Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

22.5.4 データベース破損時のサービス停止の防止 (読み取り専用モード)

ここでは、リカバリモードの間も破損したデータベースにアクセスできる方法について説明します。ここで説明する内容は次のとおりです。

22.5.4.1 読み取り専用モードの使用

データベースの破損が見つかった場合、サービスの停止を防ぐ 1 つの方法は、データベースを読み取り専用モードにすることです。このモードでは、エンドユーザーはデータベースのエントリを読むことはできますが、追加、変更、または削除はできません。エンドユーザーがカレンダデータを追加、変更、または削除しようとすると、システムによりエラーメッセージが表示されます。また、カレンダの予定および仕事を追加、変更、または削除する管理者ツールも、データベースが読み取り専用モードの間は機能しません。


注 –

データベースを読み取ることができないほど破損している場合は、バックアップを復元するまでの間、サービスを停止する必要があります。バックアップを復元する最短の方法は、有効なホットバックアップを取ることです。「22.5.8.1 復元する前に」を参照してください。


Procedureデータベースを読み取り専用モードにするには

  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。

  3. コマンド行で、ics.conf が格納されているディレクトリに移動します。

    cd /etc/opt/SUNWics5/config

  4. 次のようにパラメータを設定し、カレンダに対して読み取り専用モードを指定します。

    caldb.berkeleydb.readonly=”yes”

  5. start-cal コマンドを使用して Calendar Server を再起動します。

    cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal

    ics.conf の変更を有効にするには、サービスを再起動する必要があります。