Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

20.1 ポップアップアラームの概要

この節では、Calendar Server ソフトウェアのポップアップアラームの動作を理解するために必要な概念情報について説明します。

ここでは、次の内容について説明します。

20.1.1 カレンダのポップアップアラームの設定概念

ここでは、ポップアップアラームを動作させるために、何を設定するべきかを説明します。

ユーザーは、カレンダの今後公開される予定や作業の Instant Messenger ポップアップアラームを受信します。

これらのポップアップアラームを有効にするには、次の 2 つを行う必要があります。

ポップアップを有効にすると、差し迫った予定や作業が近づくと、予定通知システムで設定されたアラームにより Calendar Server は電子メール通知を送信し、Instant Messaging はポップアップアラームを表示します。

Calendar Server 管理者は、エンドユーザーの電子メール通知またはポップアラームのいずれか一方、または両方を設定できます。たとえば、電子メールアラームを無効にするときは、ics.conf ファイルのパラメータを次のように設定します。

caldb.serveralarms.binary.enable= "no"

20.1.2 ポップアップアラームの動作

ここでは、ポップアップアラームがどのように動作するかについて説明します。

Instant Messaging ポップアップアラームを有効に設定すると、次のアーキテクチャーフローで処理されます。

  1. Instant Messaging JMS サブスクライバが Calendar Server の予定と通知を ENS (予定通知サービス) に登録します。

  2. Calendar Server が text/xml 形式または text/calendar 形式で予定または通知を ENS に送信します。

  3. Instant Messaging JMS サブスクライバがカレンダの予定または通知を受け取り、text/calendar 形式のメッセージを生成します。

  4. エンドユーザーがオンライン状態であれば、Instant Messaging サーバーはカレンダの所有者にメッセージを送信します。

  5. 受信者がいれば、Instant Messenger は HTML ポップアップアラームを生成し、メッセージに基づいてエンドユーザーのデスクトップに表示します。