DWP 環境にある場合、つまり、複数のバックエンドサーバーにカレンダベースが分散している場合、カレンダデータベース内のカレンダの検索に非常に時間がかかる場合があります。最初に LDAP エントリを探し、カレンダが存在している DWP ホストで直接検索すると、時間を短縮できます。
ここで説明する内容は次のとおりです。
最初に LDAP ディレクトリ、次にカレンダデータベースを対象とするカレンダ検索を有効にするには、次の手順を実行します。
ics.conf ファイルの service.calendarsearch.ldap パラメータを編集し、そのパラメータを次のようにデフォルトの “yes” に設定します。
service.calendarsearch.ldap="yes"
次のようにカレンダサービスを再起動します。
start-cal
公開カレンダへの匿名アクセスを許可している場合は、LDAP を対象とするカレンダ検索を無効にすることもできます。実際に、Communications Express では、パラメータ値を “no” に設定することをお勧めします。
インデックスを作成することにより、カレンダ検索のパフォーマンスを向上させることができるかどうかを調べるには、次の LDAP コマンドを実行します。
ldapsearch -b "base" "(&(icscalendarowned=*user*) (objectclass=icsCalendarUser))" |
ここで、base は、Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されているディレクトリサーバーの LDAP ベース DN であり、user は、エンドユーザーが検索ダイアログで入力できる値です。
60,000 のエントリを使ったテストでは、icsCalendarOwned のインデックスを設定しない場合、前述した検索に要した時間は 50 〜 55 秒でした。インデックスの設定後に検索に要した時間は、約 1 〜 2 秒でした。
comm_dssetup.pl を実行して、適切な LDAP 属性に、または少なくとも icsCalendarOwned にインデックスを設定します。
comm_dssetup.pl は、この属性やその他の多くの属性にインデックスを設定して、さまざまな方法でパフォーマンスを向上させます。comm_dssetup.pl を実行していない場合、または実行したがインデックス設定を行わなかった場合、ユーティリティーを再実行してインデックス設定を行うか、または Directory Server ツールを使用してインデックスを設定できます。
comm_dssetup.pl によるインデックス設定については、「属性のインデックス」を参照してください。
ディレクトリサーバーインデックスの追加方法については、次の Web サイトにある Directory Server のマニュアルを参照してください。