Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

Instant Messenger のロギングの管理

デフォルトでは、Instant Messenger のデータはログに記録されません。サポートへの問い合わせ時に、クライアントデータの収集を依頼される場合があります。その場合、クライアントのログデータを参照できるようにするために、ロギングを有効にする必要があります。

Instant Messenger のログはオンデマンドで作成され、ユーザーのホームディレクトリに格納されます (usr_home/.sunmsgr/messenger.log)。

Instant Messenger のロギングの設定

Instant Messenger のロギングを設定するには、次のことを行う必要があります。

  1. 収集するデータの種類を決定します。

  2. im.jnlp を変更して、logconfig パラメータを含めます。

  3. 収集するデータの種類に基づいて、logconfig パラメータの型を指定します。

  4. リソースファイルを再配備します。

ProcedureInstant Messenger のロギングを有効にする

  1. im.jnlp のバックアップコピーを作成します。

  2. Instant Messenger リソースファイルの im.jnlp をテキストエディタで開きます。

  3. 次の行を探します。


    <application-desc main-class="com.iplanet.im.client.iIM">
  4. セクションの末尾に次の引数を追加します。


    <argument>logconfig=type</argument>
    

    type は、ALLAPIXMPPTRAFFICCLIENT のいずれかです。詳細は、「Instant Messenger ログファイルの内容オプション」を参照してください。

  5. im.jnlp ファイルを保存して閉じます。

  6. Sun Java System Application Server または Sun Java System Web Server を使用している場合、「リソースファイルの再配備」での説明に従ってリソースファイルを再配備します。

  7. Instant Messenger を再起動します。

  8. ログファイルを探します。

    デフォルトでは、ログファイルは usr_home/.sunmsgr/messenger.log という名前で格納されます。

次の手順

Instant Messenger のトラブルシューティングが終了したら、im.jnlp のバックアップコピーから元のファイルを復元することをお勧めします。その後、「リソースファイルの再配備」の説明に従ってリソースファイルを再配備します。

Instant Messenger ログファイル (messenger.log) の場所

デフォルトでは、Instant Messenger のログファイルは messenger.log という名前でユーザーのホームディレクトリ下に格納されます。次に例を示します。


/usr_home/.sunmsgr/messenger.log

Instant Messenger ログファイルの内容オプション

im.jnlp 内の logconfig パラメータの値を指定することにより、どのアクティビティーのログを messenger.log に記録するかを決定できます。表 13–3 は、logconfig の設定パラメータの説明です。logconfig パラメータの設定および Instant Messenger ログの生成の手順については、「Instant Messenger のロギングを有効にする」を参照してください。

表 13–3 messenger.log の Instant Messaging ロギングオプション

logconfig の値

messenger.log への出力内容

ALL

API に関する情報、クライアントとサーバーの間のすべてのトラフィック、Instant Messaging クライアントアプリケーション自体のデバッグ情報 

API

API 情報のみ 

XMPPTRAFFIC

クライアントからサーバーへの通信のみ 

CLIENT

クライアントアプリケーション (Instant Messenger) の詳細のみ