Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

10.3.2 Calendar Server バージョン 6.3 の Sun LDAP Schema バージョン 2

次の図は、Sun LDAP Schema バージョン 2 を使用する、複数ドメインのインストールでの LDAP ディレクトリ構造を示しています。

図 10–1 LDAP Schema バージョン 2 を使用する場合の LDAP ディレクトリの構造

この図は、1 つのツリー (組織ツリー) だけを使用し、DC ツリーのない純粋な Schema バージョン 2 環境の例を示しています。

LDAP Schema バージョン 2 ではフラットな LDAP ディレクトリ構造を使用します。つまり、ドメインはすべて同じレベルにあり、入れ子にはされません。複数ドメインのインストールでは、最初のレベルのエントリ (この図では varriusDomainsestaDomain、および siroeDomain) がディレクトリ構造内で並列である必要があります。これらのエントリを入れ子にすることはできません。

シングルサインオン (SSO) などの Access Manager 機能を使用する場合、または Delegated Administrator を使用してユーザーをプロビジョニングする場合は、Schema バージョン 2 が必要です。ただし、複合型の形態として、DC ツリーと組織ツリーの両方を使用する 2 ツリースキーマも存在します。これは Schema バージョン 1 に似ていますが、Schema バージョン 2 のオブジェクトクラスと属性を使用します。これは、設定プログラム (csconfigurator.sh) では Schema バージョン 1.5 と呼ばれる Schema バージョン 2 互換モードです。