当てます。ファイルがシステムマネージャー、特権を持つほかのユーザー、またはサイト固有のプロシージャーによって保護されている場合、MTA は設定情報を読み取ることができない場合があります。その結果、「ファイルオープン」エラーや予測不能な動作が発生します。設定ファイルの読み取りに関する問題が発生したときは、imsimta test -rewrite ユーティリティーが追加情報をレポートします。『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』「imsimta test」を参照してください。

MTA が、権限を持つアカウントから機能していて、権限のないアカウントからは機能していないように見える場合は、MTA テーブルディレクトリのファイルアクセス権が問題の原因と思われます。設定ファイルとそのディレクトリのアクセス権をチェックしてください。詳細については、「26.2.3 危険なファイルの所有権をチェックする」を参照してください。

「ファイル作成」エラーは、通常、MTA メッセージキューディレクトリにメッセージファイルを作成する際に問題が発生したことを示しています。ファイル作成に関する問題の診断については、「26.2.2 メッセージキューディレクトリをチェックする」を参照してください。