設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
コマンド行で、ics.conf が格納されているディレクトリに移動します。
cd /etc/opt/SUNWics5/config
次の ics.conf パラメータを "yes" に設定して、ホットバックアップを有効にします。
caldb.berkeleydb.hotbackup.enable="yes"
ホットバックアップディレクトリのディレクトリパスを指定します。
caldb.berkeleydb.hotbackup.path= /var/opt/SUNWics5/hotbackup_directory
Calendar Server のデフォルトのホットバックアップディレクトリは、Solaris の場合は /var/opt/SUNWics5/csdb、Linux の場合は /var/opt/sun/calendar/csdb です。csdb ディレクトリは Communications Suite インストーラが認識できる便利なサブディレクトリであるため、このインストーラはデフォルトでアーカイブやホットバックアップディレクトリをこのディレクトリに置きます。
サイズの問題により、Calendar Server 管理者はアーカイブやホットバックアップを csdb ディレクトリ以外のディスク、ボリューム、またはパーティションに置くことを強くお勧めします。
アーカイブおよびホットバックアップのディレクトリの数は設定可能です。このため、アーカイブとホットバックアップにそれぞれ 6 つのディレクトリを選択した場合、csdb ディレクトリには、ライブデータベースのコピーが 6 + 6 + 1 個できます。csstored ユーティリティーは、csdb のある物理ディスクと csdb ディレクトリのコンテンツのサイズに基づいて、必要なアーカイブとホットバックアップのサイズを計算します。
アーカイブとホットバックアップのディレクトリは、使いやすいようにデフォルトで csdb ディレクトリ内にインストールされます。しかし、実際の配備では、csdb の外のディレクトリに配置してください。
一次ディスクドライブにハードウェア障害が発生した場合に備えて、ホットバックアップを別のディスクまたはディスクサブシステムで行うこともできます。こうすることにより、一次ドライブまたはサブシステム上で発生する I/O の競合も減少する場合があります。
高可用性 (HA) の設定を行なっている場合は、このパスを共有ストレージ (/global/cal/) のサブディレクトリとして指定します。第 6 章「Calendar Server 6.3 ソフトウェアでの高可用性 (フェイルオーバーサービス) の設定」も参照してください。
ics.conf ファイルの編集が終わったら、Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal