このマニュアルは、SunTM Java System Delegated Administrator の設定方法と管理方法について説明しています。また Delegated Administrator のコマンドを、構文と例を示して説明します。
Delegated Administrator は、Sun Java System Messaging Server と Sun Java System Calendar Server のユーザー、グループ、ドメイン、リソースを Sun Java System Access Manager を使用してプロビジョニングするためのコンソール (グラフィカルユーザーインタフェース) とコマンド行ツールセットです。
このマニュアルは、管理するサイトで、Delegated Administrator の管理、設定、配備を行う責任者を対象としています。
このマニュアルは、ソフトウェアの管理に関する責任者を対象とし、次の一般的な知識を持っていることを前提にしています。
インターネットおよび WWW (ワールドワイドウェブ)
Messaging Server のプロトコル
Sun Java System 管理サーバー
Sun Java System Directory Server および LDAP
Sun Java System のコンソール
次のプラットフォームのシステム管理とネットワーキング
SPARC/x86 版 Solaris 10
SPARC/x86 版 Solaris 9
Red Hat Enterprise Linux 4.0 または任意の RHEL 4 Update
Red Hat Enterprise Linux 3.0 または任意の RHEL 3 Update
一般的な配備アーキテクチャー
このマニュアルの内容を、次の表にまとめています。
表 P–1 内容の紹介
章 |
説明 |
---|---|
ディレクトリ構成、管理者のロール、Delegated Administrator で提供されるサービスパッケージについて説明します。 |
|
Sun Java System Delegated Administrator のインストールおよび設定に必要な手順を説明します。 |
|
Delegated Administrator の設定プログラムについて説明し、その設定手順を具体的に示します。 |
|
コンソールの外観の変更など、Delegated Administrator をカスタマイズする方法を説明します。 |
|
commadmin ユーティリティーを、構文と例を示して説明します。 |
|
サービスプロバイダ管理者 (Service Provider Administrator) のロールと、サービスプロバイダ管理者で管理されるプロバイダ組織とビジネス組織について説明します。 |
|
個々のコマンド行オプションについて属性値とタイムゾーン値を示します。 |
|
Delegated Administrator をデバッグするときに調査するログファイルを示します。 |
|
Delegated Administrator のパフォーマンスを向上させるための Delegated Administrator、Web コンテナ、および Directory Server のチューニングに関するヒントを示します。 |
|
ACI を統合する方法と、使用されていない ACI をディレクトリから削除する方法について説明します。 |
Sun テクニカルマニュアルには、Web サイト http://docs.sun.com SM からオンラインでアクセスできます。アーカイブを参照したり、特定のマニュアルタイトルや題目を検索したりできます。
次の URL を利用すると、すべての Messaging Server マニュアルを参照できます。
http://docs.sun.com/coll/1312.1
利用可能なマニュアルは、以下のとおりです。
『Sun Java System Messaging Server 管理ガイド』
『Sun Java System Messaging Server Administration Reference』
『Sun Java System Messaging Server MTA Developer’s Reference』
Messaging Server 製品群には、Sun JavaTM System Directory Server などのほかの製品も含まれています。これらの製品およびその他の製品のマニュアルは、次の URL で参照できます。
http://docs.sun.com/db/prod/sunone
ソフトウェアマニュアル以外に、Messaging Server ソフトウェアフォーラムで、特定の Messaging Server 製品に関する質問について、技術的なヘルプを参照してください。このフォーラムは、以下の URL にあります。
http://swforum.sun.com/jive/forum.jsp?forum=15
Calendar Server の全マニュアルについては、次の URL を参照してください。
http://docs.sun.com/coll/1313.1
利用可能なマニュアルは、以下のとおりです。
『Sun Java System Calendar Server 管理ガイド』
『Sun Java System Calendar Server Developer’s Guide』
Communications Suite の全製品に使用されるマニュアルについては、次の URL のいずれかを参照してください。
http://docs.sun.com/coll/1312.1
または、
http://docs.sun.com/coll/1313.1
利用可能なマニュアルは、以下のとおりです。
『Sun Java Communications Suite インストールガイド』
『Sun Java Communications Suite アップグレードガイド』
『Sun Java Communications Suite リリースノート』
『Sun Java System Delegated Administrator 管理ガイド』
『Sun Java Communications Suite 配備計画ガイド』
『Sun Java Communications Suite Schema Migration Guide』
『Sun Java Communications Suite Schema Reference』
『Sun Java Communications Suite Event Notification Service Guide』
『Sun Java System Communications Express 管理ガイド』
『Sun Java System Communications Express Customization Guide』
次の表は、このマニュアルで使用されているデフォルトパスとファイル名について説明しています。
表 P–2 デフォルトのパスとファイル名
プレースホルダ |
説明 |
デフォルト値 |
---|---|---|
msg-svr-base |
Messaging Server のベースインストールディレクトリを表します。 |
Solaris システム: /opt/SUNWmsgsr Linux システム: /opt/sun/messaging |
da-base |
Delegated Administrator のベースインストールディレクトリを表します。 |
Solaris システム: /opt/SUNWcomm Linux システム: /opt/sun/comms/commcli |
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–3 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 machine_name% you have mail. |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
machine_name% su Password: |
|
aabbcc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャー・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
コード例は次のように表示されます。
C シェル
machine_name% command y|n [filename] |
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェル
$ command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename] |
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
次の表は、デフォルトのシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを示しています。
表 P–4 シェルプロンプト
シェル |
プロンプト |
---|---|
UNIX および Linux システムの C シェル |
machine_name% |
UNIX および Linux システムの C シェルのスーパーユーザー |
machine_name# |
UNIX および Linux システムの Bourne シェルおよび Korn シェル |
$ |
UNIX および Linux システムの Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー |
# |
Microsoft Windows のコマンド行 |
C:\ |
次の表に、このマニュアルで使用する記号の表記規則を示します。
表 P–5 記号の表記規則
記号 |
説明 |
例 |
意味 |
---|---|---|---|
[ ] |
省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 |
ls [-l] |
-l オプションは必須ではありません。 |
{ | } |
必須コマンドオプションの選択肢を含みます。 |
-d {y|n} |
-d オプションには y 引数か n 引数のいずれかを使用する必要があります。 |
${ } |
変数参照を示します。 |
${com.sun.javaRoot} |
com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。 |
- |
同時に押すキーを連結します。 |
Control-A |
Control キーを押しながら A キーを押します。 |
+ |
連続して押すキーを連結します。 |
Ctrl+A+N |
Control キーを押し、放してから、以後のキーを続けて押します。 |
-> |
グラフィカルユーザーインタフェースでのメニュー項目の選択順序を示します。 |
「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 |
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 |
Sun のサービス |
URL |
内容 |
---|---|---|
マニュアル |
PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 |
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サポートおよびトレーニング |
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