2 番目の Calendar Server インスタンスのプライマリノードは 2 番目のノード (Node2) です。
ファイルがマウントされていることを確認します。
プライマリノード (Node2) で次のコマンドを入力します。
df -k
次のような出力が表示されます。
/dev/md/penguin/dsk/d500 35020572 34738 34635629 1% /install-rootCS1 /dev/md/penguin/dsk/d400 35020572 34738 34635629 1% /share-disk-dirCS1 /dev/md/polarbear/dsk/d300 35020572 34738 34635629 1% /share-disk-dirCS2 /dev/md/polarbear/dsk/d200 35020572 34738 34635629 1% /install-rootCS2 /dev/md/polarbear/dsk/d600 35020572 34738 34635629 1% /var-cal-dirCS1 /dev/md/polarbear/dsk/d700 35020572 34738 34635629 1% /var-cal-dirCS2
Sun Java Systems Communications Suite インストーラを使用して、新しいプライマリノード (2 番目のノード) に Calendar Server をインストールします。
Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、次の手順に示すように、Calendar Server の 2 番目のインスタンスを設定します。
フェイルオーバーリソースグループを作成します。
次の例では、リソースグループは CAL-CS2-RG であり、2 つのノードのうちプライマリノードには Node2 という名前が、フェイルオーバーノードには Node1 という名前が付けられています。
./scrgadm -a -g CAL-CS2-RG -h Node2,Node1
論理ホスト名リソースを作成します。
カレンダクライアントはこの論理ホスト名で待機します。次の例では LOG-HOST-CS2-RS を使用していますが、実際のホスト名ではこの箇所を変更します。
./scrgadm -a -L -g CAL-CS2-RG -l LOG-HOST-CS2-RS ./scrgadm -c -j LOG-HOST-CS2-RS -y R_description="LogicalHostname resource for LOG-HOST-CS2-RS"
リソースグループをオンラインにします。
scswitch -Z -g CAL-CS2-RG
HAStoragePlus リソースを作成し、フェイルオーバーリソースグループに追加します。
次の例では、リソースは CAL-SVR-CS2-RS という名前が付けられています。ここは各自のリソース名に置き換えます。
./scrgadm -a -j CAL-SVR-CS2-RS -g CAL-CS2-RG -t SUNW.HAStoragePlus:4 -x FilesystemMountPoints=/install-rootCS2, /share-disk-dirCS2,/var-cal-dirCS2 ./scrgadm -c -j CAL-HASP-CS2-RS -y R_description="Failover data service resource for SUNW.HAStoragePlus:4"
HAStoragePlus リソースを有効にします。
./scswitch -e -j CAL-HASP-CS2-RS
セカンダリノードで設定プログラムを再度実行します。
# cd /cal-svr-baseCS2/sbin/ # ./csconfigurator.sh
設定スクリプトの実行手順については、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。
「ランタイム設定」パネルで、両方の Calendar Server 起動オプションを選択解除します。
「設定およびデータファイルの格納先ディレクトリ」パネルで、次のリストに示すように適切なディレクトリを指定します。
share-disk-dirCS2/config
/share-disk-dirCS2/csdb
/share-disk-dirCS2/store
/share-disk-dirCS2/logs
/share-disk-dirCS2/tmp
ディレクトリを指定し終えたら、「ディレクトリの作成」を選択します。
「アーカイブおよびホットバックアップの設定」パネルで、次のリストに示すように適切なディレクトリ名を指定します。
/share-disk-dirCS2/csdb/archive
/share-disk-dirCS2/csdb/hotbackup
これらのディレクトリを指定したあとで、「ディレクトリの作成」を選択します。
設定が成功したことを確認します。
設定プログラムにより一連のメッセージが表示されます。すべてのメッセージが PASSED で始まっている場合、成功したことを意味します。表示される出力例については、「6.11 カレンダ設定プログラムの出力例 (簡略)」の例を参照してください。
Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、1 番目のノードへのフェイルオーバーを実行します。
次に例を示します。
# /usr/cluster/bin/scswitch -z -g CAL-CS2-RG -h Node1
設定ファイル ics.conf を編集して、次の例に示すパラメータを追加します。
示された値は例でのみ使用します。例の値は、各自の情報に置き換える必要があります。
この手順を開始する前に、ics.conf ファイルをバックアップしておいてください。
! The following changes were made to configure Calendar Server ! Highly Available ! local.server.ha.enabled="yes" local.server.ha.agent="SUNWscics" service.http.listenaddr="IPAddressCS2" local.hostname="LOG-HOST-CS2-RS" local.servername="LOG-HOST-CS2-RS" service.ens.host="LOG-HOST-CS2-RS" service.http.calendarhostname="LOG-HOST-CS2-RS-Domain.com" local.autorestart="yes" service.listenaddr = "IPAddressCS2"
service.http.calendarhostname の値は完全修飾ホスト名にする必要があります。
Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、Calendar Server リソースグループを作成します。
Calendar Server リソースグループを作成し、有効にします。
次に例を示します。
./scrgadm -a -j CAL-SVR-CS2-RS -g CAL-CS2-RG -t SUNW.scics -x ICS_serverroot=/cal-svr-baseCS2 -y Resource_dependencies=CAL-HASP-CS2-RS,LOG-HOST-CS2-RS ./scrgadm -e -j CAL-SVR-CS2-RS
Sun Cluster コマンド行インタフェースを使用して、カレンダリソースグループの作成が成功したかどうかをテストし、2 番目のノードへのフェイルオーバーを実行します。このノードがこの Calendar Server インスタンスのプライマリノードになります。
次に例を示します。
./scswitch -z -g CAL-CS2-RG -h Node2
これで、対称型 HA Calendar Server のインストールと設定が終了しました。