Communications Express からカレンダにアクセスすると、「この処理の実行中にエラーが発生しました」というメッセージが表示される
このエラーは、以下の 1 つ以上の理由で表示されます。
uwc-deployed-path/WEB_INF/config/uwcconfig.properties の Calendar Server の設定が正しくない
Communications Express の uwcconfig.properties ファイル内に設定されている Calendar Server の calmaster 情報が、Calendar Server の cal deploy path/bin/config/ics.conf ファイル内の値と同じでない
「uwcconfig.properties ファイルでの Calendar Server のパラメータの設定」を参照してください。
Communications Express と Calendar Server の両方が、ホストドメインで有効でない
Communications Express と Calendar Server の両方が仮想ドメインに対して有効になっているか、または両方が仮想ドメインに対して無効になっていることを確認してください。Communications Express および Calendar Server を仮想ドメインに対して有効にする方法の詳細については、「カレンダでのホストドメインサポートの有効化」を参照してください。
Calendar Server が開始していない
カレンダーサービスがこのユーザーで利用できない
Communications Express からカレンダにアクセスすると、「カレンダを使用できません。表示できませんでした。選択したカレンダは削除されたか存在していません。または、表示する権限がありません。別のカレンダを選択してください」というメッセージが表示される
このエラーは、ホストされていないドメインを構成する際に、Schema 2 で使用される commcli を使用してユーザーが作成された場合に起こります。このエラーメッセージは、commcli がユーザーの LDAP エントリ内の icsCalendar 属性の値に @domain を誤って付加しているために表示されます。
回避策
ホストされていないドメイン環境で commcli を使用してユーザーを作成する場合は、commadmin コマンドで -k legacy オプションを使用します。ホストドメイン環境の場合は、-k hosted オプションを使用します。-k オプションを指定しない場合は、ホストドメインのセットアップと見なされます。
以下にその例を示します。
./commadmin user create -D admin -w password -X siroe .varrius .com -n siroe.varrius.com -p 85 -d siroe.varrius.com-F test -L user2 -l user2 -Wuser2 -S mail,cal -k legacy ok |
または、
作成済みのユーザーに対応するエントリを削除できない場合は、ユーザーの LDAP エントリの icsCalendar、icsSubscribed、および icsOwned 属性から '@domain ' の部分を手動で削除します。
Communications Express から複数のドメインにわたるカレンダを検索、招待、登録、または空き時間の確認をすると、「ドメインにわたるカレンダを検索できません」、「ドメインにわたるカレンダを招待できません」、「ドメインにわたるカレンダを登録できません」、または「ドメインにわたるカレンダの空き時間の確認を実行できません」というメッセージが表示される
回避策
カレンダの可用性を検索、招待、登録、または確認するには、クロスドメイン検索を有効にする必要があります。『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』の「クロスドメイン検索の有効化」の節を参照してください。
デフォルトの予定状況フィルタに関する問題
「カレンダのオプション」ウィンドウにあるデフォルトの予定状況フィルタは、日別、週別、および月別のカレンダ表示で表示する予定を指定します。選択可能なオプションは、以下のとおりです。
「受諾済み」
「保留」
「辞退済み」
「返信なし」
予定状況として「受諾済み」オプションが選択されていると、日別、週別、または月別のカレンダ表示には、ユーザーが受諾した出席依頼のみが表示されます。ただし、ユーザー自身が作成した予定はすべて、日別、週別、または月別のカレンダ表示に常に表示されます。
2M バイトを超えるファイルのアップロード中に Communications Express で「サーバーエラー」が表示される
このエラーは、アップロードされるファイルのサイズが 2M バイトより大きい場合に、予定や作業のカレンダへのインポート中または連絡先のアドレス帳へのインポート中に発生します。
デフォルトでは、Communications Express でインポートできるのは、2M バイトまでのデータです。ただし、アップロードファイルのサイズ制限は設定できます。
回避策
アップロードファイルのサイズ制限を大きな値に設定します。
アップロードファイルのサイズ制限を大きな値に設定するには、web.xml 内のフィルタ MultipartFormServletFilter の、次に示す初期化パラメータを設定します。
fileSizeHardLimit エラーが発生し、要求処理が停止されるまでにアップロードされるファイルコンテンツの最大のバイトサイズを指定します。たとえば、ユーザーが 1 つの要求で 3 つのファイルをアップロードし、1 つ以上のファイルが fileSizeHardLimit の制限を超えた場合は、すべてのファイルが破棄され、フィルタによってエラー状況が報告されます。
requestSizeLimit 着信要求全体の最大のバイトサイズを指定します。要求がこの制限に違反している場合は、要求処理が停止され、入力ストリームは破棄されます。次に、フィルタはこの違反を、コンテンツサイズの強い制限値違反として処理します。この制限のデフォルト値は 4M バイトです。
fileSizeLimit アップロードされるファイルコンテンツの最大のバイトサイズを指定します。たとえば、ユーザーが 1 つの要求で 3 つのファイルをアップロードする場合は、これらのファイルのいずれもこの制限を超えることはできません。この制限は softlimit です。つまり、アップロードされるコンテンツがこの制限を超えた場合、そのコンテンツは破棄されますが、要求は引き続き正常に処理されるため、サイズの違反をアプリケーションで処理できます。この制限のデフォルト値は 1M バイトです。
failureRedirectURL (任意)エラーが発生した場合に要求が転送されるリダイレクト URL を指定します。リダイレクト URL は、failureRedirectURL 初期化パラメータを使用して設定できます。リダイレクト URL が指定されていない場合は、フィルタによって例外がスローされ、要求はただちに終了されます。この制限のデフォルト値は 2M バイトです。
たとえば、アップロードファイルのサイズを 10M バイトに増やすには、次の設定手順に従います。
uwc-deployed-path/ WEB-INF/ から、既存の web.xml のバックアップを取ります。
uwc-deployed-path/WEB-INF/web.xml ファイルを編集します。
web.xml 内の MultipartFormServletFilter の設定を、コード例 5-2 の太字で示すように指定します。
<web-app\> .. .. <filter\> <filter-name\>MultipartFormServletFilter</filter-name\> <filter-class\>com.sun.uwc.calclient.MultipartFormServletFilter</filter-class\> .. .. <init-param\> <param-name\>fileSizeHardLimit</param-name\> <param-value\>10485760</param-value\> <description\>Ten mega bytes</description\> </init-param\> <init-param\> <param-name\>requestSizeLimit</param-name\> <param-value\>10485760</param-value\> <description\>Ten mega bytes</description\> </init-param\> <init-param\> <param-name\>fileSizeLimit</param-name\> <param-value\>10485760</param-value\> <description\>Ten mega bytes</description\> </init-param\> <init-param\> <param-name\>failureRedirectURL</param-name\> <param-value\>put your url here</param-value\> <description\>Request is redirected to this url when uploaded file size crosses fileSizeHardLimit value</description\> </init-param\> .. .. </filter\> .. .. .. .. </web-app\> |
Web コンテナを再起動して、変更内容を有効にします。