この節では、正しく完了しない検索のトラブルシューティングについての概念情報を提供し、その手順について説明します。
LDAP ディレクトリサーバー設定の nsslapd-sizelimit 属性と nsLookthroughLimit 属性は、検索が正しく終了するように十分なサイズに設定する必要があります。 nsSizeLimit が十分なサイズでない場合は、一部の結果が欠落したり、検索結果が表示されなくなることがあります。nsLookthroughLimit が十分なサイズでない場合、検索が完了しないことがあります。
この節の内容は、次のとおりです。
これらの属性に適切な値が設定されているかどうかを調べるには、次のコマンドを実行します。
ldapsearch -b "base" "(&(icscalendarowned=*user*)(objectclass=icsCalendarUser))"
ここで、base は、Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されているディレクトリサーバーの LDAP ベース DN であり、user は、エンドユーザーがユーザーインタフェースの検索ダイアログで入力できる値です。
LDAP サーバーがエラーを返す場合、nsSizeLimit または nsLookthroughLimit パラメータの値が十分でない可能性があります。
これらの属性の DN は次のとおりです。
dn: cn=config,cn=ldbm databases,cn=plug ins,cn=config
nsLookthroughLimit の値を動的に設定するには、ldapmodify を使用します。
この属性を変更するために Directory Server を終了して再起動する必要はありません。
デフォルト値は 5000 です。検索結果が表示されない場合、この値を大きくすることができます。ただし、そうすると LDAP サーバーのパフォーマンスが低下します。
制限を -1 に設定して、制限の適用を解除することもできます。ただし、システムがハングすることが想定されるため、慎重に行なってください。
nsslapd-sizelimit をより高い値に設定する場合は、次の手順を実行する必要があります。
ディレクトリサーバーを停止します。
dse.ldif ファイルを編集します。
ディレクトリサーバーを再起動します。
ldapmodify の使用方法および dse.ldif ファイルの編集方法については、次の Web サイトで入手できる Directory Server のマニュアルを参照してください。
http://docs.sun.com/coll/1316.1