ここでは、リカバリモードの間も破損したデータベースにアクセスできる方法について説明します。ここで説明する内容は次のとおりです。
データベースの破損が見つかった場合、サービスの停止を防ぐ 1 つの方法は、データベースを読み取り専用モードにすることです。このモードでは、エンドユーザーはデータベースのエントリを読むことはできますが、追加、変更、または削除はできません。エンドユーザーがカレンダデータを追加、変更、または削除しようとすると、システムによりエラーメッセージが表示されます。また、カレンダの予定および仕事を追加、変更、または削除する管理者ツールも、データベースが読み取り専用モードの間は機能しません。
データベースを読み取ることができないほど破損している場合は、バックアップを復元するまでの間、サービスを停止する必要があります。バックアップを復元する最短の方法は、有効なホットバックアップを取ることです。「22.5.8.1 復元する前に」を参照してください。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
コマンド行で、ics.conf が格納されているディレクトリに移動します。
cd /etc/opt/SUNWics5/config
次のようにパラメータを設定し、カレンダに対して読み取り専用モードを指定します。
caldb.berkeleydb.readonly=”yes”
start-cal コマンドを使用して Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
ics.conf の変更を有効にするには、サービスを再起動する必要があります。