デフォルトでは、Instant Messenger のデータはログに記録されません。サポートへの問い合わせ時に、クライアントデータの収集を依頼される場合があります。その場合、クライアントのログデータを参照できるようにするために、ロギングを有効にする必要があります。
Instant Messenger のログはオンデマンドで作成され、ユーザーのホームディレクトリに格納されます (usr_home/.sunmsgr/messenger.log)。
Instant Messenger のロギングを設定するには、次のことを行う必要があります。
収集するデータの種類を決定します。
im.jnlp を変更して、logconfig パラメータを含めます。
収集するデータの種類に基づいて、logconfig パラメータの型を指定します。
リソースファイルを再配備します。
im.jnlp のバックアップコピーを作成します。
Instant Messenger リソースファイルの im.jnlp をテキストエディタで開きます。
次の行を探します。
<application-desc main-class="com.iplanet.im.client.iIM"> |
セクションの末尾に次の引数を追加します。
<argument>logconfig=type</argument> |
type は、ALL、API、XMPPTRAFFIC、CLIENT のいずれかです。詳細は、「Instant Messenger ログファイルの内容オプション」を参照してください。
im.jnlp ファイルを保存して閉じます。
Sun Java System Application Server または Sun Java System Web Server を使用している場合、「リソースファイルの再配備」での説明に従ってリソースファイルを再配備します。
Instant Messenger を再起動します。
ログファイルを探します。
デフォルトでは、ログファイルは usr_home/.sunmsgr/messenger.log という名前で格納されます。
Instant Messenger のトラブルシューティングが終了したら、im.jnlp のバックアップコピーから元のファイルを復元することをお勧めします。その後、「リソースファイルの再配備」の説明に従ってリソースファイルを再配備します。
デフォルトでは、Instant Messenger のログファイルは messenger.log という名前でユーザーのホームディレクトリ下に格納されます。次に例を示します。
/usr_home/.sunmsgr/messenger.log |
im.jnlp 内の logconfig パラメータの値を指定することにより、どのアクティビティーのログを messenger.log に記録するかを決定できます。表 13–3 は、logconfig の設定パラメータの説明です。logconfig パラメータの設定および Instant Messenger ログの生成の手順については、「Instant Messenger のロギングを有効にする」を参照してください。
表 13–3 messenger.log の Instant Messaging ロギングオプション
logconfig の値 |
messenger.log への出力内容 |
ALL |
API に関する情報、クライアントとサーバーの間のすべてのトラフィック、Instant Messaging クライアントアプリケーション自体のデバッグ情報 |
API |
API 情報のみ |
XMPPTRAFFIC |
クライアントからサーバーへの通信のみ |
CLIENT |
クライアントアプリケーション (Instant Messenger) の詳細のみ |