Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

14.5.2 カレンダユーザーの無効化

ユーザーを無効にするのは、そのユーザーが Calendar Server にログインしないように防ぐためです。この処理方法は、どのユーザー管理ツールを使用してユーザーを作成したかによって異なります。Delegated Administrator コンソールで作成したユーザーは、その管理にもこのツールを使用するようにしてください。同様に、Delegated Administrator ユーティリティーを使用してユーザーにカレンダサービスを割り当てた場合は、サービスを削除する場合もこのツールを使用します。各ツールにより、少し処理が異なります。

ここでは、次の内容について説明します。

14.5.2.1 Delegated Administrator コンソールを使用してユーザーを無効化するには

Delegated Administrator コンソールでは、ユーザーを一時的に無効とすることはできません。ユーザーからカレンダサービスを削除する必要があります。これを行うには、「ユーザー」一覧ページからユーザーを選択します。このユーザーのプロパティーで、カレンダサービスを含むサービスパッケージを削除します。これにより、このユーザーがカレンダに対して無効になり、ユーザーの icsStatus inactive に設定されます。


注 –

パッケージにその他のサービスも含まれている場合は、カレンダが含まれていない別のパッケージを使用して、これらのサービスを再度割り当てる必要があります。


14.5.2.2 Delegated Administrator ユーティリティー (commadmin user delete) を使用してユーザーを無効化する には

ユーザーがカレンダサービスにアクセスできないようにするには、次の例に示すように、ユーザーの LDAP エントリからサービスを削除します。

commadmin user delete jsmith -S cal

これにより、LDAP エントリを完全に削除しなくても、カレンダサービスがユーザーから削除されます。さらに、このコマンドによって、ユーザーの icsStatus inactive に変更されます。

14.5.2.3 Calendar Server ユーティリティー (csuser disable) でユーザーを無効化するには

disable コマンドにより、ユーザーはカレンダデータにアクセスできなくなりますが、カレンダサービスはユーザーの LDAP エントリや Calendar Server データベースから削除されません。このユーティリティーは、ユーザー LDAP エントリに対して icsAllowedServiceAccess="http" を追加することで、無効化されているユーザーに通知します。

たとえば、jsmith による Calendar Server へのアクセスを無効にするには、次のように実行します。

csuser disable jsmith

ただし、jsmith が現在 Calendar Server にログインしている場合は、ログオフするまで jsmith はカレンダデータへのアクセスを維持できます。

14.5.2.4 Calendar Server ユーティリティーでユーザーからカレンダサービスを削除するには

ユーザーからカレンダサービスを削除するには、csuser ユーティリティーの reset コマンドを実行します。

たとえば、jsmith からカレンダサービスを削除するには、次のように実行します。

csuser reset jsmith

これにより、icsCalendarUser (オブジェクトクラス)、icsSubscribedicsCalendarOwned icsCalendaricsDWPHost (LDAP CLD を使用している場合) をはじめとするすべてのカレンダ属性がユーザーの LDAP エントリから削除されます。Calendar Server 管理者がユーザーに代わってカレンダを作成することはできません。


注 –

次のいずれかの状況になった場合は、カレンダサービスはユーザーに復元されます。