Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

18.3.1 削除ログの破棄の調整

削除ログデータベースを破棄する前に、サービスを受けるエンドユーザーに十分注意する必要があります。エンドユーザーが Communications Express を使用している場合、デフォルトのパラメータ設定で十分です。しかし、予定と作業のローカルコピーを格納した、Connector for Microsoft Outlook や Sync Tool などのクライアントユーザーインタフェースを使用している場合は、自動破棄構成パラメータの設定をそれぞれの必要に応じて調整する必要があります。一般に、30 日間またはそれ以上のエントリを削除ログに格納しておく必要があります。このため、削除ログのサイズが非常に大きくなります。この調整を行わないと、データベースに問題が生じることがあります。破棄間隔も、ユーザーの必要に合わせて調整してください。たとえば、データを破棄できるようになるまで 30 日間削除ログデータベースに格納しておく場合、1 分ごとに破棄を実行しても無駄になる可能性があります。しかしどんなものでも日々古くなっていくので、毎日の破棄は妥当なことです。

同様の問題は、手動で cspurge を実行する場合にも起きる可能性があります。削除ログから削除しすぎると、Connector for Microsoft Outlook および Sync Tool のユーザーがサーバーデータベースと同期できなくなることがあります。

削除ログデータベースを破棄するまでかなりの時間が経過した場合、ファイルが非常に大きくなる原因になります。この場合、巨大な破棄が行われたときに、日常のトランザクションログが非常に大きくなります。なぜなら、各項目を破棄するというトランザクションは、トランザクションログに記録されてからアーカイブおよびホットバックアップにアーカイブされるからです。トランザクションログがこのように大きくなった場合、システムに問題があると疑われ、何が起きたかを把握するために多くの時間が費やされてしまいます。