Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

6.4 Calendar Server 6.3 ソフトウェアを使用した対称型高可用性配備の詳細な作業リスト

次に、対称型高可用性に合わせて Calendar Server をインストールし設定するために必要な作業を示します。

  1. ノードの準備

    1. Solaris オペレーティングシステムソフトウェアをクラスタのすべてのノードにインストールします。

    2. Sun Cluster ソフトウェアをクラスタのすべてのノードにインストールします。

    3. クラスタファイルシステム (グローバルファイルシステム) またはフェイルオーバーファイルシステム (ローカルファイルシステム) のどちらかで、ファイルシステムを 6 つ作成します。

    4. 必要なディレクトリを作成します。

    5. Java Enterprise System インストーラを使用して、Calendar Server HA エージェントパッケージ (SUNWscics) をクラスタのすべてのノードにインストールします。

  2. 1 番目のノードをインストールし設定します。

    1. Communications Suite 5 インストーラを使用して、Calendar Server をクラスタの 1 番目のノードにインストールします。

    2. ディレクトリサーバー LDAP データベースが置かれているマシン上で、Directory Preparation Script (comm_dssetup.pl) を実行します。


      注 –

      2 つのノード上の Calendar Server のインスタンスが同じ LDAP サーバーを共有している場合、Calendar Server ソフトウェアを 2 番目のノードにインストールしたあとは、この手順を繰り返す必要はありません。


    3. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、1 番目のノードで HA を設定します。

    4. 1 番目のノードで、Calendar Server 設定プログラム ( csconfigurator.sh) を実行します。

    5. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、2 番目のノードへのフェイルオーバーを実行します。

    6. 1 番目のノードで設定ファイル (ics.conf) を編集します。

    7. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、1 番目のノードで Calendar Server のリソースグループを設定し有効にします。

    8. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、1 番目のノードのリソースグループを作成し有効にします。

    9. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、リソースグループが正しく作成されたかどうかをテストし、1 番目のノードへのフェイルオーバーを実行します。

  3. 2 番目のノードをインストールし設定します。

    1. Communications Suite 5 インストーラを使用して、Calendar Server をクラスタの 2 番目のノードにインストールします。

    2. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、2 番目のノードで HA を設定します。

    3. 1 番目のノードの設定時に作成した状態ファイルを再利用して、Calendar Server 設定プログラム (csconfigurator.sh) を 2 番目のノードで実行します。

    4. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、1 番目のノードへのフェイルオーバーを実行します。

    5. 2 番目のノードで設定ファイル (ics.conf) を編集します。

    6. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、2 番目のノードで Calendar Server のリソースグループを作成し有効にします。

    7. Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、リソースグループが正しく作成されたかどうかをテストし、2 番目のノードへのフェイルオーバーを実行します。

段階的な手順については、「6.7 対称型高可用性 Calendar Server システムの設定」を参照してください。