Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

16.1 csdb ユーティリティーを使用したカレンダデータベースの管理

データベースファイルを管理するには、Calendar Server ユーティリティーの csdb を使用します。ここで説明する内容は次のとおりです。

16.1.1 3 つの論理データベースグループの識別

カレンダデータベースのユーティリティー (csdb) では、データベースファイルを 3 つの論理データベース (グループ) として扱います。

16.1.1.1 カレンダデータベースグループ (csdb)

caldb は、データベースディレクトリにあるすべての .db ファイルと _db.* ファイルで構成されます。カレンダデータベースファイルのデフォルトの場所は、次のとおりです (cld_cache および ldap_cache サブディレクトリも同様)。

/var/opt/SUNWics5/csdb

Calendar Server の設定プログラム (csconfigurator.sh) を利用して、別のディレクトリを指定することもできます。設定プログラムについては、第 2 章「Calendar Server 6.3 ソフトウェアの初期実行時設定プログラム (csconfigurator.sh)」を参照してください。

次の表は、各種カレンダデータベース (caldb) ファイルについての説明です。

表 16–1 Calendar Server データベースファイル

ファイル 

説明 

ics50calprops.db

すべてのカレンダのカレンダプロパティー。カレンダ ID (calid)、カレンダ名、ACL (アクセス制御リスト)、所有者が記録されています。

ics50events.db

すべてのカレンダの予定。 

ics50todos.db

すべてのカレンダの仕事 (作業)。 

ics50alarms.db

すべての予定と仕事 (作業) のアラーム。 

ics50gse.db

GSE (グループスケジューリングエンジン) のスケジューリング要求のキュー。 

ics50journals.db

カレンダのジャーナル。現在のリリースにはジャーナルは実装されていません。 

ics50caldb.conf

データベースのバージョン識別子。 

ics50recurring.db

定期的な予定。 

ics50deletelog.db

削除された予定と仕事 (作業)。第 18 章「削除ログデータベースの管理」も参照してください。

16.1.1.2 セッションデータベース (sessdb)

セッションデータベースは、次のディレクトリにあるすべてのファイルで構成されます。/opt/SUNWics5/cal/lib/admin/session/ および /opt/SUNWics5/cal/lib/http/session/

16.1.1.3 統計情報データベース (statdb)

統計情報データベースは、counter ディレクトリにあるすべてのファイルで構成されます。

/opt/SUNWics5/cal/lib/counter/

16.1.2 csdb ユーティリティーを使用した特定のデータベースグループのターゲット設定

csdb ユーティリティーの -t オプションを使用すると、ターゲットデータベースを指定できます。

-t caldb

カレンダデータベースグループ。

-t sessdb

セッションデータベースグループ。

-t statdb

統計情報データベースグループ。


ヒント –

-t オプションを指定しない場合、csdb は 3 種類すべてのデータベースを対象に動作します。checkrebuild の 2 つのコマンドは、カレンダデータベース、caldb だけを対象に動作します。