Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

ユーザーカレンダの自動作成

ここで説明する内容は次のとおりです。

カレンダ自動作成機能

Calendar Server は、ユーザーが最初にログインしたときにデフォルトのカレンダを自動的に作成します。この機能を自動プロビジョニングといいます。自動プロビジョニングはデフォルトで有効にされています。ただし、自動プロビジョニングはユーザーカレンダにのみ使用可能です。 リソースカレンダは明示的に作成する必要があります。

Calendar Server は、その名前のカレンダが存在しないかぎり、ユーザー ID からこの新しいデフォルトカレンダのカレンダ ID (calid) を作成します。

たとえば、ユーザー ID が jsmith の John Smith が初めて Calendar Server にログインするときに、Calendar Server は calid として jsmith が設定されたデフォルトカレンダを自動的に作成します。それ以降に John Smith が作成する各カレンダの calid は、カレンダ名の先頭に jsmith: が追加されます。たとえば、John Smith があとで meetings という名前の新しいカレンダを作成する場合、ホストしていない環境内の新しいカレンダの calidjsmith:meetings です。


注 –

デフォルトカレンダを持たないユーザーが参加予定者として指定される場合、Calendar Server はカレンダが見つからないことを示すエラーを返します。


Procedure自動プロビジョニングを有効にするには

自動プロビジョニングはデフォルトで有効にされています。しかし、自動プロビジョニングを無効にしたあとに再び有効にする必要がある場合は、次の手順を実行します。

手順
  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  3. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  4. 次の表に示す、Calendar Server 設定ファイル ics.conf に含まれる 1 つ以上のパラメータを編集します。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    local.autoprovision

    “yes” に設定すると、ユーザーが最初にログインしたときにデフォルトのカレンダが自動的に作成されます。自動プロビジョニングはデフォルトで有効にされています。 

    この機能を無効にするには、値を “no” に設定します。 

  5. ユーザーの LDAP エントリがカレンダに対して有効になっていることを検証します。

    このエントリには、icsCalendarUser オブジェクトクラスが含まれている必要があります。ユーザーの LDAP エントリにクラスがない場合は、追加します。

  6. サイトでホストされたドメインを使用している場合、カレンダの自動プロビジョニングを有効にする前に、ユーザーのドメインでカレンダが有効にされている必要があります。ドメインエントリに icsCalendarDomain オブジェクトクラスが含まれている必要があります。

  7. ファイルを保存します。

  8. Calendar Server を再起動します。

    cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal

Procedure自動プロビジョニングを無効にするには

手順
  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  3. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  4. 次の表に示す、Calendar Server 設定ファイル ics.conf に含まれる 1 つ以上のパラメータを編集します。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    local.autoprovision

    パラメータを no に設定すると、ユーザーカレンダの自動プロビジョニングが無効になります。

  5. ファイルを保存します。

  6. Calendar Server を再起動します。

    cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal


    注 –

    自動プロビジョニングが無効の場合、正常にログインするためには、そのユーザーに対して明示的にカレンダが作成されている必要があります。