Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド

Instant Messaging ユーザー認証の計画

ユーザー認証を使用すると、ユーザーは各自の Instant Messaging クライアントからログインして、チャットしたり、Instant Messaging のそのほかの機能にアクセスしたりすることができます。

Instant Messaging とパスワード

ユーザー ID とパスワードは、LDAP ディレクトリに保存されます。最低限必要な長さなど、パスワードのセキュリティー基準は、ディレクトリポリシー要件によって決定されます。パスワードのセキュリティー基準は、Instant Messaging 管理の一部ではありません。ディレクトリサーバーのパスワードポリシーについては、Directory Server のマニュアルを参照してください。

http://docs.sun.com/coll/1660.1

Instant Messaging と LDAP

Instant Messaging のすべての配備で、ディレクトリサーバーが必要です。Access Manager を実装しない配備では、Instant Messaging サーバーはディレクトリサーバーを使用してエンドユーザー認証を実行したり、エンドユーザーを検索したりします。ディレクトリをセキュリティーで保護する各種の方法については、Directory Server のマニュアルを参照してください。

Portal Server を実装する配備では、Instant Messaging サーバーは Portal Server で使用されるディレクトリを使用します。Access Manager 配備環境にインストールすると、Instant Messaging サーバーは Access Manager で使用されるディレクトリを使用してエンドユーザーを検索しますが、エンドユーザー認証には使用しません。Access Manager 配備では、Access Manager によって認証が実行されます。

LDAP ディレクトリを使ってユーザーの名前空間を管理する場合、デフォルトの設定では、このディレクトリで使用するスキーマに関して、次のような仮定がなされます。


注 –

一部のユーザー属性には、機密情報が含まれる可能性があります。権限を持たないユーザーによる不正アクセスを防ぐようにディレクトリアクセス制御が設定されていることを確認してください。


Instant Messaging とディレクトリの匿名検索

Instant Messaging が正しく機能するには、ディレクトリを検索できる必要があります。匿名ユーザーが検索可能であるようにディレクトリが設定されていることを確認する必要があります。ディレクトリが匿名ユーザーによる読み取り可能または検索可能ではない場合は、追加の設定を行なう必要があります。

詳細については、『Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド』の第 11 章「Instant Messaging の LDAP アクセス設定の管理」を参照してください。