この節では、Communications Express 6 2005Q4 の既知の問題の一覧表を示します。次の内容について説明します。
デフォルトの表示を選択するオプションが「グローバルオプション」から削除されました。オンラインヘルプにはこの変更が反映されていません。
完全修飾ホスト名が指定されていないと、Communications Express は完全に設定できません。ユーザーが認証されている場合でも、URL が完全修飾ホスト名でなければ Cookie にドメイン名が設定されません。
常に完全修飾ホスト名を使用してアプリケーションにアクセスします。
x86 版 Solaris 上の Communications Express は、Messenger Express の JES4 バージョンと JES3 バージョン間における互換性の問題が存在します。ユーザーがログアウトする際に Communications Express から HTTP 502 エラーが報告されます。
Messaging Server (または Messaging Server MEM) を JES4 バージョンの Messaging Server にアップグレードします。
Linux 上の config-uwc 設定ファイルに含まれる Application Server 用のパス名が無効です。これは、Solaris 上では有効だが Linux 上では無効なデフォルトパスを指し示しています。
間違ったパス情報を次に示します。
Install directory: /opt/SUNWappserver/appserver Directory Domain: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1 Document Root Directory: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot |
これを次のように変更してください。
Install directory: /opt/sun/appserver/appserver Directory Domain: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1 Document Root Directory: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1/docroot |
Sun Java System Application Server 上に配備された Communications Express の依存コンポーネントが複数ノードにまたがって配備されているような配備シナリオでは、Communicaitons Express UWCAuth サーブレットから NullPointer 例外がスローされます。
Application Server を再起動します。
ここでは、Communications Express の設定ツールの既知の問題の一覧表を示します。
Communications Express 設定プログラムでは、配備取消し、設定時のファイルの削除、および実行時に作成されたファイルの削除はできません。
Communications Express の設定を取り消すには、次の手順を実行します。
Communications Express パッケージを削除します。たとえば、Solaris では次のように入力します。
pkgrm SUNWuwc
配備ディレクトリを削除します。
Web Server または Application Server の server.xml ファイルから、WEBAPP エントリを削除します。
Communications Express では、対話形式でのみ設定を実行できます。サイレント設定はできません。サイレントモードで設定しようとすると、「ディレクトリ名を空白のままにすることはできません。これは必須フィールドです。もう一度入力してください。」というメッセージが表示されます。
システムにホスト名エイリアスが設定されていないと、Communications Express 設定プログラムは設定プロセスを完了できません。
システムに、1 つまたは複数のホスト名エイリアスが設定されていることを確認します。
UNIX システム上に 1 つまたは複数のホスト名エイリアスを設定するには、次の手順を実行します。
/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts を次のように設定します。
hosts: files dns nis
この設定はネームサービスに対して、ホスト名とホストエイリアスの解決に使用する検索順序を示します。ネームサービスの検索順序は、files、dns、nis です。
/etc/hosts ファイルで、使用コンピュータの IP アドレスに対して 2 つ以上のホスト名が定義されていることを確認します。
たとえば、システムの IP アドレスが 129.158.230.64 の場合、/etc/hosts ファイルに IP アドレスを次のように設定できます。
129.158.230.64 budgie.siroe.varrius.com budgie
または
129.158.230.64 budgie.siroe.varrius.com budgie loghost
IP アドレス の誤った設定例:
129.158.230.64 budgie
設定ウィザードを英語以外の言語で起動した場合、フィールド名およびブラウザボタンが切り捨てられるかまたは表示されません。
設定パネルのサイズを変更して、コンテンツが正しく表示されるようにします。
Communications Express のメールおよびカレンダコンポーネントを表示する間、Communications Express の設定ツールはコンポーネントサイズを 0 バイトと表示します。
Communications Express と Access Manager が異なるノード上にインストールおよび設定されているようなインストールシナリオでは、Communications Express を含むノード上にインストールされた Web Server の再起動時に Java 例外がスローされます。これは、Communications Express がインストールされているノード上の Web Server のクラスパス設定が間違っているからです。
Communications Express がインストールされているノードの Web Server インスタンス上の web_svr_base/config/server.xml ファイルを編集し、Web Server のクラスパスに次のエントリが含まれていることを確認します。
opt/SUNWam/lib:/opt/SUNWam/locale:/etc/opt/SUNWam/config: /opt/SUNWam/lib/am_sdk.jar:/opt/SUNWam/lib/am_services.jar: /opt/SUNWam/lib/am_logging.jar
Communcations Express 設定プログラムは、Linux 上の/var/opt/sun/uwc/staging ディレクトリの下に、自己参照シンボリックリンクを作成します。
/var/opt/sun/uwc/staging ディレクトリからすべての自己参照シンボリックリンクを削除し、UWC を配備し直します。
Communications Express 設定プログラムは、設定中に Application Server ポートの検証を行いません。そのため、間違った Application Server ポート番号が指定されていた場合、設定がハングアップします。
Web Server が動作していると、Communications Express の設定がハングアップします。これは、UnsatisfiedLinkError エラーが発生するからです。
コマンド /web_svr_base/web_svr_domain_name/stop を実行して、Web Server をシャットダウンします。これで、Communications Express 設定を継続できるようになります。
Communications Express では、2006 年までの年しか選択できません。すべての表示において 2006 より先の年は選択できません。
Communications Express で予定や仕事を検索する場合、ワイルドカードは使えません。
「空き時間」権限や「出席依頼」権限を使って特定の共有カレンダに登録しているユーザーは、その共有カレンダを表示できません。
Communications Express は、あるカレンダから別のカレンダにインポートされた予定や仕事の編集を、同一のカレンダ所有者に対して許可しません (両方のカレンダに allow... 権限が設定されている場合)。
Communications Express は、JES3 の Messaging Express と Calendar Express による JES4 の UWC コンポーネントのアップグレードに強く依存しています。ユーザーが「カレンダ」の下の「オプション」タブをクリックすると、JavaScript エラーが表示されます。
このエラーは、デフォルトの最大サイズ (5M バイト) を超えるファイルを添付しようとすると表示されます。
mailAllowedServiceAccess: +ALL:* として設定された属性を持つユーザーの「メール」タブは、表示されません。
mailAllowedServiceAccess:+ALL:* 属性を追加しないでください。すでに存在する場合は削除します。これは属性 +ALL:* と同じです。
ユーザーが添付ファイルを含む転送メッセージを保存した場合、下書きフォルダ内のその下書きには、添付ファイル (または転送メッセージ) が表示されません。ただし、その受信者は、その転送メッセージまたは添付ファイルを受け取ります。これは、ユーザーに混乱を招きます。なぜなら、下書きフォルダ内のメッセージに添付ファイルまたは転送メッセージが含まれていることを示す情報が、何も表示されないからです。
Communications Express では、メールボックスに未開封メッセージが含まれている場合でも、未開封メッセージ数が「0」と表示されます。
ユーザーがメッセージ転送時に RTF (Rich Text Format) 形式の新しい内容を追加した場合、その新しいメッセージが転送メッセージ内に 2 回表示されます。
ユーザーがスペルチェックを実行し、編集ボタンを使ってメッセージを編集していると、Communications Express は間違って、すべてのテキストを文字列「undefined」に置き換えてしまいます。この動作は、Mozilla 1.4 が動作する Solaris 9 Operating System 上で見られます。
アドレス帳の名前をローカライズさせることはできません。なぜなら、解決されたセッション言語とドメイン固有の defaultps/dictionary-<lang>.xml に基づいてローカライズされる値は、アドレス帳が初めてアクセスされたときに割り当てられるからです。
また、「アドレス帳オプション」ページに入力した「名前」および「説明」も、「アドレス帳」タブページに表示される「現在のアドレス帳」ドロップダウンリストに表示されません。
ユーザーが Microsoft Outlook のデータを CSV 形式で Communications Express にインポートしようとすると、誕生日と記念日のエントリが正しく設定されず、00/00/00 になります。
アドレス帳の削除済みグループに対しては、インデックスが作成されません。このため、Communications Express のアドレス帳コンポーネント上での検索実行時に、パフォーマンス上のオーバーヘッドが発生します。
「オプション」/「一般」に対するオンラインヘルプの「ログイン後のデフォルト表示」に、次のような情報が含まれています。「ログイン後に表示すべきデフォルトページをドロップダウンリストから選択してください。選択可能なオプションは、以下のとおりです。電子メール、カレンダ、アドレス帳」。「オプション」ページにはデフォルトのアプリケーションを選択するためのオプションは表示されません。しかし、オンラインヘルプにはこの変更が反映されていません。
ユーザーが件名フィールドに文字列「not」が含まれたメールフィルタを作成しようとすると、メールフィルタリストにそのメールフィルタのエントリが表示されません。ところが、この件名フィールドの「not」キーワードによって、メールのフィルタリングは正しく行われます。ユーザーは、あとからはこのフィルタを削除できません。なぜなら、このフィルタはメールフィルタリストに表示されないからです。
大きなサイズの電子メールメッセージを受信した場合、ユーザーはメッセージ内の添付のリンク (text/html または text/plain) をクリックする必要があります。この添付ファイル内に非 ASCII 文字が含まれている場合、新しく開いたブラウザウィンドウに文字化けしたデータが表示されることがあります。この問題は次回提供するパッチで修正される予定です。
ブラウザのメニューから、適切なエンコードを手動で選択します。
カレンダ表示の年と日の表示形式が簡体字中国語に翻訳されません。ただし、「月」の表示は簡体字中国語に正しく翻訳されます。
Communications Express は、ローカライズ版 Microsoft Outlook Express からの CSV データをインポートできません。
暗号化されたメッセージが証明書の取り消されたユーザーに送信されても、Communications Express からは何のエラーメッセージも表示されません。
Communications Express は、個人用アドレス帳データを Messenger Express から Communications Express に移行できません。
個人用アドレス帳のエントリを Communications Express に移行するには、バッチ移行を使用します。Communications Express への PAB データの移行手順については、『Sun Java System Communications Express 6 2005Q4 管理ガイド』の第 8 章「PAB データのアドレス帳サーバーへの移行」を参照してください。