Sun Java System Delegated Administrator 6.4 管理ガイド

カスタマイズされたサービスパッケージのアップグレード

この項は、Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator から Delegated Administrator 6.4 (現在のリリース) へのアップグレードで、以前のリリース (6 2005Q4) でカスタマイズされたサービスパッケージを作成した場合のみ該当します。

Delegated Administrator 6.4 では、サービスパッケージのテンプレートが以前のリリース (6 2005Q4) とは異なる、ディレクトリ内のノードに格納されます。

サンプルサービスクラステンプレート

Delegated Administrator 設定プログラムを実行すると、以前に Delegated Administrator 設定プログラムによってインストールされたサンプルサービスクラステンプレートは自動的にアップグレードされます。設定プログラムの「サービスパッケージと組織のサンプル」パネルで、「 サンプルサービスパッケージを読み込む」を選択してください。

サンプルテンプレートを使用してサービスパッケージをユーザーとグループに割り当てるだけであれば、操作は必要ありません。

カスタマイズされたサービスパッケージ

設定プログラムでは、6 2005Q4 リリースで作成したカスタマイズされたサービスパッケージはアップグレードされません。カスタマイズされたサービスパッケージは、手動でアップグレードする必要があります。

カスタマイズされたサービスパッケージの作成方法については、「独自のサービスパッケージの作成」を参照してください。

Procedureカスタマイズされたサービスパッケージをアップグレードする

LDAP ディレクトリで、次の操作を実行します。

  1. サービスパッケージのテンプレートを、次のディレクトリノードから


    o=cosTemplates,o=rootsuffix
    

    次のディレクトリノードにコピーします。


    o=service_target,o=cosTemplates,o=rootsuffix
    

    ここで、service_target は次のいずれかです。


    mailuser
    calendaruser
    mailcalendaruser
    mailgroup

    たとえば、サービスパッケージのテンプレートが myservicepackage という名前で、ユーザーにメールサービスを提供する場合、サービスパッケージのテンプレートの新しい dn は次のようになります。


    o=myservicepackage,o=mailuser,o=cosTemplates,o=rootsuffix
    
  2. 元のディレクトリノードからサービスパッケージのテンプレートのエントリを削除します。


    o=cosTemplates,o=rootsuffix
    
  3. サービスパッケージを定義する ldif ファイルに次の行を追加して、カスタマイズされたサービスパッケージをそれぞれ編集します。

    daServiceType: service type target


    注 –

    ldif ファイルにすでに daServiceType 属性が含まれている場合は、この手順を省略できます。


    daServiceType 属性は、サービスパッケージによって提供されるサービスのタイプと、サービスパッケージのターゲットを定義します。

    service は、mail または calendar のどちらかです。

    target は、users または groups のどちらかです。

    次に例を示します。


    daServiceType: mail user

    編集済みの ldif ファイルの例を次に示します。


    dn: cn=myservicepackage,o=mailuser,o=cosTemplates,o=mycompanysuffix
    changetype: modify
    replace: daServiceType
    daServiceType: mail user
LDAP ディレクトリツール ldapmodify を使用して、ディレクトリ内のサービスパッケージを更新します。

コマンド実行の例を次に示します。

ldapmodify -D <directory manager> -w <password> -f myservicepackagemodldif

各表記の意味は次のとおりです。

<directory manager> は Directory Server 管理者の名前です。

<password> は Directory Service 管理者のパスワードです。

myservicepackagemodldif は、前の手順で説明した変更を含む ldif ファイルの名前です。