Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

C.5.6 モバイルから電子メールの処理を設定する

モバイルから電子メールの処理を設定するには、2 つの設定手順を実行する必要があります。

複数のゲートウェイプロファイルは同一の SMPP サーバーインスタンスを使用することもできます。実際、SMPP サーバーインスタンスは、電子メールからモバイル、モバイルから電子メールの両方の用途に使用される場合があります。

C.5.6.1 モバイルから電子メールへのゲートウェイプロファイルを設定する

モバイルが起点である場合、ゲートウェイプロファイルは 2 つの重要な情報を提供します。そのゲートウェイプロファイルを使用する SMS メッセージを特定する方法とその SMS メッセージを電子メールメッセージに変換する方法です。このプロファイルは、電子メールからモバイルの場合と同じものが使用できます。ただし、SELECT_RE オプションを追加する必要があります。

ゲートウェイプロファイルを設定するには、次の手順に従います。

Procedureゲートウェイプロファイルを設定する

  1. SMS Gateway Server の設定ファイルにゲートウェイプロファイル (オプショングループ) を追加します。

    オプショングループを追加するには、次の形式を使用します。


    [GATEWAY_PROFILE=profile_name]
    option-name-1=option-value-1
    option-name-2=option-value-2
    ...
    option-name-n=option-value-n

    プロファイル名には、11 文字以内の任意の名前を使用できます。同一の設定ファイル内のほかのゲートウェイプロファイルで使用されていない名前にしてください。

  2. 各ゲートウェイプロファイルに、SELECT_RE オプションを指定する必要があります。

    このオプションの値には、SMS 宛先アドレスと照合できるように ASCII 正規表現を使用します。SMS 宛先アドレスが正規表現と一致した場合は、SMS メッセージはゲートウェイを介して電子メールに送信されます。このとき、一致したプロファイルで示されている特徴が使用されます。

    重複する一連の SMS アドレスを持つ複数のゲートウェイプロファイルを設定することは可能です (たとえば、アドレス 000 と一致するプロファイルとほかの任意の 3 桁のアドレスと一致する別のプロファイル)。ただし、これは避けてください。SMS メッセージが 1 つのゲートウェイプロファイル (一致する最初のプロファイル) のみに渡されることになるからです。また、SMS アドレスが照合される順序が不定になるからです。

  3. CHANNEL オプションを設定します。

    この値は MTA SMS チャネルの名前にする必要があります。

    モバイルを起点とする場合のオプションの詳細については、「C.5.11 ゲートウェイプロファイルのオプション」を参照してください。

C.5.6.2 モバイルから電子メールの SMPP サーバーを設定する

SMPP サーバーの追加方法は、電子メールからモバイルの SMPP サーバーの場合と同じです (「C.5.5.3 SMPP サーバー」を参照)。

SMS 通信をゲートウェイ SMPP サーバーにルーティングするように、リモート SMSC を設定する必要があります。そのためには、SMSC がモバイルから電子メールへの通信をルーティングするために使用する SMS 宛先アドレスが、ゲートウェイプロファイルオプション SELECT_RE に設定された値である必要があります。

たとえば、モバイルから電子メールの通信に SMS アドレス 000 を使用する場合、SMS 宛先アドレス 000 の通信をゲートウェイ SMPP サーバーにルーティングするように SMSC を設定する必要があります。ゲートウェイプロファイルは SELECT_RE=000 のオプション設定を使用する必要があります。