csimport ユーティリティーは、csexport ユーティリティーを使用して作成した iCalendar 形式 (ics) または XML 形式のファイルからカレンダをインポートします。次のコマンドがあります。
calendar: 指定したカレンダをインポートする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
カレンダのコンポーネントのインポート日の計算には、コンポーネントに関連付けられた X-NSCP-DTSTART-TZID で指定したタイムゾーンを使用します。タイムゾーンを指定していない場合は、ics.conf にあるサーバーのタイムゾーンが使用されます。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csimport [-v|-q] -c calid calendar inputfile |
次の表は、csimport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–20 csimport ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
calendar inputfile |
指定した入力ファイルからカレンダをインポートします。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。
|
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csimport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–21 csimport ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-c calid |
インポートするカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。 指定したカレンダ ID がすでに存在する場合、インポートされたデータはそのカレンダにマージされます。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
iCalendar 形式 (text/calendar) のファイル tchang.ics から、tchang というカレンダ ID でカレンダをインポートします。
csimport -c tchang calendar tchang.ics
XML 形式 (text/xml) のファイル tchang.xml から、tchang というカレンダ ID でカレンダをインポートします。
csimport -c tchang calendar tchang.xml