Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

21.10 タイムアウト値の使用

ここでは、さまざまな ics.conf パラメータのタイムアウト値を使用して Calendar Server のパフォーマンスを調整するうえでの概念情報を提供し、その手順について説明します。

次のタイプのタイムアウトが存在します。

ics.conf パラメータの編集については、「E.1 ics.conf 設定ファイルの編集」を参照してください。

21.10.1 csadmind のタイムアウト値

次の表は、管理サービス (csadmin) が使用する、ics.conf ファイル内の Calendar Server タイムアウトパラメータを示しています。

表 21–4 管理サービス (csadmin) の HTTP タイムアウト値

パラメータ 

説明 

service.admin.idletimeout

csadmind サービスがアイドル状態の HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数を指定します。

デフォルトは 120 秒 (2 分) です。 

service.admin.resourcetimeout

csadmind サービスがリソースカレンダの HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数を指定します。

デフォルトは 900 秒 (15 分) です。 

service.admin.sessiontimeout

csadmind サービスが HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数を指定します。

デフォルトは 1800 秒 (30 分) です。 

21.10.2 エンドユーザーの HTTP タイムアウト値

次の表は、エンドユーザーに適用される、ics.conf ファイル内の Calendar Server HTTP タイムアウトパラメータを示しています。

表 21–5 ics.conf に設定され、エンドユーザーに適用される HTTP タイムアウト値 (cshttpd サービス)

パラメータ 

説明 

service.http.idletimeout

cshttpd サービスがアイドル状態の HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数を指定します。

デフォルトは "120" 秒 (2 分) です。

service.http.resourcetimeout

cshttpd サービスがリソースカレンダの HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数を指定します。

デフォルトは "900" 秒 (15 分) です。

service.http.sessiontimeout

cshttpd サービスが HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数を指定します。

デフォルトは "1800" 秒 (30 分) です。

21.10.3 GSE キューのタイムアウト値

ics.conf ファイルの次のパラメータは、要求されたジョブを Calendar Server が GSE (グループスケジューリングエンジン) キューで走査するまでの時間を秒単位で指定します。

gse.belowthresholdtimeout="3"

キューに含まれるジョブが許容最大しきい値より多い場合、最後のスレッドが常にキューをもう一度走査します。このため、この設定はジョブの数が最大しきい値より少ない場合にだけ適用されます。

デフォルトは "3" です。この値を大きくすると、サーバーがキューを走査する回数が減り、全体的なパフォーマンスを向上できます。ただし、予定のボリュームが増大したためにキューが大きくなりすぎた場合、キューの処理速度を上げるための時間が短くなる可能性があります。これによって全体のパフォーマンスは低下しますが、予定はすぐに更新されます。