csbackup ユーティリティーを使用して、カレンダデータベース、指定したカレンダ、ユーザーのデフォルトカレンダをバックアップできます。ここで説明する内容は、次のとおりです。
データベースファイルの所有者 (icsuser など) としてログインします。
csbackup ユーティリティーの database コマンドを使用します。
たとえば、カレンダデータベースを backupdir というディレクトリにバックアップするときは、次のように実行します。
csbackup -f database backupdir
バックアップディレクトリ内のバージョンファイル ics50caldb.conf を調べて、正しいバージョンのデータベースがバックアップされたかどうか確認します。
ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在し、-f オプションを指定しない場合は、csbackup ユーティリティーの実行は失敗します。たとえば、backupdir ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリが空であっても次のコマンドの実行は失敗します。
csbackup database backupdir
このため、既存のターゲットバックアップディレクトリを指定するとき は、-f オプションを指定して csbackup を実行する必要があります。
存在しないターゲットバックアップディレクトリを指定し、csbackup にディレクトリを新規作成させることもできます。
データベースの所有者 (icsuser) としてログインします。
カレンダを iCalendar 形式または XML 形式のファイルにバックアップするときは、csbackup ユーティリティーの calendar コマンドを使用します。
バックアップファイルの形式は、ファイル名拡張子 (.ics または .xml ) によって示されます。
たとえば、jsmithcal@sesta.com というカレンダを iCalendar 形式 (text/calendar MIME) の jsmith.ics というファイルとして backupdir ディレクトリ内にバックアップするには、次のように実行します。
csbackup -c jsmithcal@sesta.com calendar backupdir/jsmith.ics
また、jsmithcal@sesta.com というカレンダを XML 形式 (text/XML MIME) の jsmith.xml というファイルとして backupdir ディレクトリ内にバックアップするには、次のように実行します。
csbackup -c jsmithcal@sesta.com calendar backupdir/jsmith.xml
データベースの所有者 (icsuser) としてログインします。
ユーザーのデフォルトカレンダを iCalendar 形式または XML 形式のテキストファイルにバックアップするには、csbackup ユーティリティーの def cal コマンドを使用します。ファイルの形式は、出力ファイルに指定する拡張子 (.ics または.xml ) によって決定されます。
たとえば、jsmith@sesta.com というユーザーのデフォルトカレンダを jsmith.ics という iCalendar 形式 (text/calendar MIME) のファイルにバックアップするには、次のように実行します。
csbackup -a jsmith@sesta.com defcal backupdir/jsmith.ics
また、jsmith@sesta.com のデフォルトカレンダをjsmith.xml というXML 形式(text/xml MIME) のファイルにバックアップするには、次のように実行します。
csbackup -a jsmith@sesta.com defcal backupdir/jsmith.xml