Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド

Communications Suite 配備の高可用性の向上

クラスタソフトウェアを使用すると、Messaging Server、Calendar Server、および Instant Messaging で高可用性が実現できるように設定できます。Messaging Server は、Sun Cluster および Veritas Cluster Server の両方のソフトウェアをサポートしています。Calendar Server および Instant Messaging は、Sun Cluster ソフトウェアをサポートしています。クラスタソフトウェアの使用時に、プライマリシステムが保守目的でオフラインとなっている場合、あるいは障害によりダウンしている場合に、Messaging Server、Calendar Server、または Instant Messaging のセカンダリホストがユーザーにサービスを提供します。

Sun Cluster を使用しなくても、Messaging Server には、サーバープロセスとサービスの可用性の状態を継続的にチェックする組み込み監視機能が装備されています。Messaging Server は、必要に応じてプロセスとサービスを自動的に再起動することができます。レポートと分析を選択した場合、Messaging Server は障害と回復操作のログを記録します。

Instant Messaging では、冗長性を提供するためにサーバープールを使用することがあります。サーバープールでは、複数の Instant Messaging サーバーが単一ドメインに対するインスタントメッセージングサービスを提供します。サーバーに障害が発生すると、プール内の別のサーバーが余分な負荷を処理します。

さらに、冗長コンポーネントを使用することにより、可用性の高い構成で Communications Suite 製品を配備できます。この種の配備により、サービスの稼働時間を高レベルにすることができます。このように可用性の高い配備を行うには、サービスアーキテクチャーの各コンポーネントで冗長性が必要になります。このようなコンポーネントには、二重のデータストアサーバー、二重のネットワークインタフェースカード、および二重のシステム記憶装置が含まれます。


注 –

このガイドでは、Communications Suite の高可用性配備における Sun Cluster の利用に関する詳細は取り扱っていません。このトピックに関する詳細については、Sun Cluster、Messaging Server、Calendar Server、および Instant Messaging のマニュアルを参照してください。