Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

25.3.4.1 MTA ログの例: ユーザーがメッセージを送信する場合

ローカルユーザーが送信 TCP/IP チャネルからインターネットなどにメッセージを送信する場合に見られる、基本的なログエントリの例を次に示します。この例では、LOG_CONNECTION が有効になっています。(1) と (2) の行は 1 つのエントリで、実際のログファイルでは 1 行で記述されます。同様に、(3) 〜 (7) の行も 1 つのエントリで、実際のログファイルでは 1 行で記述されます。


例 25–1 MTA ログ: ローカルユーザーが送信メッセージを送った場合


16-Feb-2007 15:41:32.36 tcp_intranet tcp_local    EE 1    (1)
adam@sesta.com rfc822;marlowe@siroe.com marlowe@siroe.com (2)
siroe.com (siroe.com [192.160.253.66])

16-Feb-2007 15:41:34.73 tcp_local                 DE 1    (3)
adam@sesta.com rfc822;marlowe@siroe.com marlowe@siroe.com (4)
thor.siroe.com dns;thor.siroe.com

(TCP|206.184.139.12|2788|192.160.253.66|25)               (5)

(thor.siroe.com ESMTP Sendmail ready Thu 15 Feb 2007 21:37:29 -0700 [MST]) (6)

smtp;250 2.1.5 <marlowe@siroe.com>... Receipt ok           (7)
  1. この行は、ESMTP (EE) を使用して、1 ブロック (1) メッセージをチャネル tcp_intranet からチャネル tcp_local のキューに入れたときの日付と時刻を示します。

  2. この部分は、実際にはログファイルでは (1) と同じ行に表示されます。エンベロープ From: アドレス (この例では adam@sesta.com)、およびエンベロープ To: アドレスの元のバージョンと現在のバージョン (この例では marlowe@siroe.com) を示しています。

  3. ESMTP (DE) を使用して、1 ブロック (1) メッセージを tcp_local チャネルのキューから取り出したときの日付と時刻を示しています。つまり、tcp_local チャネルがリモートの SMTP サーバーへの送信に成功したことを示しています。

  4. エンベロープ From: アドレス、元のエンベロープ To: アドレス、および現在の形式のエンベロープ To: アドレスを示しています。

  5. 接続先の実際のシステムの名前が DNS で thor.siroe.com であること、ローカルの送信システムの IP アドレスが 206.184.139.12 で、ポート 2788 から送信されていること、リモートの宛先システムの IP アドレスが 192.160.253.66 で、接続ポートが 25 であることを示しています。

  6. リモートの SMTP サーバーの SMTP 見出し行を示しています。

  7. このアドレスに返された SMTP ステータスコードを示しています。250 は基本的な SMTP 成功コードであり、このリモート SMTP サーバーは拡張 SMTP ステータスコードと追加テキストで応答しています。