Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

10.9.1 MTA テキストデータベース

sleepycat データベースの MTA の使用は、Messaging Server の配備にもたらされる不安定性のために推奨されません (当面、sleepycat は削除されないことに注意する)。そのため、代わりに、リバースデータベース、正引きデータベース、および一般データベースの MTA テキストデータベースを使用するようにしてください。

テキストデータベースを設定するには、次の手順に従います。

  1. データを含むテキストファイルを準備します。

    このファイルの形式は、imsimta crdb が使用する形式と同じです。つまり、1 行に 1 つのエントリ、各エントリに 1 つ以上のスペースで区切られた 2 つのフィールドを含めます。ファイル名は、imta_tailor 内の IMTA_GENERAL_DATAIMTA_REVERSE_DATA、および IMTA_FORWARD_DATA オプションで指定されます。これらのオプションは通常、それぞれ、msg-svr-base/config/ 内の IMTA_TABLE:general.txtIMTA_TABLE:reverse.txt、および IMTA_TABLE:forward.txt をポイントしています。

    general.txt - 一般データベース reverse.txt - リバースデータベース forward.txt - 正引きデータベース

  2. USE_TEXT_DATABASE オプション内の対応する (1 つまたは複数の) ビットを設定します。

    ビット 0 (値 1) - 一般データベースのテキストファイルを使用 ビット 1 (値 2) - リバースデータベースのテキストファイルを使用 ビット 2 (値 4) - 正引きデータベースのテキストファイルを使用

  3. 目的のデータベースを有効にするために必要な任意の追加オプションを設定します。

    たとえば、USE_REVERSE_DATABASEUSE_FORWARD_DATABASE などを設定します。

  4. imsimta cnbuild を実行します。

  5. imsimta reload を実行します。

USE_TEXT_DATABASE は、唯一、きわめて動的なデータには適していません。その場合は、組み込みのデータベースサポートに頼るのではなく、独自の MTA プラグインを記述することをお勧めします。

テキストデータベースは適さないが、crdb (Sleepycat) のデータベースサポートを使用する場合は、データベースの使用スタイルを構造化し、プロセスを適切に更新することによってそれを実現できる可能性があります。つまり、imsimta crdb または imsimta db のどちらかを使用して、再コンパイル、再読み込み、再起動なしでデータベースを更新します。ただし、これが機能するには、既存のエントリの追加または更新しかできない状況に陥ることがあります。その場合は、imsimta crdb を使用できます。それ以外の場合は、一連の追加/削除/変更操作としてデータを構造化してください。データがこのように構造化されていない場合 (これが通常の状態) は、更新時にデータベース全体を置き換えることが必要になります。そのため、この場合はテキストデータベースの方が好都合です。