Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

9.3 Calendar Server 6.3 のバックアップのためのトランザクションログファイルの設定

この節では、トランザクションログファイルの設定の概要と方法の両方を説明します。

この節の内容は、次のとおりです。

9.3.1 Calendar Server 6.3 のバックアップのためのトランザクションログファイルについて

トランザクションログファイルは、Calendar Server で最後のスナップショット以降にカレンダデータベースに対して行われた追加、変更、および削除をすべて取り込むために使用されます。トランザクションは実際には、ログファイルが書き込みのために閉じるまで、ライブデータベースに適用されることはありません。間隔を表すパラメータは、古いログファイルを閉じて、新しいログファイルを作成する頻度を指定します。

ログファイル名は、設定可能な名前の末尾に一意の番号を付けて表します。

ログファイルが閉じると、ライブデータベースにいつでも適用できます。ライブデータベースへの適用は非同期的に行われます。つまり、ログファイルの作成とそのファイルへのトランザクションの書き込みが「リアルタイム」で行われる一方で、トランザクションをデータベースに適用するプログラムが、ログファイルへのトランザクションの書き込みに関係なく単独で実行されます。システムがビジー状態の場合は、データベースへの適用を待機するログファイルの数が増加する可能性があります。システムに余力があるときは、トランザクションを適用するプログラムが遅れを「取り戻し」、実際にはアイドル状態で次のトランザクションログを待機していることもあります。

トランザクションは、ライブデータベースに適用されたあと、ホットバックアップのスナップショット (有効な場合) に適用されます。また、ログファイルはスナップショットが格納されているディレクトリと同じアーカイブディレクトリに書き込まれます。

Procedureトランザクションログファイルを設定するには

  1. コマンド行で、ics.conf が格納されているディレクトリに移動します。

    cd /etc/opt/SUNWics5/config

  2. トランザクションログ名を指定します。

    logfile.store.logname=storename.log

  3. トランザクションログディレクトリのディレクトリパスを指定します。

    デフォルトの値は、次のとおりです。logfile.logdir="logs"

  4. ics.conf ファイルの編集が終わったら、Calendar Server を再起動します。

    cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal