ここには、管理ガイドの付録が記載されています。
このワークシートは、comm_dssetup.pl を実行するときに求められる情報の収集に役立ちます。1 列目に、サイレントモードのオプション、そのあとに必要な情報を示します。2 列目には、対話型モードでの同じオプションとデフォルトの回答を示します。
右の列に、回答を記入するための下線があります。この回答は、サイレントモードと対話型モードの両方に適用されます。サイレントモードでは、回答をオプションのあとに付ける値として使用します。対話型モードでは、プロンプトの位置に値を入力します。
comm_dssetup.pl の実行例と実行方法の説明については、「ディレクトリ準備スクリプトの実行」を参照してください。
表 A–1 Directory Server セットアップスクリプト (comm_dssetup.pl) のワークシート
この付録では、第 3 章「Calendar Server 設定プログラム (csconfigurator.sh)」で説明している Calendar Server 設定プログラムの実行に必要な情報を記録しておくのに役立つ次のワークシートを示します。
オプション |
説明 |
---|---|
LDAP サーバーのホスト名 |
ユーザー認証に使用する LDAP ディレクトリサーバーのホスト名。 デフォルト: 現在のホスト。 実際の値: |
LDAP サーバーのポート |
LDAP サーバーが待機するポート番号。 デフォルト: 389。 実際の値: |
ベース DN |
検索の開始点として使用する LDAP ディレクトリ内のエントリ。 デフォルト: o=host.com。 実際の値: |
Directory Manager DN |
ディレクトリサーバースキーマに変更を加えることができるユーザーの名前。 デフォルト: cn=Directory Manager。 実際の値: |
Directory Manager のパスワード |
Directory Manager DN のパスワード。 デフォルト: なし 実際の値: |
管理者のユーザー ID |
Calendar Server 管理者のユーザー ID。上記 LDAP ディレクトリサーバーに登録されているユーザーである必要があります。 デフォルト: calmaster。 実際の値: |
管理者のパスワード |
Calendar Server 管理者のパスワード。 デフォルト: なし 実際の値: |
オプション |
説明 |
---|---|
電子メールアラーム |
サーバーに問題が生じたときに Calendar Server が Calendar Server 管理者に電子メールのアラームメッセージを送信するかどうかを指定します。 デフォルト: 有効。 実際の値: |
管理者の電子メールアドレス |
電子メールのアラームメッセージを受信する Calendar Server 管理者の電子メールアドレス。 デフォルト: なし。 実際の値: |
SMTP ホスト名 |
電子メールアラームメッセージが送信される SMTP サーバーのホスト名。 デフォルト: 現在のホスト 実際の値: |
オプション |
説明 |
---|---|
サービスポート |
Web (HTTP) アクセスができるようにするために Calendar Server が待機しているポートの番号。 デフォルト: 80。 実際の値: |
最大セッション |
Calendar Server セッションの最大数。 デフォルト: 5000。 実際の値: |
最大スレッド |
Calendar Server スレッドの最大数。 デフォルト: 20。 実際の値: |
サーバープロセスの数 |
Calendar Server プロセスの最大数。 デフォルト: Calendar Server をインストールしたサーバーの CPU 数。 実際の値: |
ランタイムユーザー ID |
Calendar Server を実行する UNIX ユーザー名。 デフォルト: icsuser。 実際の値: |
ランタイムグループ ID |
Calendar Server を実行する UNIX グループ。 デフォルト: icsgroup。 実際の値: |
Calendar Server の起動 |
インストールが成功したら起動します。 デフォルト: チェックマークあり。 実際の値: システムの起動時に起動します。 デフォルト: チェックマークあり。 実際の値: |
オプション |
説明 |
---|---|
データベースディレクトリ |
Calendar Server でカレンダデータベースファイルを作成し、格納するディレクトリ。 デフォルト: /var/opt/SUNWics5/csdb 実際の値: |
ログディレクトリ |
Calendar Server がログファイルを書き込むディレクトリ。 デフォルト: /var/opt/SUNWics5/logs 実際の値: |
一時ファイルディレクトリ |
Calendar Server が一時ファイルを書き込むディレクトリ。 デフォルト: /var/opt/SUNWics5/tmp 実際の値: |
Calendar Server の高可用性 (HA) 設定を計画するときは、次のワークシートを使用します。
このワークシートを HTML 形式で表示している場合、そのまま印刷するよりも、PDF バージョンを印刷するほうがきれいに改ページされます。
コンポーネント |
値とコメント |
---|---|
ファイルシステムのマウントポイント |
例: /global/cal 実際の値: |
論理ホスト名 |
例: cal-logical-host 実際の値: |
論理ホスト IP アドレス |
実際の値: |
クラスタノード |
例: cal-node-1 および cal-node-2 実際の値: |
カレンダリソースグループ名 |
例: cal-resource-group 実際の値: |
カレンダサーバーストレージリソース |
例: cal-resource-group-store 実際の値: |
カレンダサーバーリソース |
例: cal-resource 実際の値: |
次の表は、Sun Java Enterprise System インストーラを使用して Calendar Server をインストールするときに設定する値を示しています。
表 C–2 Calendar Server のインストール用ワークシート
コンポーネント |
説明とコメント |
---|---|
カレンダサーバーインストールディレクトリ |
デフォルト値: opt/ 例: /global/cal/opt/r 実際の値: |
次の表は、Calendar Server 設定プログラム (csconfigurator.sh) の実行時に設定する値を示しています。
表 C–3 Calendar Server 設定ワークシート
コンポーネント |
説明とコメント |
---|---|
LDAP サーバーのホスト名 |
例: ldaphost.sesta.com 実際の値: |
LDAP サーバーのポート |
LDAP サーバーが待機するポート番号。 デフォルト: 389。 実際の値: |
Directory Manager DN |
ディレクトリサーバースキーマに変更を加えることができるユーザーの名前。 デフォルト: cn=Directory Manager。 実際の値: |
Directory Manager のパスワード |
Directory Manager DN のパスワード。 デフォルト: なし 実際の値: |
管理者のユーザー ID |
Calendar Server 管理者のユーザー ID。上記 LDAP ディレクトリサーバーに登録されているユーザーである必要があります。 デフォルト: calmaster。 実際の値: |
管理者のパスワード |
Calendar Server 管理者のパスワード デフォルト: なし 実際の値: |
電子メールアラーム |
サーバーに問題が生じたときに Calendar Server が Calendar Server 管理者に電子メールのアラームメッセージを送信するかどうかを指定します。 デフォルト: 有効。 実際の値: |
管理者の電子メールアドレス |
電子メールのアラームメッセージを受信する Calendar Server 管理者の電子メールアドレス。 デフォルト: なし。 実際の値: |
SMTP ホスト名 |
電子メールアラームメッセージが送信される SMTP サーバーのホスト名。 デフォルト: 現在のホスト。 実際の値: |
サービスポート |
Web (HTTP) アクセスができるようにするために Calendar Server が待機しているポートの番号。 デフォルト: 80。 実際の値: |
最大セッション |
Calendar Server セッションの最大数。 デフォルト: 5000。 実際の値: |
最大スレッド |
Calendar Server スレッドの最大数。 デフォルト: 20。 実際の値: |
サーバープロセスの数 |
Calendar Server プロセスの最大数。 デフォルト: Calendar Server をインストールしたサーバーの CPU 数。 実際の値: |
ランタイムユーザー ID |
デフォルト値: icsuser HA 設定では、クラスタ内のすべてのノードで /etc/passwd のあとに追加します。 実際の値: |
ランタイムグループ ID |
デフォルト値: icsgroup HA 設定では、クラスタ内のすべてのノードで /etc/group のあとに追加します。 実際の値: |
Calendar Server の起動 |
インストールが成功したら起動します。 デフォルト: チェックマークあり。 実際の値: HA 設定では、このオプションにチェックマークを付けません。 システムの起動時に起動します。 デフォルト: チェックマークあり。 実際の値: HA 設定では、このオプションにチェックマークを付けません。 |
データベースディレクトリ |
デフォルト: /var/opt/SUNWics5/csdb 例: /global/cal/var/opt/SUNWics5/csdb 実際の値: |
ログディレクトリ |
デフォルト: /var/opt/SUNWics5/logs 例: /global/cal/var/opt/SUNWics5/logs 実際の値: |
一時ファイルディレクトリ |
デフォルト: /var/opt/SUNWics5/tmp 例: /global/cal/var/opt/SUNWics5/tmp 実際の値: |
各ユーティリティーの簡単な説明については、「コマンド行ユーティリティーの簡単な説明」を参照してください。
Calendar Server には、Access Manager にバンドルされている Delegated Administrator に含まれていないコマンド行ユーティリティーが用意されています。
これらの Calendar Server ユーティリティーはバッチ、シェル、および Perl などのスクリプトプログラムから実行できます。ユーティリティーの一部 (csuser、csresource、および csdomain) は Delegated Administrator ユーティリティーに取って代わられましたが、その他は Schema 2 環境でも使用されています。Schema 1 の場合は、Delegated Administrator を使用せず、csuser、csresource、および csdomain の使用を継続する必要があります。
これらのユーティリティーは、必要に応じて ics.conf 設定ファイルに記録されているデフォルト値を使用します。
コマンド行ユーティリティーは次のディレクトリに格納されています。 cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin
すべてのユーティリティーは、必ず sbin ディレクトリから起動してください。 ただし、例外として start-cal および stop-cal は、フルパスを指定すればどのディレクトリからでも実行できます。
これらの管理ツールによるエラーメッセージは、csdb ディレクトリの admin.log ファイルに書き込まれます。
この章で説明する内容は次のとおりです。
Calendar Server の実行ユーザーおよびグループ、または root としてログインしている状態でコマンド行ユーティリティーを実行します。これはインストール時に指定し、デフォルトは icsuser と icsgroup です。
たとえば、Calendar Server のベースディレクトリが cal_svr_base の場合、cscal ユーティリティーの list コマンドを実行するには、ログイン後に次のようにします。
cd cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin ./cscal list
Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの構文は次のとおりです。
utility [ -option [value]] command [target]
それぞれの意味は次のとおりです。
utility は、cscal や csuser など、実行可能なユーティリティーの名前を表します。
option には、コマンドが実行する処理を指定します。オプションは、-d のように、ハイフン (-) に続けて小文字で指定します。角カッコ ([]) で囲まれているオプションは省略可能です。そのように明記されている場合は、複数のオプションを同時に指定できます。
value は、option によって指定される動作をさらに修飾します。 たとえば、-d オプションで使用する説明などがこれに該当します。角カッコ ([]) で囲まれている値は省略可能です。空白文字を含む値は、引用符 (" ") で囲む必要があります。複数の値を指定するときは全体を引用符 (" ") で囲み、各値を空白文字で区切ります。 ただし、セミコロンで区切ったリストを使用する場合など、特に明記されている場合を除きます。
command は、たとえば list や create のように、ユーティリティーが実行する処理を指定します。縦棒 (|) で区切られているコマンドは、一度に実行できるコマンドがいずれか (両方ではない) であることを示します。
target は、コマンドの実行対象となるカレンダ ID やユーザー ID などのオブジェクトです。
コマンド行ユーティリティーの使用には、一般に次の規則が適用されます。
ユーティリティー名だけを指定した場合は、すべてのコマンド、オプション、いくつかの例が表示されます。
必要なパスワードを指定しない場合、ユーティリティーにより要求されます。
各ユーティリティーでは、-v (verbose、詳細) オプションと -q (quiet、非出力) オプションを利用できます。
危険なコマンド (データを喪失する可能性があるコマンド) では、コマンドの実行前にユーティリティーにより確認を促されます。危険なコマンドには、カレンダを削除する cscal、ユーザーを削除する csuser などがあります。ただし、-q (quiet、非出力) オプションを指定した場合は確認は行われません。
各ユーティリティーには version コマンドが用意されています。
スクリプトからコマンド行ユーティリティーを実行する場合、ユーティリティーの実行に成功した場合はリターンコード “0” が返され、失敗した場合は “-1” が返されます。
次の表は、Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの簡単な説明を示します。
表 D–1 Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの概要
ユーティリティー |
説明 |
---|---|
カレンダユーザーまたはリソースの LDAP 属性を管理します。 |
|
個々のカレンダ、ユーザー、カレンダデータベースをバックアップします。 |
|
カレンダとそのプロパティーを管理します。 |
|
状態属性 (inetUserStatus) が Delegated Administrator によって「削除」としてマークされている Calendar Server ユーザーのユーザーカレンダとリソースカレンダを削除します。 |
|
カレンダコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。 |
|
カレンダデータベースを管理します。 |
|
ホストされた (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリ内の Calendar Server 属性を管理します。 |
|
カレンダを iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにエクスポートします。 |
|
iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルからカレンダをインポートします。 |
|
カレンダデータベースの LDAP 接続、ログファイル、使用可能ディスク容量を監視します。 |
|
設定されている Calendar Server API (CSAPI) プラグインを表示、有効化、無効化します。 |
|
削除ログデータベース (ics50deletelog.db) 内のエントリを手動で削除します。 |
|
ユーザー ID の名前変更を許可します。これによって、データベース全体が書き換えられます。 |
|
会議室や機器などのカレンダリソースを管理します。 |
|
個々のカレンダ、ユーザー、カレンダデータベースを復元します。 |
|
GSE (グループスケジューリングエンジン) キュー内のスケジューリングエントリを管理します。 |
|
Calendar Server にカウンタを表示します。 |
|
稼動中の Calendar Server インスタンスに対して ping を実行します。 |
|
カレンダユーザーを管理します。 |
|
すべての Calendar Server プロセスを開始します。 |
|
すべての Calendar Server プロセスを停止します。 |
csattribute ユーティリティーは、Calendar Server ユーザーまたはリソースの LDAP エントリ属性を管理します。次のコマンドがあります。
add: 指定したターゲット (ユーザーまたはリソースオブジェクト) に LDAP 属性と値を追加する。
list: ターゲットオブジェクトの属性をリスト表示する。
delete: ターゲットから属性を削除する。
LDAP CLD プラグインを利用しているサイトでは、icsDWPHost 属性の値を新しいバックエンドホストサーバーに変更するときに csattribute を使用しないでください。icsDWPHost を変更しても、新しいカレンダは新しいバックエンドホストに作成されません。詳細は、第 6 章「複数のマシンへのカレンダデータベースの分散の設定」を参照してください。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csattribute [-q|-v] -a attribute=value [-t resource | user] [-d domain] add target csattribute [-q|-v] -a attribute[=value] [-t resource | user] [-d domain] delete target csattribute [-q | -v] [-t resource | user] [-d domain] list target |
次の表は、csattribute ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–2 csattribute ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
add target |
指定したターゲット (ユーザーまたはリソースオブジェクト) に LDAP 属性と値を追加します。 |
list target |
ターゲットオブジェクトの属性をリスト表示します。 |
delete target |
ターゲットから属性を削除します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csattribute ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–3 csattribute ユーティリティーのコマンドオプション
tchang という値を持つ LDAP 属性 icsCalendar を tchang というユーザー ID に追加します。
csattribute -a icsCalendar=tchang add tchang
tchang から LDAP 属性 icsCalendar を削除します。
csattribute -a icsCalendar delete tchang
tchang の属性を表示します。
csattribute list tchang
csbackup ユーティリティーは、カレンダデータベース、指定したカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダをバックアップします。次のコマンドがあります。
database: カレンダデータベースをバックアップする。
calendar: 指定されたカレンダをバックアップする。
defcal: ユーザーのデフォルトカレンダをバックアップする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。
csrestore については、「csrestore」を参照してください。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、またはroot としてログインする必要があります。
csbackup [-q|-v] -f database target csbackup [-q|-v] -c calid calendar target csbackup [-q|-v] -a userid [-b basedn] defcal target |
次の表は、csbackup ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–4 csbackup ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
database target |
カレンダデータベースを指定のターゲットデータベースディレクトリにバックアップします。デフォルトのターゲットデータベースディレクトリは次のとおりです。 cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin /target-directory ターゲットデータベースディレクトリだけを指定するときは、ディレクトリ名の前にスラッシュ (/) を含めません。次に例を示します。 csbackup database backupdir 注: ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在し、-f オプションを指定しない場合は、csbackup ユーティリティーの実行は失敗します。たとえば、backupdir ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリが空であっても次のコマンドの実行は失敗します。 csbackup database backupdir このため、既存のターゲットバックアップディレクトリを指定するとき は、-f オプションを指定して csbackup を実行する必要があります。 存在しないターゲットバックアップディレクトリを指定し、csbackup にディレクトリを新規作成させることもできます。 |
calendar calid target |
指定した ID のカレンダを、指定したターゲット出力ファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。 |
defcal userid target |
指定したユーザー ID のデフォルトカレンダを、指定したターゲットファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csbackup ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–5 csbackup ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a userid |
バックアップするカレンダのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 |
-b basedn |
このユーザーに使用されるベース DN。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用される LDAP ディレクトリのエントリです。 たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけが対象となります。 |
-c calid |
バックアップするカレンダの ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
-f |
既存のバックアップファイルの削除を強制します。 現在のリリースでは、バックアップターゲットディレクトリがすでに存在する場合は、それが空の場合でも -f オプションを指定する必要があります。 |
-l |
SolsticeTM BackupTM または Legato NetworkerTM バックアッププログラムで使用するバックアップファイルを準備します。詳細は、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。 |
カレンダデータベースを backupdir というディレクトリにバックアップします。
csbackup database backupdir
カレンダ ID が tchang のカレンダを、text/calendar 形式の tchang.ics ファイルにバックアップします。
csbackup -c tchang calendar tchang.ics
tchang のデフォルトカレンダを、text/xml 形式の tchang.xml ファイルにバックアップします。
csbackup -a tchang defcal tchang.xml
cscal ユーティリティーは、カレンダとそのプロパティーを管理します。次のコマンドがあります。
create: カレンダを作成する
delete: カレンダを削除する
disable: カレンダを無効にする
enable: カレンダを有効にする
list: カレンダをリスト表示する
modify: カレンダのプロパティーとグループスケジューリングのアクセス制御を変更する
reset: カレンダのプロパティーをデフォルトの設定にリセットする
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cscal [-q|-v] [-a aces] [-c charset] [-d description] [-g categories] [-k yes|no] [-l langcode] [-m email] [-n name] [-o owner’s uid] [-y otherowners] create|modify calid cscal [-q|-v] [-o owner’s uid] [-O] delete|reset calid cscal [-q|-v] [-o owner’s uid] [-O] disable|list [calid] cscal [-q|-v] [-k yes|no] [-o owner’s uid] [-O] enable [calid] |
cscal は、-o (所有者の uid) を入力するときに大文字と小文字をチェックしませんが、検索では大文字と小文字が区別されます。
次の表は、cscal ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–6 cscal ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create calid |
指定した calid のカレンダを作成します。 注: サイトで LDAP CLD プラグインを使用している場合、特定ユーザー用のすべてのカレンダが、ユーザーの icsDWPHost LDAP 属性によって指定されている同じバックエンドサーバーに格納されている必要があります。別のバックエンドサーバーにユーザーのカレンダを作成しようとすると、Calendar Server はエラーを返します。 |
delete calid |
指定した calid のカレンダを削除します。 -o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが削除されます。 |
enable [calid ] |
指定した calid のカレンダを有効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダが有効になります。 -o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが有効になります。 |
disable [calid ] |
指定した calid のカレンダを無効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダが無効になります。 -o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが無効になります。 |
list [calid ] |
指定した calid のカレンダのプロパティーをリスト表示します。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダのプロパティーがリスト表示されます。 -o owner's uid オプションを指定した場合は、指定した所有者の uid が一次所有者であるすべてのカレンダがリスト表示されます。 |
modify calid |
指定した calid のカレンダのプロパティーを変更します。 |
reset calid |
指定した calid のカレンダのプロパティーをデフォルト設定にリセットします。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、cscal ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–7 cscal ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a [aces] |
指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。 デフォルトは、ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl パラメータの設定です。 ACE の形式については、「カレンダのアクセス制御」を参照してください。 |
-c charset |
文字セット。デフォルトは文字セットなしです。 |
-d description |
説明 (カレンダの目的として表示されるコメント)。デフォルトは説明なしです。 |
-g category |
カテゴリ。複数のカテゴリを指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはカテゴリなしです。 |
-k yes|no |
ユーザーカレンダで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、カレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。 -k オプションを省略した場合のデフォルトは、ics.conf ファイルの user.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、user.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。 カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した cscal コマンドを再実行します。 |
-l langcode |
言語コードです。デフォルトは言語コードなしです。 |
-m email |
電子メールアドレス。デフォルトは電子メールアドレスなしです。 |
-n name |
名前。デフォルトは名前なしです。 |
-o owner |
一次所有者。一次所有者デフォルトの設定はカレンダ ID (calid) です。 カレンダ ID は通常はユーザー ID と同じです。 |
-O |
一次所有者のすべてのカレンダを指定します。デフォルトは名前を指定したカレンダのみです。 |
-y otherowners |
その他のカレンダ所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。 |
tchang というカレンダ ID のカレンダを作成します。 一次所有者は tchang で、表示名は Public_Calendar です。 また、デフォルトのアクセス制御設定 (ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl パラメータの設定) を使用します。
cscal -o tchang -n Public_Calendar create tchang
tchang カレンダを変更します。 すべてのユーザーに読み取りと書き込みのアクセスを許可し、sports カテゴリに関連付け、その他の所有者として jsmith@sesta.com を設定します。
cscal -a "@^a^rw^g" -g sports -y jsmith@sesta.com modify tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダを無効にします (ユーザーによる読み取り、書き込み、ユーザーインタフェースでの特定が禁止される)。
cscal disable tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダを有効にします (ユーザーによる読み取り、書き込み、ユーザーインタフェースでの特定が可能になる)。 ただし、複数のユーザーからの予約は禁止します。
cscal -k no enable tchang
tchang のプロパティーを表示します。
cscal list tchang
tchang のすべてのプロパティーを表示します。
cscal -v list tchang
データベース内のすべてのカレンダを表示します。
cscal list
tchang というカレンダ ID のカレンダをデフォルト設定にリセットします。
cscal reset tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダから説明を削除します。
cscal -d "" modify tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダからすべてのカテゴリを削除します。
cscal -g "" modify tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダからその他の所有者を削除します。
cscal -y "" modify tchang
カレンダデータベースから tchang を削除します。
cscal delete tchang
一次所有者が tchang であるすべてのカレンダをカレンダデータベースから削除します。
cscal -o tchang delete
csclean ユーティリティーは、Schema 2 でホストされたドメインモードでのみ動作します。状態属性 (icsStatus) が Delegated Administrator によって「削除」としてマークされているユーザーのユーザーカレンダとリソースカレンダを削除します。
Schema 1 でホストされていないドメインモードの場合、削除されたユーザーのカレンダをすべて削除するには、csuser と cscal を使用します。
Schema 2 でホストされたドメインを使用する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
csclean は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、またはroot としてログインする必要があります。
csclean [-q | -v] [-g graceperiod] clean domain |
次の表は、csclean ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–8 csclean ユーティリティーのコマンドオプション
5 日以上前にカレンダサービスが削除されているすべてのユーザーとリソースを sesta.com から削除します。
csclean -g 5 clean sesta.com
10 日以上前にカレンダサービスが削除されているすべてのユーザーとリソースをすべてのドメインから削除します。
csclean clean "*"
cscomponents ユーティリティーは、カレンダコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。次のコマンドがあります。
delete: カレンダから予定と作業を削除する。
list: カレンダの予定と作業を表示する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cscomponents [-v|-q] [-e endtime] [-s starttime] [-t event|task] delete|list calid |
次の表は、cscomponents ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–9 cscomponents ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
delete calid |
指定したカレンダ ID のカレンダから予定と作業を削除します。 |
list calid |
カレンダ ID で指定したカレンダの予定と作業を表示します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを画面に表示します。 |
次の表は、cscomponents ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–10 cscomponents ユーティリティーのコマンドオプション
tchang というカレンダ ID のカレンダから西暦 2000 年のすべての予定を削除します。
cscomponents -s 20000101T000000Z -e 20001231T000000Z delete tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダに登録されているすべての予定と作業の詳細をリスト表示します。
cscomponents -v list tchang
csdb ユーティリティーは、カレンダデータベース (カレンダ、セッション、統計情報) を管理します。次のコマンドがあります。
create: 新しいデータベースを作成する。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。
delete: 既存のカレンダデータベースを削除する。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。
list: データベースに関する情報を表示する。
check: 破損の発生についてカレンダデータベースを調べる。
rebuild: 破損したカレンダデータベースを再構築する。
recover: 障害のあるカレンダデータベースを復元する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
create、delete、または rebuild コマンドを実行する場合は、Calendar Server を停止する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] create|delete [dbdir] csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] list [dbdir] csdb [-q|-v] [-f] [-t caldb|sessdb|statdb] recover [dbdir] csdb check [dbdir] csdb rebuild [-a, -V] [-g] [dbdir [dstdir]] |
次の表は、csdb ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–11 csdb ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリにデータベースを作成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。 |
delete [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースを削除します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。 |
list [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースの情報を表示します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 |
recover [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されている障害のあるカレンダデータベースの復元を試みます。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。セッションデータベースまたは統計情報データベースには実装されません。 |
check [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、結果をレポートとして出力します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 |
rebuild [dbdir [dstdir]] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているすべてのカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、再構築したカレンダデータベース (.db ファイル) を生成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。データベースが再構築されたら、db_verify が実行されます。 dstdir は、出力先を指定します (省略可能)。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csdb ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–12 csdb ユーティリティーのコマンドオプション
現在のディレクトリに新しい空のデータベースを作成します。
csdb -t caldb create
現在のディレクトリ内のデータベースを削除します。
csdb -t caldb delete
現在のディレクトリ内のカレンダデータベースに関する情報を表示します。
csdb -v -t caldb list
現在のディレクトリ内の障害のあるすべてのデータベースの復元を試みます。
csdb recover
現在のディレクトリ内のセッションデータベースに関する情報を表示します。
csdb -t sessdb list
アラームデータベースのみ再構築します。
csdb -a -V rebuild
csdomain ユーティリティーは、ホストされた (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリに記録されている Calendar Server 属性を管理します。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。次のコマンドがあります。
create: LDAP ディレクトリに、ホストされたドメインを新規作成する。
add: 指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリに、Calendar Server の属性とそれに関連する値を追加する。
delete: 指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリから Calendar Server 属性を削除する。 または、ホストされたドメイン全体を削除する。
list: 指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリに格納されている Calendar Server 属性を表示する。
csdomain を実行するには、ホストされた (仮想) ドメインモードである必要があります。つまり、ics.conf ファイルの次のパラメータを設定する必要があります。
service.virtualdomain.support を “yes” に設定します。
local.schemaversion を LDAP スキーマのバージョン (“1”、“1.5”、または “2”) に設定します。
local.schemaversion を “1” または “1.5” に設定した場合は、service.dcroot を LDAP ディレクトリ内の DC ツリーのルートサフィックスに設定します。
local.schemaversion を “2” に設定した場合は、service.schema2root をすべてのドメインがその下に所属するルートサフィックスに設定します。
csdomain を使用して組織ツリーノードを追加する前に、第 11 章「ホストされたドメインの設定」の手順に従ってください。
csdomain は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csdomain [-q | -v] -n node create domain csdomain [-q | -v] {-a attr[=value] | -f filename} add domain csdomain [-q | -v] [-a attr | -f filename] delete domain csdomain [-q | -v] list domain |
次の表は、csdomain ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–13 csdomain ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create |
ホストするドメインを LDAP ディレクトリに新規作成します。このドメインでは、Calendar Server のすべてのユーザーとリソースがディレクトリ内のこのエントリの下に作成されます。 |
add |
指定したドメインの LDAP ディレクトリに、Calendar Server の属性とそれに関連する値を追加します。csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。 |
delete |
指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリから Calendar Server 属性を削除します。 またはドメイン全体のすべての LDAP エントリを削除します。 |
list |
指定したドメインの LDAP ディレクトリに格納されている Calendar Server 属性を表示します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csdomain ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–14 csdomain ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a attr[=value] |
LDAP 属性のプロパティーとそのオプション値を指定します。 属性とプロパティー名のリストについては、「LDAP 属性とプロパティー名」を参照してください。 |
-f filename |
Calendar Server の LDAP ディレクトリプロパティーの名前と値を含むテキストファイルを指定します。 次に例を示します。 createLowerCase="yes" filterPrivateEvents="no" fbIncludeDefCal="no" subIncludeDefCal="no" uiProxyUrl="https://proxyserver " |
-n node |
create コマンドに次のように適用されます。
|
domain |
add、delete、list コマンドでは、LDAP ディレクトリ内の既存のドメインを指定します。 create コマンドでは、LDAP ディレクトリに作成される新規ドメインの一意の名前を指定します。 次に例を示します。west.sesta.com |
次の表は、 csdomain ユーティリティーに適用される LDAP 属性とプロパティー名を示しています。これらの属性は、 icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。値を追加または削除するときは、属性名ではなく、プロパティー名を指定する必要があります。
csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。
「LDAP 属性とプロパティー名」では、csdomain ユーティリティーで設定できる icsAllowRights 属性とプロパティーについて説明しています。この属性は 32 ビットの数値文字列で、文字列の各ビットは特定のユーザー権限に対応しています。最新リリースでは、一部のビットが使用されず、デフォルトでゼロ (0) に設定されています。特定の権限に対応しているビットが設定されている場合 (value=1)、その権限は許可されません。ビットが設定されていない場合 (value=0)、その権限は許可されます。
icsAllowRights 属性の各プロパティーには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティーが設定されていない場合 (value = 0) または指定されていない場合 (service.virtualdomain.support = “no”)、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。
icsAllowRights の値は数値文字列であり、整数ではありません。icsAllowRights をプログラム的にビットとして使用するには、事前に文字列の値を整数に変換する必要があります。
表 D–15 LDAP ディレクトリ属性 icsAllowRights とそのプロパティー
ビット |
プロパティー名 |
説明 |
---|---|---|
0 |
allowCalendarCreation |
設定した場合 (ビット 0 = 1)、カレンダの作成は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowcreatecalendars |
1 |
allowCalendarDeletion |
設定した場合 (ビット 1 = 1)、カレンダの削除は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowdeletecalendars |
2 |
allowPublicWritableCalendars |
設定した場合 (ビット 2 = 1)、書き込み可能なカレンダの公開は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowpublicwriteablecalendars |
3 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
|
4 |
allowModifyUserPreferences |
設定した場合 (ビット 4 = 1)、ドメイン管理者は WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得または設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.wcap.allowgetmodifyuserprefs |
5 |
allowModifyPassword |
設定した場合 (ビット 5 = 1)、ユーザーはこのサーバーを通じてパスワードを変更することができません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowchangepassword |
6 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
|
7 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
|
8 |
allowUserDoubleBook |
設定した場合 (ビット 8 = 1)、ユーザーのカレンダで複数のユーザーからの予約は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: user.allow.doublebook |
9 |
allowResourceDoubleBook |
設定した場合 (ビット 9 = 1)、リソースカレンダで複数のユーザーからの予約は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: resource.allow.doublebook |
10 |
allowSetCn |
設定した場合 (ビット 10 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して commonName (cn) 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.cn |
11 |
allowSetGivenName |
設定した場合 (ビット 11 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して givenName 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.givenname |
12 |
allowSetGivenMail |
設定した場合 (ビット 12 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して mail 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.mail |
13 |
allowSetPrefLang |
設定した場合 (ビット 13 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して preferredLanguage 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.preferredlanguage |
14 |
allowSetSn |
設定した場合 (ビット 14 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して surname (sn) 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.sn |
15–31 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
次の表は、csdomain ユーティリティーで設定できる icsExtendedDomainPrefs 属性とプロパティーを示しています。各プロパティーには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティーが設定されていない場合 (value = 0、service.virtualdomain.support= “no”) または指定されていない場合、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。
表 D–16 LDAP ディレクトリ属性 icsExtendedDomainPrefs
プロパティー名 |
説明 |
---|---|
allowProxyLogin |
プロキシログインの可否を yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.http.allowadminproxy (デフォルトは no) |
calmasterAccessOverride |
Calendar Server 管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.overrides.accesscontrol (default = "no") |
calmasterCred |
Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのパスワードが記録された ASCII テキストを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.cred (デフォルトなし) |
calmasterUid |
Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのユーザー ID が記録された ASCII テキストを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.userid (デフォルトなし) |
createLowercase |
新規カレンダの作成時、またはカレンダの検索時に、Calendar Server がカレンダ ID (calid) を小文字に変換するかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.calendar.create.lowercase (デフォルトは no) |
domainAccess |
ドメインの ACL (アクセス制御リスト) を指定します。ACL については、「アクセス制御リスト (ACL)」を参照してください。 この ACL は、ドメイン間検索で使用されます。詳細は、「ドメイン間の検索」を参照してください。 |
fbIncludeDefCal |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.freebusy.include.defaultcalendar (デフォルトは yes) |
filterPrivateEvents |
Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを yes または no で指定します。no を指定した場合、Calendar Server はこれを 公開予定または作業として扱います。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.filterprivateevents (デフォルトは yes) |
groupMaxSize |
予定を拡張するときに、LDAP グループで許可される最大出席者数を指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.group.attendee.maxsize (デフォルトは 0: グループ全体を拡張) |
language |
ドメインの言語を指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: local.domain.language |
resourceDefaultAcl |
リソースカレンダの作成時にデフォルトのアクセス制御として適用される ACL (アクセス制御リスト) を指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: resource.default.acl (デフォルトは "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g") |
setPublicRead |
ユーザーのデフォルトカレンダの初期設定を、公開読み取り/非公開書き込み (yes) または非公開読み取り/非公開書き込み (no) に指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.login.calendar.publicread (デフォルトは no) |
searchFilter |
ユーザー検索用のデフォルトのフィルタを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: local.userSearchFilter |
ssoCookieDomain |
指定ドメイン内のサーバーだけに cookie を送信するようにブラウザに指定します。この値は、ピリオド (.) から開始する必要があります。次に例を示します。.sesta.com ics.conf の対応するパラメータ: sso.cookiedomain (デフォルトは現在のドメイン) |
ssoUserDomain |
ユーザーの SSO 認証の一部として使用されるドメインを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: sso.userdomain (デフォルトなし) |
subIncludeDefCal |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.subscribed.include.defaultcalendar (デフォルトは yes) |
uiAllowAnyone |
ユーザーインタフェースが、「全員」ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: ui.allow.anyone (デフォルトは yes) |
uiAllowDomain |
ユーザーインタフェースが、このドメインの ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: ui.allow.domain (デフォルトは no) |
uiBaseUrl |
ベースサーバーアドレスの URL を指定します。例: https://proxyserver ics.conf の対応するパラメータ: ui.base.url (デフォルトなし) |
uiConfigFile |
ユーザーインタフェースの一部を非表示にするために、Calendar Server が起動時に読み込む xml ベースのオプション設定ファイルを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: ui.config.file (デフォルトなし) |
uiProxyURL |
HTML UI JavaScript ファイル内で先頭に追加されるプロキシサーバーアドレスの URL を指定します。例: https://web_portal.sesta.com/ ics.conf の対応するパラメータ: ui.proxyaddress.url (デフォルトなし) |
次の表は、csdomain ユーティリティーで設定できるその他の LDAP 属性とプロパティーを示しています。
表 D–17 csdomain ユーティリティーのその他の LDAP ディレクトリ属性
LDAP Schema 1 を使用する、west.sesta.com というホストされたドメインを新規作成します。
csdomain -v -n o=nodewest,o=sesta create west.sesta.com
LDAP Schema 2 を使用する、east.sesta.com というホストされたドメインを新規作成します。
csdomain -v -n nodeeast create east.sesta.com
west.sesta.com というホストされたドメインの Calendar Server LDAP 属性を表示します。
csdomain -v list west.sesta.com
west.sesta.com というホストされたドメインのタイムゾーンを America/New_York に設定します。
csdomain -v -a timezone=America/New_York add west.sesta.com
csexport ユーティリティーは、iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにカレンダをエクスポートします。次のコマンドがあります。
calendar: 指定したカレンダをエクスポートする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csexport [-v|-q] -c calid calendar outputfile |
次の表は、csexport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–18 csexport ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
calendar outputfile |
指定した出力ファイルにカレンダをエクスポートします。ファイルのデータ形式は、次の指定したファイル名の拡張子によって決定されます。
|
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csexport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–19 csexport ユーティリティーのコマンドオプション
カレンダ ID が tchang のカレンダを、tchang.ics という iCalendar 形式 (text/calendar) のファイルにエクスポートします。
csexport -c tchang calendar tchang.ics
カレンダ ID が tchang のカレンダを、tchang.xml という XML 形式 (text/xml) のファイルにエクスポートします。
csexport -c tchang calendar tchang.xml
csimport ユーティリティーは、csexport ユーティリティーを使用して作成した iCalendar 形式 (ics) または XML 形式のファイルからカレンダをインポートします。次のコマンドがあります。
calendar: 指定したカレンダをインポートする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
カレンダのコンポーネントのインポート日の計算には、コンポーネントに関連付けられた X-NSCP-DTSTART-TZID で指定したタイムゾーンを使用します。タイムゾーンを指定していない場合は、ics.conf にあるサーバーのタイムゾーンが使用されます。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csimport [-v|-q] -c calid calendar inputfile |
次の表は、csimport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–20 csimport ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
calendar inputfile |
指定した入力ファイルからカレンダをインポートします。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。
|
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csimport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–21 csimport ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-c calid |
インポートするカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。 指定したカレンダ ID がすでに存在する場合、インポートされたデータはそのカレンダにマージされます。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
iCalendar 形式 (text/calendar) のファイル tchang.ics から、tchang というカレンダ ID でカレンダをインポートします。
csimport -c tchang calendar tchang.ics
XML 形式 (text/xml) のファイル tchang.xml から、tchang というカレンダ ID でカレンダをインポートします。
csimport -c tchang calendar tchang.xml
csmonitor ユーティリティーは、次の 3 つの監視機能を実行するスクリプトです。
指定した ics.conf パラメータに従って LDAP 接続をチェックする。
トランザクションログをチェックする。 複数のファイルが存在する場合、csmonitor は電子メールで警告を送信する。
カレンダデータベースの使用可能ディスク容量をチェックする。
Calendar Server サービスが実行されているかどうかチェックする。
csmonitor [ -k | -c | -help] |
次の表は、csmonitor ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–22 csmonitor ユーティリティーのコマンドオプション
パラメータ |
説明 |
---|---|
-k |
csmonitor を停止します。 |
-c |
csmonitor のログをバックアップし、破棄します。 |
-help |
csmonitor の使用方法を表示します。 |
次の表は、csmonitor の設定パラメータを示しています。
表 D–23 csmonitor の設定パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
service.monitor.continuous |
csmonitor を連続してループするかどうかを指定します。 "0": 連続的にループしません。 "1": 連続的にループします。 デフォルトは 0 です。 |
service.monitor.loopsdelay |
2 つの監視ループの間の遅延時間を秒単位で指定します。デフォルトは "60" です。 |
service.monitor.emailaddress.from |
csmonitor が送信するメッセージの送信元となる電子メールアドレスを指定します。デフォルトはなしです。 |
service.monitor.emailaddress.to |
csmonitor が送信するメッセージの送信先となる電子メールアドレスを指定します。デフォルトはなしです。 |
service.monitor.csdb.logthreshold |
正常と判断される最大ディスク消費量のしきい値を、ディスク容量全体のパーセント値で指定します。カレンダデータベースが存在するディスク (csdb ディレクトリ) の消費量がこの値を超えると、csmonitor は警告電子メールメッセージを送信します。 デフォルトは "90" です。 |
logfile.monitor.logname |
csmonitor のログファイル名を指定します。 デフォルトは "csmonitor.log" です。 |
logfile.monitor.maxlogfilesize |
ログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルのサイズがこれを超えると、csmonitor はログを csmonitor.log.timestamp という名前で保存し、ログをリセットします。 デフォルトは "2097152" です。 |
service.monitor.dbglevel |
デバッグレベルを指定します。この値が大きいほど、csmonitor は詳細なメッセージを送信します。 デフォルトは "0" です。 |
csplugin は、Calendar Server のインストールに設定されている CSAPI プラグインを管理します。次のコマンドがあります。
activate: 指定したプラグインをロードし、開始する。
deactivate: 指定した種類および名前のプラグインを終了し、無効にする (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。
list: サポートされるすべてのプラグインをリスト表示する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
Calendar Server がインストールされているローカルマシンで実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csplugin [-q|-v] [-r] -t ac|attr|auth|locate|lookup|xlate activate|deactivate plugin csplugin [-q|-v] list |
次の表は、csplugin ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–24 csplugin ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
activate -t type name |
指定した種類と名前のプラグインをロードし、有効にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。 |
deactivate -t type name |
指定した種類と名前のプラグインを終了し、無効 にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。 |
list |
サポートされるすべてのプラグインの種類、名前、有効状態を表示します (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csplugin ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–25 csplugin ユーティリティーのコマンドオプション
このサーバーインスタンスで使用できるように設定されている、サポートされるすべてのプラグインの詳細 (種類、名前、有効状態) をリスト表示します。
csplugin -v list
種類が lookup で、ファイル名が mylookup のプラグインをロードし、有効にします。
csplugin activate -t lookup mylookup
種類が lookup で、ファイル名が mylookup のプラグインを無効にし、plugin ディレクトリから削除します。
csplugin deactivate -t lookup mylookup -r
cspurge ユーティリティーを使用することで、削除ログデータベース (ics50deletelog.db) のエントリを手動で削除できます。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cspurge [-q|-v] -e endtime -s starttime |
次の表は、cspurge ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–26 cspurge ユーティリティーのコマンドオプション
削除ログのすべてのエントリを削除します。
cspurge -v -e 0 -s 0
2003 年 7 月 1 日から 2003 年 7 月 31 日までのすべてのエントリを削除します。
cspurge -v -e 20030731T235959Z -s 20030701T120000Z
2003 年 9 月 30 日までのすべてのエントリを削除します。
cspurge -v -e 20031030T235959Z -s 0
csrename ユーティリティーを使用すると、1 人以上のカレンダユーザーの名前を変更できます。このユーティリティーを使用してカレンダユーザーの名前を変更するには、次のことを行います。
カレンダデータベースファイル: カレンダデータベースファイル内のユーザー名 (ユーザー ID) を変更し、新しいデータベースファイルを出力先ディレクトリに書き込みます。既存のデータベースファイルは変更されません。
LDAP ディレクトリサーバー: Calendar Server LDAP 属性 (つまり、“ics” 接頭辞付きの属性) のユーザー ID を変換します。LDAP ディレクトリサーバーが同じ場所で更新されます。
csrename ユーティリティーは次のディレクトリに格納されています。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin
csrename を実行する前に、次のことを実行する必要があります。
変換するユーザー用の入力マッピングファイル (-m オプション) を作成します。
必要に応じて、LDAP ディレクトリサーバーの新しいユーザーを作成します。
Calendar Server を停止します。
csrename を実行するには、icsuser (または設定中に指定された Calendar Server ランタイムユーザー ID) としてログインします。スーパーユーザー (root) として csrename を実行する場合は、新しいデータベースファイルに対するアクセス権のリセットが必要になることもあります。LDAP ディレクトリサーバー属性を変更するには、そのディレクトリに対する管理権限も必要です。
インストールしている Calendar Server の構成にフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーが含まれている場合は、各バックエンドサーバー上で csrename を実行する必要があります。
次の構文を使用して csrename を実行します。
csrename [-t DestinationDB] [-c ConfigFile] [-e ErrorFile] -m MappingFile rename [DB|LDAP] |
次の表に、このユーティリティーのオプションを一覧表示し、各オプションについて説明します。
表 D–27 csrename のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-t DestinationDB |
csrename で、変換後のユーザー名が付いた新しいデータベースが生成される出力先ディレクトリを指定します。デフォルトは MigratedDB です。csrename の終了後、ics.conf ファイル内の caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータは出力先データベースをポイントしている必要があります。caldb.berkeleydb.homedir.path をリセットして出力先データベースディレクトリをポイントするか、または出力先データベースファイルをこのパラメータで指定されたディレクトリに移動します。 |
-c ConfigFile |
Calendar Server 設定ファイルを指定する入力パラメータ。デフォルトは ics.conf ファイルです。csrename は設定ファイルの caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータを使用して、入力カレンダデータベースの場所を特定します。カレンダデータベースのデフォルトの場所は cal_svr_base/var/opt/SUNWics5/csdb です。 |
-e ErrorFile |
csrename でエラーや解決できないデータベースエントリが書き込まれるファイル。デフォルトは MigrateError です。 |
-m MappingFile |
入力マッピングファイルを指定します。デフォルトは MigrateMapping です。入力マッピングファイルとは、既存のユーザー ID を新しいユーザー ID にマッピングするテキストファイルのことです。csrename を実行する前に、マッピングファイルを作成する必要があります。古い値と新しい値の間にスペースを入力し、1 行に 1 つのエントリを指定します。 次に例を示します。 tchang tc897675 jsmith js963123 bkamdar bk548769 結果を調べたときに 1 つ以上の名前変更に失敗したことがわかった場合は、変更に失敗した名前だけの新しいマッピングファイルを作成し、csrename を再実行すると、エラーを解決できます。 |
DB|LDAP |
更新するデータベースを指定します。 DB: 新しいカレンダデータベースのユーザー ID だけを変換します (デフォルト)。 LDAP: 新しいカレンダデータベースと LDAP ディレクトリサーバー属性の両方のユーザー ID を変換します。 |
DBMapFile という名前のマッピングファイルに基づいてユーザー名を変更し、newcalDB という名前の出力先ディレクトリに新しいカレンダデータベースを作成します。
csrename -t newcalDB -m DBMapFile rename DB
NewNames という名前のマッピングファイル内の値に基づいてユーザー名を変更し、NewDB という名前の出力先ディレクトリに新しいカレンダデータベースを作成し、次のように LDAP ディレクトリサーバーの Calendar Server 属性を変更します。
csrename -t NewDB -m NewNames rename LDAP
csresource ユーティリティーは、会議室や機器など、LDAP エントリとリソースのカレンダを作成および管理します。csresource ユーティリティーは、リソースに関連付けられているカレンダだけに対して使用でき、ユーザーのカレンダに対して実行した場合はエラーが返されます。次のコマンドがあります。
create: 指定したカレンダ ID (calid) の新しいリソースを追加する
delete: 指定したリソースまたはすべてのリソースを削除する
disable: 指定したリソースまたはすべてのリソースを無効にする
enable: 指定したリソースまたはすべてのリソースを有効にする
list: 指定したリソースまたはすべてのリソースを表示する
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csresource [-q|-v] [-a aces] [-b basedn] [-d domain] [-t description] [-k yes|no] [-o owner] [-y otherowners] -m email -c calid create common_name csresource [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] delete|disable|enable [common_name] csresource [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [-h host] list [common_name] |
次の表は、csresource ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–28 csresource ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create common_name |
指定したカレンダ ID の新規リソースを作成します。 |
delete [common_name] |
指定したリソースを削除します。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが削除されます。 |
enable [common_name] |
指定したリソースを有効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが有効化されます。 |
disable [common_name] |
指定したリソースを無効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが無効化されます。 |
list [common_name] |
指定したリソースカレンダを表示します。name を指定しない場合は、すべてのリソースカレンダが表示されます。 -h host オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のリソースカレンダ (またはすべてのリソースカレンダ) のカレンダ属性が表示されます。 |
上のいずれかのコマンドで name に空白文字が含まれる場合は、引用符 (" ") で囲む必要があります。
次の表は、csresource ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–29 csresource ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a [aces] |
指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ)。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。 デフォルトは、ics.conf ファイルの resource.default.acl パラメータの設定です。 ACE の形式については、「カレンダのアクセス制御」を参照してください。 |
-b [basedn] |
指定したリソースに適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn パラメータの設定から取得されます。 |
-c calid |
icsCalendar 属性。create コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
-d domain |
ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。 |
-t [description] |
カレンダの目的として表示されるコメントを指定します。デフォルトは説明なしです。 |
-h host |
リソースカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 |
-k yes|no |
会議室などのリソースに関連するカレンダで、複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、リソースカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。 -k オプションを省略した場合のデフォルトは、 ics.conf ファイルの resource.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、resource.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。 カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを再実行します。 |
-m email |
リソースの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 |
-o owner |
一次所有者。 デフォルトは、ics.conf ファイルの service.admin.calmaster.userid パラメータの設定から取得されます。 |
-y otherowners |
その他の所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ( " ") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
すべてのリソースカレンダと、その LDAP 属性をリスト表示します。
csresource -v list
カレンダ ID (calid) が room100 で、表示名 (LDAP cn 属性) が MeetingRoom100 のリソースカレンダを作成します。
csresource -m room100@sesta.com -c room100 create MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダの LDAP 属性を表示します。
csresource -v list MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダを無効にします。
csresource disable MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダを有効にし、複数のユーザーからの予約を許可します。
csresource -k yes enable MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダを削除します。
csresource delete MeetingRoom100
sesta というバックエンドサーバーに存在する、表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダの LDAP 属性を表示します。
csresource -v -h sesta list MeetingRoom100
csrestore ユーティリティーは、 csbackup または csexport ユーティリティーを使用して作成したカレンダデータベース、指定のカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダを復元します。次のコマンドがあります。
database: カレンダデータベースを復元する。
calendar: 指定したカレンダを復元する。
defcal: ユーザーのデフォルトカレンダをバックアップする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。
Calendar Server 6 の csrestore ユーティリティーは、Calendar Server 2 の csrestore との互換性を持ちません。データを喪失する可能性があるので、Calendar Server 2 の csrestore ユーティリティーでバックアップしたデータを復元しないでください。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
カレンダデータベースを復元する場合は、Calendar Server を停止する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csrestore [-v|-q] [-f] database inputdir csrestore [-v|-q] -c calid calendar inputfile csrestore [-v|-q] -a userid [-b basedn] defcal inputfile |
次の表は、csrestore ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–30 csrestore ユーティリティーのコマンド
次の表は、csrestore ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–31 csrestore ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a userid |
復元対象となるユーザーのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 |
-b basedn |
指定したユーザー ID に適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 |
-f |
既存のデータベースファイルの削除を強制します。 |
-c calid |
復元対象となるカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
csbackup を使用して作成された backupdir というディレクトリに格納されているカレンダデータベースを復元します。
csrestore database backupdir
backupdir というディレクトリに格納されている、 csbackup または csexport を使用して作成された iCalendar 形式 (text/calendar) の tchang.ics ファイルから、tchang というカレンダ ID でカレンダを復元します。
csrestore -c tchang calendar backupdir/tchang.ics
csbackup を使用して作成した backupdir 内のカレンダデータベースから tchang を復元します。
csrestore -c tchang calendar backupdir
backupdir というディレクトリに格納されている、csbackup または csexport を使用して作成された iCalendar 形式 (text/calendar) の tchang.ics ファイルから、tchang により所有されているデフォルトのカレンダを復元します。
csrestore -a tchang defcal backupdir/tchang.ics
csschedule ユーティリティーは、GSE (グループスケジューリングエンジン) キューに格納されているスケジュールエントリを管理します。次のコマンドがあります。
list: 指定されたカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを表示する。
delete: 指定したカレンダID によって特定される、GSE キュー内のエントリを削除する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は停止している必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csschedule [-q|-v] [-c count] [-e endtime] [-s starttime] [-t scheduletime -o offset] [-u uid] list [calid] csschedule [-q|-v] [-t scheduletime -o offset -u uid -n sequencenumber -r rid] list [calid] csschedule [-q|-v] [-t scheduletime -o offset -u uid -n sequencenumber -r rid] delete [calid] csschedule [-q|-v] [-s starttime] [-e endtime] delete [calid] |
次の表は、csschedule ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–32 csschedule ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
list |
指定したカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを表示します。 |
delete |
指定したカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを削除します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csschedule ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–33 csschedule ユーティリティーのコマンドオプション
GSE キューに格納されているすべてのエントリについて詳細をリスト表示します。
csschedule -v list
GSE キューに格納されている最初の 10 エントリをリスト表示します。
csschedule -c 10 list
2000 年 12 月 31 日の 10 時 30 分 45 秒から 11 時 30 分 45 秒の間にスケジュールされている、GSE キューのエントリをリスト表示します。
csschedule -s 20001231T103045Z -e 20001231T113045Z list
tchang というカレンダで、スケジュール時刻が 10 時 30 分 45 秒、オフセット値が 2000 年 12 月 31 日 10 時 30 分 45 秒の 2、一意の ID が1111、定期予定 ID が 0、シーケンス番号が 0 の GSE キューエントリを表示します。
csschedule -v -t 20001231T103045Z -o 2 -u 1111 -r 0 -n 0 list tchang
tchang というカレンダで、スケジュール時刻が 10 時 30 分 45 秒、最初のオフセット値が 2000 年 12 月 31 日 10 時 30 分 45 秒、一意の ID が1111、定期予定 ID が 0、シーケンス番号が 0 の GSE キューエントリを削除します。
csschedule -v -t 20001231T103045Z -o 1 -u 1111 -r 0 -n 0 delete tchang
2000 年 12 月 31 日 10 時 30 分 45 秒から 16時 30 分 45 秒の間にスケジューリングされている、GSE 内のエントリを削除します。
csschedule -v -s 20001231T103045Z -e 20001231T163045Z delete
GSE キューに格納されているすべてのエントリを削除します。
csschedule -v delete
csstats ユーティリティーは、Calendar Server の統計情報を表示します。次のコマンドがあります。
list: 指定した Calendar Server サブシステムのカウンタ統計情報を表示する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
カウンタについては、「カウンタ設定ファイル (counter.conf)」を参照してください。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csstats [-q|v] [-r registry] [-i iterations] [-s delay] list [subsystem] |
次の表は、csstats ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–34 csstats ユーティリティーのコマンド
次の表は、csstats ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–35 csstats ユーティリティーのコマンドオプション
カウンタに関する基本情報と、使用可能なサブシステムの種類を表示します。
csstats list
HTTP サービスサブシステム (hpptstat) に関するカウンタ統計情報を表示します。
csstats list http
WCAP サブシステム (wcapstat) に関するカウンタ統計情報を 1 時間 (3600 秒) にわたって 10 秒おきに表示します。
csstats -i 3600 -s 10 list wcap
cstool ユーティリティーでは、次のいずれかの ping を実行できます。
cshttpd: HTTP プロセス
csadmind: 管理サービス
enpd: 予定通知サービス (ENS) プロセス
cstool ユーティリティーでは、バージョン番号も表示できます。
cstool は、次のプロセスでは ping に使用できません。
csnotifyd: 通知プロセス
csdwpd: DWP プロセス
設定ファイルの再読み込みを行うには、stop-cal と start-cal を使用し、Calendar Server を停止してから再起動します。
設定の再読み込みに cstool を使用しないでください。予想外の望ましくない結果を招く可能性があります。
詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
Calendar Server は稼動している必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cstool [-q|-v] [-h host] [-p port] [-t timeout] ping [http|ens] cstool [-q|-v] [-h host] version |
次の表は、cstool のコマンドと、各パラメータを示しています。
表 D–36 cstool ユーティリティーのコマンド
コマンド |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
ping |
[http|admin |ens] どのパラメータも指定しない |
cshttpd プロセス、csadmind プロセス、または ENS プロセス (enpd) に対して ping を実行します。 Calendar Server がインストールされているサーバーに対して ping を実行します。 |
version |
なし |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、cstool ユーティリティーのオプションを示しています。
表 D–37 cstool ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-h host |
Calendar Server が稼動しているマシンのホスト名を指定します。デフォルト値はインストール時に設定される、ics.conf ファイル内の local.hostname パラメータの設定です。リモートマシンで稼動する Calendar Server にアクセスする場合はこのオプションを使用する必要があります。 |
-p port |
指定したサービスのポート。 サービスを指定しない場合は、ics.conf ファイルに定義されているポートのデフォルト値が適用されます。 |
-t timeout |
サーバーからの応答を待機する時間を秒単位で指定します。デフォルトは 120 秒です。 |
cshttpd サービスに対して ping を実行します。
cstool ping http
sesta というホスト名のサーバーの ENS に対して ping を実行します。
cstool -h sesta ping ens
calserver というホスト名のマシンに対して ping を実行し、Calendar Server の cshttpd サービスがポート 80 で待機しているかどうかを確認します。
cstool -p 80 -h calserver -p 80 ping http
Calendar Server のすべてのローカルサービスの設定を強制的に再読み込みします。
cstool refresh
csuser ユーティリティーは、LDAP ディレクトリサーバーと Calendar Server のカレンダデータベースに格納されているカレンダユーザー情報を管理します。次のコマンドがあります。
check: ユーザーのカレンダ機能が有効であるかどうかを確認する。
create: カレンダ機能を利用するユーザーを作成し、有効にする。
このユーティリティーは Communications Express で必要な Address Book のユーザーを有効にしません。ldapmodify を使用して手動で行う必要があります。
delete: ユーザーとユーザーのデフォルトのカレンダを削除する。
ホストされていないドメインモードの場合にユーザーを削除するには、このコマンドを使用する必要があります。ただし、ユーザーが所有しているほかのカレンダは削除されません。cscal を使用して削除されたユーザーのその他のカレンダを消去します。
disable: ユーザーによる Calendar Server へのログインを無効にする。
enable: ユーザーによる Calendar Server へのログインを有効にする。
list: ユーザーのカレンダ属性を表示する。
reset: ユーザーのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットする。
Directory Server を使用している場合は、ldapsearch ユーティリティーと ldapmodify ユーティリティーも使用できます。これらのユーティリティーについては、次の Web サイトで入手できる Directory Server のマニュアルを参照してください。
http://docs.sun.com/coll/1316.1
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
カレンダユーザーの情報を格納している LDAP サーバーが稼動している必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csuser [-q|-v] [-a aces] [-b basedn] -m email address [-d domain] -f filename -g givenname [-k yes|no] [-l langcode] -s surname -y userpassword create userid csuser [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [-h host] list [userid] csuser [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [check|delete|disable|enable|reset] userid |
次の表は、csuser ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–38 csuser ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
check userid |
指定したユーザー ID のユーザーがカレンダ機能を利用できるかどうかを調べます。 |
create userid |
指定したユーザー ID のユーザーを作成し、このユーザーによる Calendar Server へのログインを有効にします。 |
delete userid |
指定したユーザー ID のユーザーを削除します。 |
disable userid |
指定したユーザー ID のユーザーによるカレンダ機能の使用を無効にします。このユーティリティーは、icsAllowedServiceAccess 属性の値として http を定義します。 |
enable userid |
指定したユーザー ID のユーザーによるカレンダ機能の使用を有効にします。 |
list [userid] |
指定したユーザー ID のユーザーのカレンダ属性を表示します。ユーザー ID を指定しない場合は、有効なすべてのユーザーの属性 がリスト表示されます。 -hserver-name オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のユーザー ID (または有効なすべてのユーザー) のカレンダ属性が表示されます。 |
reset userid |
指定したユーザー ID のユーザーのすべてのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットします。 注: ユーザー ID のカレンダ属性がリセットされると、ユーザーの LDAP エントリからすべてのカレンダ属性 (icsCalendarUser (オブジェクトクラス)、icsSubscribed、icsCalendarOwned、icsCalendar、および icsDWPHost (ユーザーが LDAP CLD 設定に含まれる場合)) が削除されます。Calendar Server 管理者がユーザーに代わってカレンダを作成することはできません。 Calendar Server 管理者がそのユーザーに対して csuser enable コマンドを実行すると、これらの属性はユーザーの LDAP エントリ内に復元されます。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csuser ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–39 csuser ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-b basedn |
すべての LDAP ユーザーに使用されるベース DN。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 |
-b basedn |
ユーザーの ベース DN を指定します。 |
-d domain |
ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトはics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。 |
-a [aces] |
指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。 デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^sf^g;@^c^^g;@^p^r^g" ACE の形式については、「サービスの設定」を参照してください。 |
-f filename |
パスワード (-y パラメータ) を必要とするオプション用にパスワードを記録したファイルの名前です。スクリプトから csuser を実行する場合、セキュリティーのためにパスワードをこのファイルに指定します。 |
-g givenname |
ユーザーの LDAP givenName 属性 (姓名の名) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。 |
-h host |
ユーザーカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 |
-p port |
LDAP サーバーが待機しているポートの番号です。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.ugldapport の設定から取得されます。 |
-k yes|no |
ユーザーカレンダで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。yes を指定した場合は、ユーザーカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。 |
-l [langcode] |
言語コードです。デフォルトは ics.conf ファイルの local.sitelanguage の設定です。 |
-m email address |
ユーザーの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 |
-s surname |
ユーザーの LDAP surName 属性 (姓名の姓) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。 |
-u adminDN |
ユーザー認証情報を格納している LDAP サーバーに対して管理権限を持つユーザーの LDAP 識別名 (DN) です。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.enduseradmindn の設定から取得されます。 |
-w password |
-u オプションで指定されている LDAP 管理者 DN のパスワードです。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.enduseradmincred の設定から取得されます。-u オプションを使用する場合、このオプションは必須です。 |
-y userpassword |
カレンダユーザーのパスワードで、このパラメータの指定は必須です。デフォルト値はありません。 |
jsmith@sesta.com というカレンダユーザーがカレンダ機能を利用できるかどうか (既存のカレンダユーザーが、この Calendar Server のカレンダデータに対するアクセス権を持っているかどうか) を調べます。
csuser check jsmith@sesta.com
ユーザー ID が jsmith@sesta.com、名が John、姓が Smith、電子メールアドレスが jsmith@sesta.com、ドメインが sesta.com という設定の LDAP ユーザーを作成します。
csuser -g John -s Smith -y password -m jsmith@sesta.com create jsmith@sesta.com -d sesta.com
jsmith@sesta.com というカレンダユーザーを削除します。
csuser delete jsmith@sesta.com
jsmith@sesta.com カレンダユーザーによる Calendar Server へのログインを無効にします。
csuser disable jsmith@sesta.com
このコマンドを実行することで、jsmith@sesta.com は Calendar Server にログインしてカレンダデータにアクセスすることができなくなりますが、jsmith のデータはカレンダデータベースから削除されません。ただし、jsmith が現在 Calendar Server にログインしている場合は、ログオフするまでカレンダデータへのアクセスを維持できます。
jsmith@sesta.com のカレンダの作成を有効にします (既存のカレンダユーザーが Calendar Server へログインできるようにする)。
csuser enable jsmith@sesta.com
jsmith@sesta.com というユーザーのすべてのカレンダ属性を表示します。
csuser -v list jsmith@sesta.com
ユーザー ID が user という文字列から始まるすべてのカレンダユーザー ID を表示します。
csuser -v list "user*"
jsmith@sesta.com のすべてのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットします。
csuser reset jsmith@sesta.com
sesta というバックエンドサーバーに存在する tchang というユーザーのすべてのカレンダ属性を表示します。
csuser -v -h sesta list tchang
start-cal ユーティリティーは次の順序で Calendar Server サービスを開始します。
enpd: 予定通知サービス (ENS)
csnotifyd: 通知サービス
csadmind: 管理サービス
csdwpd: DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス。 リモート Calendar Server データベース設定だけによって起動される分散データベースサービス
cshttpd: HTTP サービス
start-cal は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
start-cal |
cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
stop-cal ユーティリティーは、すべての Calendar Server サービスを終了します。
stop-cal は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
stop-cal |
cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/stop-cal
詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
Calendar Server の設定パラメータは、ics.conf および counter.conf などの設定ファイルに格納されます。
この章で説明する内容は次のとおりです。
Calendar Server の設定パラメータは、次のファイルに格納されます。
/etc/opt/SUNWics5/config/ics.conf
ics.conf ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、各行にパラメータとその値が定義されています。パラメータの初期化は、Calendar Server のインストール時に行われます。インストール後は、テキストエディタでファイルを編集できます。
ics.conf ファイル内のパラメータ設定の変更は、Sun のマニュアルで解説されている場合、またはカスタマサポート担当者からの指示があった場合にだけ行なってください。
例: Calendar Server はリモート管理をサポートしていません。service.admin.port パラメータの値はすでに Calendar Server によって適切な値に設定されているので、変更しないでください。この値を変更すると、csadmind プロセスが正常に実行されないことがあります。
Calendar Server が稼動しているシステムの管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
ics.conf ファイルが格納されている /etc/opt/SUNWics5/config ディレクトリに移動します。
vi などのテキストエディタを使用して ics.conf ファイルのパラメータを編集します。パラメータの表記規則は次のとおりです。
すべてのパラメータは小文字のみで記述します。
パラメータとその値は等号 (=) で区切り、等号の前後には空白文字を挿入します。次に例を示します。
service.http.idletimeout = "120"
パラメータの値は二重引用符 (" ") で囲む必要があります。パラメータが複数の値をとれる場合は、値文字列全体を二重引用符で囲みます。次に例を示します。
calstore.calendar.owner.acl= "@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"
コメント行の先頭文字は感嘆符 (!) です。コメント行は情報の提供だけを目的とし、Calendar Server からは無視されます。
一部のパラメータはコメントとして記録されており、先頭に 1 つまたは 2 つの感嘆符 (! または !!) が付けられています。このようなパラメータを使用するには、感嘆符を削除し、必要に応じて値を指定します。 また、新しいパラメータが適用されるように Calendar Server を再起動する必要があります。
たとえば、!!caldb.dwp.server.[ hostname].ip を使用するには、先頭の感嘆符(!!) を削除し、hostname の部分に値を指定してから Calendar Server を再起動します。
ics.conf ファイルに記録されていないパラメータを使用するには、パラメータとその値をファイルに追加します。
同じパラメータを複数回記録した場合、リストの最後にあるパラメータの値が、それ以前のパラメータに優先して適用されます。
すべてのオプションは行頭から始める必要があります。
ics.conf ファイルでパラメータを変更したら、新しい設定値が適用されるように Calendar Server を停止し、再起動します。
ics.conf ファイルの編集前に Calendar Server を停止しておくこともできます。詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
ics.conf ファイルには次の設定パラメータが記録されています。
次の表は、ローカル設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–1 ics.conf ファイルのローカル設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"yes" |
Calendar Server ユーザーの自動プロビジョニングを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。 |
|
" " |
LDAP 認証のベース DN。指定しない場合は local.ugldapbasedn の設定が適用されます。 |
|
"localhost" |
LDAP 認証用のホスト。指定しない場合は local.ugldaphost の設定が適用されます。 |
|
" " |
local.authldapbinddn で指定された、ユーザーのバインドに必要な資格情報 (パスワード)。 |
|
" " |
ユーザー DN の検索時に LDAP 認証ホストへのバインドに使用される DN。指定しない場合または " " の場合は匿名バインドです。 |
|
"389" |
LDAP 認証用のポート。指定しない場合は local.ugldapport の設定が適用されます。 |
|
"1" |
LDAP 認証用に維持される LDAP クライアント接続の最小数。指定しない場合は local.ugldappoolsize の設定が適用されます。 |
|
"1024" |
LDAP 認証用に維持される LDAP クライアント接続の最大数。指定しない場合は local.ugldapmaxpool の設定が適用されます。 |
|
"3" |
出席者ルックアップ検索のワイルドカード検索に使用する文字列の最小サイズを指定します。ゼロ (0) は常にワイルドカード検索を行うことを意味します。 |
|
"no" |
Berkeley データベースがデッドロック状態にあるかどうかを定期的に調べます。 デッドロック状態にある場合は、データベースのリセットを指示します。 |
|
"en" |
ドメインの言語。 |
|
" " |
LDAP ユーザー設定認証用のバインド資格情報 (パスワード)。 |
|
" " |
LDAP ユーザー設定ホストへのバインドに使用される DN。このプロパティーの指定は必須。" " (未指定) の場合、匿名バインドと見なされます。 |
|
" " |
Calendar Server がインストールされているマシンのホスト名。 |
|
"cal_svr_base/SUNWics5/cal" |
Calendar Server がインストールされている場所へのディレクトリパス。 |
|
"cal_svr_base/SUNWics5/cal" |
Calendar Server のこのインスタンスのプログラムとデータがインストールされている場所へのディレクトリパス。 |
|
local.instance.lockdir.path |
"cal_svr_base/SUNWics5/cal/lib/lock" |
このサーバーインスタンスのロックファイルが格納されている場所を指定します。 |
"/etc/opt/SUNWics5/ config" |
このサーバーインスタンスの PID ファイルが格納されている場所を指定します。 |
|
"cal_svr_base/SUNWics5/cal/lib/counter" |
このサーバーインスタンスのカウンタファイルが格納されている場所を指定します。 |
|
" " |
Calendar Server のこのインスタンスの CSAPI プラグインがインストールされている場所へのディレクトリパス。 |
|
"n" | ||
"icsgroup" | ||
"icsuser" | ||
"en" |
Calendar Server のこのインスタンスのデフォルト言語。 |
|
" " |
電子メールアドレスに対応する出席者のカレンダ ID の検索で使用されるデフォルトドメインの名前。たとえば、この値が「sesta.com」に設定されている場合は、jsmith は jsmith@sesta.com として解決されます。 |
|
"en" |
Calendar Server のこのインスタンスがサポートしているユーザー言語。 |
|
" " |
LDAP ユーザー設定のベース DN。指定が必須であり、空白は許可されません。 |
|
"localhost" |
LDAP ユーザー設定を格納するマシンのホスト名。 |
|
"ceColorSet, ceFontFace, ceFontSizeDelta, ceDateOrder, ceDateSeparator, ceClock, ceDayHead, ceDayTail, ceInterval, ceToolText, ceToolImage, ceDefaultAlarmStart, ceSingleCalendarTZID, ceAllCalendarTZIDs, ceDefaultAlarmEmail, ceNotifyEmail, ceNotifyEnable, ceDefaultView, ceExcludeSatSun, ceGroupInviteAll" |
icsExtendedUserPrefs 属性のオプションの値。 |
|
"389" |
LDAP ユーザー設定を格納するマシンのポート番号。 |
|
"1" |
LDAP ユーザー設定用に維持される LDAP クライアント接続の最小数。 |
|
"1024" |
LDAP ユーザー設定用に維持される LDAP クライアント接続の最大数。 |
|
local.user.authfilter |
“uid=%u’” |
ユーザー検索に使用するフィルタ。 |
次の表は、カレンダストア設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–2 ics.conf ファイルのカレンダストア設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"anonymous" |
匿名ログインに使用されるカレンダ ID (calid)。 |
|
"yes" |
カレンダの作成時に、ユーザーカレンダの同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定します。
|
|
"@@o^a^r^g; @@o^c^wdeic^g; @^a^fs^g; @^c^^g; @^p^r^g" |
ユーザーがカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。形式は、ACE (アクセス制御エントリ) 引数をセミコロンで区切ったリスト形式の文字列です。 ACE の形式については、「カレンダのアクセス制御」を参照してください。 コマンド行ユーティリティーを使用して 1 つ以上の ACE (アクセス制御エントリ) を指定する方法については、「cscal」を参照してください。 |
|
"@@o^a^rsf^g; @@o^c^wdeic^g" |
カレンダ所有者のデフォルトのアクセス制御設定を指定します。 |
|
calstore.calendar.create. lowercase |
"no" |
カレンダの新規作成時、または LDAP CLD プラグインを使用してカレンダを検索する場合に、Calendar Server がカレンダ ID (calid) を小文字に変換するかどうかを指定します。 |
"America/ New_York" |
次の状況で使用するタイムゾーン ID。
|
|
"yes" |
Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを指定します。"no" に設定すると、Calendar Server はそれらを公開の予定および作業と同様に扱います。 |
|
defaultcalendar |
"yes" |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを指定します。 |
defaultcalendar |
"no" |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストから削除できるかどうかを指定します。 |
"0" |
予定を拡張するときに、LDAP グループで許可される最大出席者数。"0" の値はグループ全体を拡張することを意味します。 |
|
"60" |
定期拡張で作成できる予定の最大数。 |
|
defaultcalendar |
"yes" |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストに含めるかどうかを指定します。 |
defaultcalendar |
"no" |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストから削除できるようにするかどうかを指定します。 |
"200" |
ユーザー検索の LDAP ルックアップで返される結果の最大数。値 "0" は制限のないことを意味します。 |
|
fmt1.type |
"uid" |
予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe や jdoe:tv などの文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uid、cn、gid、 res、mailto、cap。 |
fmt2.type |
"mailto" |
Calendar Server が予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe@sesta.com などのアットマーク (@) を含む文字列をどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uid、cn、gid、res、mailto、cap。 |
fmt3.type |
"cn" |
予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、john doe などの空白文字を含む文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uid、cn、gid、res、cap。 |
"." |
カレンダ情報が格納される一次ディスクパーティションの場所。 |
次の表は、カレンダログ設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–3 ics.conf ファイルのカレンダログ設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"admin.log" |
ログ記録管理ツール用のログファイルの名前。 |
|
"0" |
ログバッファーのサイズ (バイト単位)。 |
|
"dwp.log" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) に関する情報のログ記録管理ツール用ログファイルの名前。 |
|
"604800" |
ログファイルの有効期限 (秒単位)。 |
|
"60" |
バッファーの内容をログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)。 |
|
"http.log" |
cshttpd サービスの現在のログファイルの名前。 |
|
"httpd.access" |
現在の HTTP アクセスログファイルの名前。 |
|
"logs" |
ログファイルが格納されるディレクトリ。 |
|
"NOTICE" |
サーバーがログに記録する情報の詳細度を指定します。各ログレベルには、次のいずれかのレベルが割り当てられます。CRITICAL、ALERT、ERROR、WARNING、NOTICE、INFORMATION、DEBUG。 |
|
"10" |
ログディレクトリ内のログファイルの最大数。 |
|
"2097152" |
各ログファイルの最大サイズ (バイト単位)。 |
|
"20971520" |
すべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)。 |
|
"5242880" |
ログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。 |
|
"notify.log" |
csnotifyd サービスのログファイル名。 |
|
"86400" |
ログファイルのローテーション間隔 (秒単位)。 |
次の表は、管理者に関する ics.conf パラメータを示しています。
表 E–4 管理者の構成パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
cred |
" " |
Calendar Server 管理者として指定されたユーザー ID のパスワード。この値の指定は、インストール時にインストーラによって要求されます。 |
userid |
"calmaster" |
Calendar Server 管理者として指定されたユーザーのユーザー ID。この値の指定は、インストール時にインストーラによって要求されます。 |
overrides.accesscontrol |
"no" |
Calendar Server の管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを指定します。 |
service.admin.calmaster .wcap.allowgetmodify userprefs |
"no" |
Calendar Server 管理者が WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得、設定できるかどうかを指定します。 |
"yes" |
“yes” を指定すると、service.admin.calmaster.userid に設定されるユーザーのユーザー認証で LDAP が有効になります。 |
次の表は、各種のサービス設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–5 ics.conf ファイルのサービス設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"yes" |
管理ツールのアラーム通知を有効 ("yes")、または無効 ("no") にします。 |
|
"yes" |
"yes" に設定すると、csadmind データベースチェックポイントスレッドが開始されます。 |
|
"8388608" |
管理セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ (バイト単位)。 |
|
"yes" |
"yes" に設定すると、csadmind データベースデッドロック検出スレッドが開始されます。 |
|
"no" |
"yes" に設定すると、csadmind ディスク容量低下監視スレッドが開始されます。 |
|
"yes" |
"yes" に設定すると、すべてのサービスを開始するときに csadmind サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csadmind サービスを終了します。 |
|
"120" |
csadmind で HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数。 |
|
"100" |
許容される管理セッションの最大数。 |
|
"10" |
1 管理セッションで実行されるスレッドの最大数。 |
|
なし |
同時に実行可能な管理プロセスの最大数。 |
|
service.admin.port 注意 |
なし |
システムによって設定されます。変更しないでください。 |
"900" |
管理接続をタイムアウトにするまでの秒数。 |
|
"no" |
"yes" に設定すると、csadmind サービス応答スレッドが開始されます。 |
|
" " |
管理セッション要求用の一時ディレクトリ。 |
|
"1800" |
csadmind で HTTP セッションをタイムアウトにするまで待機する秒数。 |
|
"2" |
カレンダサービスの状態 (稼動、終了、待機) を調べる間隔 (秒単位)。 |
|
"300" |
カレンダサービスが開始するまで待機する秒数。 |
|
"300" |
カレンダサービスが終了するまで待機する秒数。 |
|
"60" |
カレンダサービスに終了コマンドを送信するまで待機する秒数。 |
|
"o=internet" |
ディレクトリ内の DC ツリーのルートサフィックス。 |
|
"no" |
"yes" に設定すると、HTTP アクセスが許可されるかどうかについて DNS に対してクライアント IP アドレスがチェックされます。 |
|
"0" |
プレーンテキスト形式のパスワードによるユーザーの認証に成功した後の遅延時間 (秒単位)。 |
|
"calmaster" |
この Calendar Server の管理権限を持つユーザー ID を空白文字で区切って指定します。 |
|
"no" |
"yes" に設定すると、プロキシ経由のログインが許可されます。 |
|
"yes" |
"yes" に設定すると、匿名アクセス (認証なし) が許可されます。これは特殊なタイプのログインであり、指定した制限付きのアクセス (通常は公開カレンダへの読み取り専用アクセス) のみが許可されます。 |
|
"" (Null) |
HTML ドキュメントを取得するための HTTP ホスト。 |
|
"yes" |
cookie をサポートするかどうかをサーバーに指示します ("yes" または "no")。シングルサインオンを有効にするには、"yes" を指定する必要があります。 |
|
"8388608" |
HTTP セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ。 |
|
"" (Null) |
" " 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが許可されます。たとえば、「ALL:LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによるローカル HTTP アクセスが許可されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。 |
|
"" (Null) |
" " 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが拒否されます。たとえば、「ALL:LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによる HTTP アクセスが拒否されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。 |
|
"." |
インポートされたファイルが一時的に格納されるディレクトリの local.queuedir への相対パス (指定する場合は絶対パス)。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、既存のセッションを参照するすべての要求は、同じ IP アドレスから発せられているものとして検証されます。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに cshhpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに cshhpd サービスを終了します。 |
|
"120" |
HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、認証用の LDAP 接続とユーザー設定が作成、維持されます。 |
|
"INADDR_ANY" |
HTTP サービスがクライアント要求を待機する TCP アドレスを指定します。"INADDR_ANY" は任意のアドレスを意味します。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、サーバーへの HTTP 接続が完全にログに記録されます。 |
|
"5000" |
cshttpd サービスでの HTTP セッションの最大数。 |
|
"20" |
cshttpd サービスでの HTTP 要求を処理するスレッドの最大数。 |
|
"1" |
サーバーでの実行が必要な HTTP サービス (cshttpd) プロセスの最大並行実行数。 複数の CPU を持つサーバーについては、「複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照してください。 |
|
"80" |
Calendar Server ユーザーからの HTTP 要求用のポート。 |
|
"" |
"" 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってプロキシログインが許可されます。構文は service.http.domainallowed と同じです。 |
|
"900" |
HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。 |
|
"http" |
HTTP セッション用の一時ディレクトリ。 |
|
"1800" |
cshttpd サービスで HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。 |
|
" " |
実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス。 |
|
service.http.tmpdir |
実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス。 デフォルトは次のとおりです。"/var/opt/SUNWics5/tmp" |
|
"html" |
デフォルトのカレンダクライアントが格納されるディレクトリ。WCAP アクセスだけを許可する場合は "" を指定します。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、LDAP SDK でキャッシュが使用されます。 |
|
"30" |
service.ldapmemcache に "yes" を指定した場合に、この値は LDAP SDK に渡されます。これは項目をキャッシュしておける最大秒数です。0 を指定した場合、項目をキャッシュしておける時間に制限が適用されなくなります。 |
|
"131072" |
service.ldapmemcache に "yes" を指定した場合に、この値は LDAP SDK に渡されます。これはキャッシュに使用できるメモリーの最大容量 (バイト単位) です。0 を指定した場合、キャッシュ容量の制限は適用されなくなります。 |
|
.allowpubliccalendarwrite |
"yes" |
"yes" を指定すると、書き込み可能な公開カレンダに対する匿名ユーザーによる書き込みが許可されます。 |
"text/calendar" |
現在は空き/予定ありだけに適用されているコマンドのデフォルトの出力形式を指定します。 |
|
"30" |
get_freebusy の範囲指定の開始時刻に適用される、現在時刻からのデフォルトのオフセットを指定します。 |
|
"30" |
get_freebusy の範囲指定の終了時刻に適用される、現在時刻からのデフォルトのオフセットを指定します。 |
|
service.wcap.freebusy.redirecturl |
““ |
移行プロセスの場合、移行が部分的に行われると、カレンダが元のデータベースと Calendar Server のターゲットデータベースに分かれます。カレンダが Calendar Server データベースに見つからない場合に検索するための元のデータベースの URL です。 |
"yes" |
"yes" を指定すると、カレンダの作成が許可されます。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、カレンダの削除が許可されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、このサーバー経由でのユーザーによるパスワードの変更が許可されます。 |
|
allowpublicwritablecalendars |
"yes" |
"yes" を指定すると、ユーザーは、書き込み可能な公開カレンダを所有できます。 |
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "cn" (LDAP ユーザーの共通名) の変更が許可されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "givenname" (LDAP ユーザーの名 (姓名の名)) の変更が許可されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "icsCalendar" (ユーザーのデフォルトカレンダ ID) の変更が許可されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "mail" (ユーザーの電子メールアドレス) の変更が許可されます。 |
|
.preferredlanguage |
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "preferredlanguage" (LDAP ユーザーの選択言語) の変更が許可されます。 |
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "sn" (LDAP ユーザーの姓) の変更が許可されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の "nswccalid" (ユーザーのデフォルトカレンダ ID) の変更が許可されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダは公開読み取り/非公開書き込みに初期設定されます。"no" を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダは非公開読み取り/非公開書き込みに初期設定されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、get_userprefs.wcap コマンドの LDAP プロキシ認証が有効になります。"no" を指定すると、匿名の LDAP 検索が行われます。 |
|
"no" |
"yes" を指定した場合、サーバーはディレクトリ内に存在するカレンダの各所有者を検証する必要があります (LDAP、または CSAPI 互換のユーザーディレクトリメカニズムを使用)。 |
|
"3.0" |
WCAP のバージョン。 |
次の表は、ics.conf の SSL 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。SSL パラメータのほとんどはデフォルト値を使用しますが、2 つのパラメータには SSL のデフォルト値を次のように変更する必要があります。
service.http.ssl.usessl = “yes”
service.http.ssl.port.enable = “yes”
次の表に、ics.conf パラメータとそのデフォルト設定を示します。ics.conf パラメータに適切な値が設定されているかどうかを確認してください。
表 E–6 SSL の設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"on" |
SSL 用の RSA Cypher Encryption Family サービスを有効にします。 |
|
"internal" |
RSA Cypher Encryption Family トークンの場所を指定します。 |
|
"SampleSSLServerCert" |
RSA Cypher Encryption Family の証明書名を指定します。 |
|
service.http.tmpdir |
"/var/opt/SUNWis5/ tmp" |
一時ディレクトリを指定します。 |
service.http.uidir.path |
“html” |
UI ファイルが格納されているディレクトリを指定します。 |
"." |
SSL キャッシュの場所への物理パスを指定します。 |
|
"10000" |
SSL キャッシュデータベースの最大サイズを指定します。 |
|
"no" |
SSL 設定のために、値を “yes” に変更します。 cshttpd プロセスが SSL サブシステムを使用するかどうかを指定します。 |
|
"no" |
SSL 設定のために、値を “yes” に変更します。 注 – これによって、そのポートで待機するために HTTP プロセスが無効になることはありません。HTTP を実際に無効にする方法はありませんが、機能していない別のポートに HTTP を割り当てることができます。 service.http.enable=”no” を設定しないでください。HTTPS プロセスも無効になります。 |
|
"443" |
cshttpd プロセスが Calendar Server ユーザーからの HTTPS 要求を待機する SSL ポートの番号を指定します。 この値を、HTTP が使用するのと同じデフォルトポート ("80") に設定しないでください。 |
|
"yes" |
セッション全体を暗号化するかどうかを指定します。 |
|
"alias" |
SSL 証明書データベースの場所への物理パスを指定します。 |
|
"password" |
SSL 証明書データベースのアクセスパスワードを指定します。 |
|
"https://localhost:443" |
発信元ソース URL の SSL ホスト名とポート番号を指定します。 |
|
"" |
SSL2 用の暗号化方式を指定します。 |
|
"0" |
SSL2 のセッションタイムアウトを指定します。 |
|
"rsa_rc4_40_md5, rsa_rc2_40_md5, rsa_des_sha, rsa_rc4_128_md5, rsa_3des_sha" |
サポートされる、または有効な SSL 暗号化方式のリストを指定します。 |
|
sessiontimeout |
"0" |
SSL セッションのタイムアウト値を指定します。 |
次の表は、ホストされた (仮想) ドメインの設定用パラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–7 ホストされたドメインをサポートするための設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
support |
"n" |
ホストされた (仮想) ドメインモードのサポートを有効 ("y") または無効 ("n") にします。 |
"1" |
LDAP スキーマのバージョンを指定します。
|
|
" " |
local.schemaversion = 1 の場合に、LDAP ディレクトリの DC ツリーのルートサフィックスを指定します。次に例を示します。"o=internet" |
|
service.schema2root |
" " |
local.schemaversion = 2 の場合に、下にすべてのドメインが属するルートサフィックスを指定します。次に例を示します。"o=sesta.com" |
" " |
Calendar Server のこのインスタンスのデフォルトドメインを指定します。ログイン時にドメイン名が指定されない場合は、このドメイン名が適用されます。次に例を示します。"sesta.com" |
|
"@+" |
Calendar Server が userid[login-separator ]domain をパースするときに login-separator で使用される区切り文字を指定します。Calendar Server は各区切り文字を順に使用します。 |
|
" " |
ドメイン管理者のユーザー ID を指定します。 |
|
service.siteadmin.cred |
" " |
ドメイン管理者のパスワードを指定します。 |
次の表は、アラーム通知サーバー設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–8 ics.conf ファイルのアラーム通知設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"percentage calendar partition disk space available" |
ディスク容量の不足時に送信されるメッセージ。 |
|
"3600" |
ディスク容量を監視する間隔 (秒単位)。 |
|
"10" |
警告メッセージの送信対象となる使用可能なディスク容量の割合 (パーセント)。 |
|
"-1" |
alarm.diskstat.msgalarmthreshold に設定される割合を上回っているか、または下回っているか。-1 は下回っており、1 は上回っています。 |
|
msgalarmwarninginterval |
"24" |
不十分なディスク容量に関する警告メッセージを送信する間隔 (時間単位)。 |
"localhost" |
サーバーアラームの送信に使用される SMTP サーバーのホスト名。 |
|
"25" |
サーバーアラームの送信に使用される SMTP ポート。 |
|
"Postmaster @localhost" |
サーバーアラームの送信先電子メールアドレス。 |
|
"Postmaster @localhost" |
サーバーが送信するアラームの送信元として指定される電子メールアドレス。 |
|
alarm.msgalarmnoticetemplate |
"" |
送信する電子メールアラームのデフォルト形式。 "From: %s\nTo: %s\nSubject: ALARM: %s of \"%s\" is n\n%s\n" |
msgalarmdescription |
"calendar service not responding" |
サービスからの応答がない場合に送信されるメッセージ。 |
msgalarmstatinterval |
"3600" |
サービスを監視する間隔 (秒単位)。 |
msgalarmthreshold |
"100" |
サービスの応答がない場合にだけ警告メッセージを送信します。 |
msgalarmthresholddirection |
"-1" |
alarm.responsestat. msgalarmthreshold の割合を上回っているか、または下回っているかを指定します。 -1 は下回っており、1 は上回っています。 |
msgalarmwarninginterval |
"24" |
サービスからの応答がないことに関する警告メッセージを送信する間隔 (時間単位)。 |
次の表は、カレンダ検索データベース (CLD) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–9 ics.conf ファイルのカレンダ検索データベース (CLD) 設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"n" |
カレンダ検索プラグインを有効 ("y") または無効 ("n") にします。 |
|
"*" |
ロードするカレンダ検索プラグインの名前を指定します。この値にアスタリスク ("*") を指定すると、Calendar Server はすべてのプラグインをロードします。 |
|
"local" |
使用する CLD プラグインの種類を指定します。 "local" は、Calendar Server が稼動するローカルサーバーにすべてのカレンダが格納され、プラグインをロードしないことを指定します。 "directory" は、LDAP CLD プラグインを指定します。 目的のカレンダを格納しているサーバーは、カレンダ所有者の icsDWPHost LDAP 属性を使用して特定されます。 |
|
" " |
LDAP サーバーデータベース内のユーザーまたはリソースのカレンダエントリが icsDWPHost 属性を持たない場合に、Calendar Server が使用するデフォルトの DWP サーバーの名前を完全修飾名で指定します。 Communications Express 経由、または WCAP コマンドを使用して Calendar Server にログインするユーザーが icsDWPHost 属性を持たない場合、Calendar Server はこのパラメータを使用して属性の自動プロビジョニングを行います。 ユーザーがすでに icsDWPHost 属性を持っている場合は、caldb.dwp.server.default は使用されません。 この名前は、DNS (ドメイン名サービス) によって有効な IP アドレスに解決できる必要があります。 |
|
"yes" |
カレンダ検索データベース (CLD) のキャッシュオプションを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。LDAP CLD プラグインのパフォーマンスを最適にするには、"yes" を指定します。 |
|
"10" |
チェックポイントファイルの最大サイズを M バイト単位で指定します。 |
|
"4" |
共有メモリーのサイズを M バイト単位で指定します。 |
|
"1000" |
データベーススレッドの最大数を指定します。 |
|
"." |
CLD キャッシュオプションのデータベース予定、作業、アラームファイルの場所を指定します。デフォルト値の "." を指定した場合、これらのファイルは /var/opt/SUNWics5/csdb/cld_cache ディレクトリに格納されます。 |
|
"60" |
チェックポイントの間隔を秒単位で指定します。 |
|
"yes" |
CLD キャッシュオプション用に同期されたあとにチェックポイントファイルを削除するかどうかを指定します。 |
|
caldb.dwp.server.host-name .ip |
" " |
カレンダデータベースを格納するサーバーのホスト名を指定します。このサーバーでは、DWP (csdwpd) サービスが稼動している必要があります。この名前は、DNS (ドメイン名サービス) によって有効な IP アドレスに解決できる必要があります。このパラメータには、LDAP CLD プラグインによって使用されます。 注: パラメータの各部で同じ host-name を完全修飾名で指定します。次に例を示します。 caldb.dwp.server.sesta.com.ip="sesta.com" |
"1" |
サーバーが新しいネットワーク接続を獲得する前にバックログされる要求の最大数。 |
|
"2" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスクライアントが各 DWP サービスホストに対して確立する接続の初期数。 |
|
"2" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス要求を処理するスレッドの初期数。 |
|
"1000" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーに許容される接続の最大数。 |
|
"20" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーに許容されるスレッドの最大数。 |
|
"n" |
すべての DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス要求に対してサーバーが MD5 (Message Digest 5) の一方向ハッシュチェックを行うかどうかを指定します。一方向ハッシュ機能は、メッセージ認証用の電子署名を作成するために使用されます。
|
|
" " |
指定したマシンのホスト名で DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーの IP アドレスを指定します。 |
|
"9779" |
指定したマシンのホスト名で DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーのポート番号を指定します。 |
|
" " |
フロントエンドサーバーで、バックエンドサーバーとの DWP 接続の認証に使用されるユーザー ID を指定します。 back-end-server はサーバー名です。 |
|
" " |
フロントエンドサーバーで、バックエンドサーバーとの DWP 接続の認証に使用されるパスワードを指定します。 back-end-server はサーバー名です。 |
|
"65536" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービススレッドのスタックサイズ。 |
|
LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用されている場合の認証するベース DN。 |
||
LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合にアクセスする LDAP サーバーのホスト名。 |
||
LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合に local.authldapbinddn の設定で指定されたユーザーのバインド資格情報 (パスワード)。 |
||
LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合に、ユーザーの DN を検索するための認証用のバインドに使用する DN。 |
||
"389" |
LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合にアクセスする LDAP サーバーのポート番号。 |
|
"n" |
"y" を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されるプラグインだけがロードされます。 指定しない場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。認証には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。 |
|
" " |
csapi.plugin.loadall に "n" を指定し、csapi.plugin.authentication に "y" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべての認証クラスプラグインがロードされます。 |
|
"0" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログバッファーのサイズ (バイト単位)。 |
|
"604800" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルの有効期限が切れるまでの時間 (秒単位)。 |
|
"60" |
バッファーの内容を DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)。 |
|
"logs" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルが格納されるディレクトリ。 |
|
"Notice" |
サーバーがログに記録する DWP (データベースワイヤプロトコル) の情報の詳細度を指定します。DWP (データベースワイヤプロトコル) の各ログレベルには、次のいずれかのレベルが割り当てられます。CRITICAL、ERROR、WARNING、NOTICE、INFORMATION、DEBUG (重要度順)。この詳細度を CRITICAL に設定した場合、サーバーがログに記録する情報の詳細度は最も低くなります。最も高い詳細度でログを記録するには、DEBUG を指定します。たとえば、WARNING を指定した場合は、CRITICAL、ERROR、WARNING の各レベルのログレベルのみが記録されます。 |
|
"10" |
ログディレクトリ内の DWP (データベースワイヤプロトコル) に関連したログファイルの最大数。 |
|
"2097152" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) の各ログファイルの最大サイズ (バイト単位)。 |
|
"20971520" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) のすべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)。 |
|
"5242880" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスアクティビティーのログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。この値に達すると、サーバーは古いログファイルの有効期限を終了してディスクの空き容量を増やそうとします。最小空き容量を回復できない場合、すべてのログの記録は一時的に停止されます。 |
|
"86400" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルのローテーション間隔 (秒単位)。 |
|
" " |
バックエンドサーバーで、DWP 接続の認証に使用するユーザー ID を指定します。このパラメータは省略可能です。バックエンドサーバーがユーザー ID を指定しない場合、認証は行われません。 |
|
" " |
バックエンドサーバーで、DWP 接続の認証に使用するパスワードを指定します。このパラメータは省略可能です。バックエンドサーバーがパスワードを指定しない場合、認証は行われません。 |
|
"localhost" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) を実行しているマシンのホスト名。 |
|
"1000" |
並行して実行できる DWP (データベースワイヤプロトコル) サービススレッドの最大数。 |
|
"1" |
サーバーでの実行が必要な DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd) プロセスの最大並行実行数。 複数の CPU を持つサーバーについては、「複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照してください。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに csdwpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csdwpd サービスを終了します。 |
|
"86400" |
アイドル状態にある DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスの持続的接続を閉じるまでの時間 (秒単位)。 |
|
"59779" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスが待機するポートの番号。この値は、LDAP CLD プラグインのデフォルトポート番号です。 |
|
"yes" |
DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd) のリモートユーザーの認証で LDAP を有効 ("yes") または無効 ("no") にします。 |
|
service.calendarsearch.ldap |
"yes" |
Calendar Server が LDAP ディレクトリの後にカレンダデータベースを検索するか ("yes")、カレンダデータベースだけを検索するか ("no") を指定します。 |
次の表は、ics.conf ファイル内の LDAP データキャッシュに関するパラメータを示しています。
表 E–10 LDAP データキャッシュの設定パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
local.ldap.cache.enable |
LDAP データキャッシュを有効 (“yes”) または無効 (“no”) にします。デフォルトは “no” です。 |
local.ldap.cache.checkpointinterval |
チェックポイントスレッドがスリープするまでの秒数を指定します。デフォルトは “60” 秒です。 |
local.ldap.cache.circularlogging |
古いキャッシュファイルを削除するかどうかを指定します。デフォルトは “yes” です。 |
local.ldap.cache.homedir.path |
LDAP データキャッシュデータベースの物理的な場所を指定します。デフォルトは /var/opt/SUNWics5/csdb/ldap_cache です。 |
local.ldap.cache.logfilesizemb |
チェックポイントファイルの最大サイズを M バイト単位で指定します。デフォルトは “10”M バイトです。 |
local.ldap.cache.maxthreads |
LDAP データキャッシュデータベースの最大スレッド数を指定します。デフォルトは “1000” です。 |
local.ldap.cache.mempoolsizemb |
共有メモリーのサイズを M バイト単位で指定します。デフォルトは “4”M バイトです。 |
local.ldap.cache.entryttl |
LDAP データキャッシュエントリの存続時間 (TTL) を秒単位で指定します。デフォルトは “3600” 秒 (1 時間) です。 |
local.ldap.cache.stat.enable |
LDAP データキャッシュへのアクセスをログに記録し、ログファイルに統計情報を出力するかどうかを指定します。デフォルトは “no” です。 注: このパラメータはデバッグモードだけに適用されます。 |
local.ldap.cache.stat.interval |
統計情報レポートをログファイルに書き込む間隔を秒単位で指定します。デフォルトは “1800” 秒 (30 分) です。 |
local.ldap.cache.cleanup.interval |
データベースクリーンアップの間隔を秒単位で指定します。デフォルトは “1800” 秒 (30 分) です。 |
リソースカレンダを設定するには、次の表のパラメータを使用します。
表 E–11 リソースカレンダの設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"no" |
カレンダの作成時に、リソースカレンダ (会議室や視聴覚機器などのリソースのカレンダ) の同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定します。 |
|
リソースカレンダを作成するときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。 デフォルトは次のとおりです。"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g" |
次の表は、Access Manager を使用する場合の SSO 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–12 ics.conf ファイルの SSO 設定パラメータ (Access Manager を使用する場合)
パラメータ |
デフォルト |
説明 |
---|---|---|
local.calendar.sso.singlesignoff |
”yes” |
Calendar Server の SSO を有効 (“yes”) または無効 (“no”) にします。 |
local.calendar.sso.amcookiename |
“iPlanetDirectoryPro” |
Access Manager の SSO cookie 名を指定します。 |
local.calendar.sso.amnamingurl |
”http://AccessManager:port /amserver/namingservice” |
Access Manager の SSO ネーミングサービスの URL を指定します。 |
local.calendar.sso.amloglevel |
”3” |
Access Manager SSO のログレベルを指定します。範囲は 1 (非出力) から 5 (詳細) です。 |
local.calendar.sso.logname |
“am_sso.log” |
Access Manager の SSO API ログファイル名を指定します。 |
次の表は、Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを使用する場合の SSO 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–13 ics.conf ファイルの SSO 設定パラメータ (Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを使用する場合)
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"ics50" |
Calendar Server のこのインストールの一意のアプリケーション ID。信頼できるそれぞれのアプリケーションは、一意のアプリケーション ID を持ちます。例: sso.appid="ics50" |
|
"ssogrp1" |
SSO cookie のフォーマットに使用される接頭辞値。Calendar Server は、この接頭辞を持つ SSO cookie だけを認識するため、信頼できるすべてのアプリケーションがこれと同じ値を使用する必要があります。 Calendar Server が値にハイフン (-) を追加するため、アプリケーションの接頭辞はハイフンで終わってはいけません。次に例を示します。 sso.appprefix="ssogrp1" |
|
sso.appid に指定された値の検証 URL。例: "sso.ics50.url="http://siroe.com:80/ default.html" |
||
sso.appid.ip |
sso.appid に指定された値の IP アドレス。例: sso.ics50.ip= "123.12.456.123" |
|
"." |
指定ドメイン内のサーバーだけに cookie を送信するようにブラウザに指示します。 この値は、ピリオド (.) から開始する必要があります。次に例を示します。 ".sesta.com" |
|
"1" |
SSO を有効または無効にします。
|
|
"true" |
"true" を指定すると、ユーザーがログアウトするときに、サーバーは sso.apprefix の設定値と一致するユーザーのすべての SSO cookie を削除します。"false" を指定した場合は、サーバーは SSO ユーザー cookie だけを削除します。 |
|
" " |
ユーザーの SSO 認証の一部として使用されるドメインを指定します。 |
|
" " |
ピア SSO ホストの検証 URL 値を指定します。信頼できるピアごとにこのパラメータが必要となります。 appid は、SSO cookie が信頼できるピア SSO ホストのアプリケーション ID です。Calendar Server の appid は ics50 です。 verifyurl は、次の形式で信頼できるピアの URL を識別します。"http://host:port/VerifySSO?"。VerifySSO のあとの疑問符 (?) を省略しないでください。 host はホストの URL、port はホストのポート番号を示します。 たとえば、ポート番号 8883 の sesta.com 上の Calendar Server であれば、次のように指定します。 sso.ics50.url= "http://sesta.com:8883/VerifySSO?" |
次の表は、GSE (グループスケジューリングエンジン) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–14 ics.conf ファイルの GSE (グループスケジューリングエンジン) 設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"yes" |
自動再読み込み機能を有効または無効にします。自動再読み込みを有効にすると、出席者が予定企画者に返信したあとに、その出席者の返信状態が、予定されているその予定のその他の出席者にも反映されます。
|
|
"3" |
受信ジョブのスケジュールキューをサーバーが走査するまでの時間を秒単位で指定します。キューに含まれるジョブが許容最大しきい値より多い場合、最後のスレッドが常にジョブキューをもう一度走査します。このため、この設定はジョブの数が最大しきい値より少ない場合にだけ適用されます。 この値を大きくすると、サーバーがジョブキューを走査する回数が減り、全体的なパフォーマンスが向上します。 |
|
"10" |
スケジュールキューを処理するためにサーバーが並行して使用できるスレッドの最大数を指定します。各スレッドは、キュー内の 1 つのジョブを処理します。 |
|
"86400" |
サーバーがグループスケジューリングジョブの完了を再試行する最大時間を秒単位で指定します。再試行の時間が指定の最大時間を超えると、サーバーは再試行有効期限が切れた状態としてそのジョブを扱い、エラーを出力します。 デフォルト値の 86400 秒は 1 日を意味することに注意してください。 |
|
"300" |
直前に失敗したジョブをサーバーが再試行する頻度を秒単位で指定します。サーバーは、ネットワークエラーが発生した場合にだけ失敗ジョブを再試行します。ただし、このようなエラーのほとんどは致命的なエラーとして扱われ、再試行とは見なされません。 |
|
"65535" |
グループスケジューリングスレッドの最大スタックサイズを指定します (バイト単位)。 |
次の表は、データベース処理の設定で使用される ics.conf パラメータを一覧表示し、各パラメータのデフォルト値と説明を示しています。
表 E–15 ics.conf ファイルのデータベース設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"60" |
チェックポイントデータベーストランザクションの間隔 (秒単位)。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、トランザクションの同期がとれた後でデータベースチェックポイントファイルが削除されます。自動バックアップを有効にしていないかぎり、この値を “no” に設定しないでください。 |
|
"100" |
ブレークが必要なデータベースデッドロックのチェック間隔 (ミリ秒単位)。 |
|
"." |
データベース予定、作業、アラームファイルが格納されるディレクトリ (プログラム実行可能ファイルに対する相対パス、または絶対パス)。デフォルトは “.” で、次のディレクトリが指定されます。 /var/opt/SUNWics5/csdb |
|
"10" |
データベースチェックポイントファイルの最大サイズ (M バイト単位)。 |
|
"10000" |
データベース環境で準備が必要なスレッドの最大数。 |
|
"4" |
データベース環境の共有メモリーのサイズ (M バイト単位)。 |
|
" " |
データベースの管理を担当するユーザーまたはエイリアスの電子メールアドレス。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、データベース統計情報 (読み取り、書き込み、削除) がカウントされます。 |
|
"100" |
カウンタを持てるカレンダの最大数。カレンダでカウンタを有効にするには、cscal コマンド行ユーティリティーを使用します。 |
|
"en" |
電子メール通知のフォーマットに使用するファイルのローカライズされたバージョンを含む、/etc/opt/SUNWics5/config 内のディレクトリを指定します。 たとえば、"en" は英語にローカライズされたバージョンのディレクトリを指定し、"fr" はフランス語にローカライズされたバージョンのディレクトリを指定します。 |
|
"25" |
SMTP ホストのポート。 |
次の表は、自動バックアッププロセス (csstored) で使用されるパラメータを一覧表示し、使用可能なデフォルト値と ics.conf パラメータの説明を示しています。
表 E–16 自動バックアッププロセスで使用される ics.conf パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
defaultstore.log |
ログファイルの名前。 |
|
"." |
ログディレクトリへのパス。 |
|
caldb.berkeleydb.homedir.path |
なし |
ライブデータベースへのパス。 |
caldb.berkeleydb.archive.path |
なし |
アーカイブバックアップへのパス。 |
caldb.berkeleydb.hotbackup.path |
なし |
ホットバックアップへのパス。 |
caldb.berkeleydb.archive.enable |
"yes" |
自動的なアーカイブバックアップを有効または無効にします。 |
caldb.berkeleydb.hotbackup.enable |
"yes" |
自動的なホットバックアップを有効または無効にします。 |
caldb.berkeleydb.hotbackup.mindays |
"3" |
ディスク上に保持するホットバックアップコピーの最小日数。 |
caldb.berkeleydb.hotbackup. maxdays |
"7" |
ディスク上に保持するホットバックアップコピーの最大日数。 |
caldb.berkeleydb.hotbackup. threshold |
"70" |
古いホットバックアップコピーの破棄をトリガーする使用ディスク容量の割合 (パーセント)。 |
caldb.berkeleydb.archive.mindays |
"3" |
ディスク上に保持するアーカイブバックアップコピーの最小日数。 |
caldb.berkeleydb.archive.maxdays |
"7" |
ディスク上に保持するアーカイブバックアップコピーの最大日数。 |
caldb.berkeleydb.archive.threshold |
"70" |
古いアーカイブバックアップのコピーの破棄をトリガーする使用ディスク容量の割合 (パーセント)。 |
caldb.berkeleydb.circularlogging |
"yes" |
バックアップコピー数および占有するディスク容量の管理を有効または無効にします。 |
caldb.berkeleydb.archive.interval |
"120" |
新しいトランザクションログを開始する間隔 (秒単位)。 |
alarm.msgalarmnoticercpt |
"root@ localhost" |
必要な場合に通知する管理者の電子メールアドレスです。 |
service.store.enable (ics.conf ファイルに含まれない) |
"yes" |
start-cal によって、csstored を起動できるようにします。start-cal によって csstored を起動できないようにする場合は、ics.conf ファイルに追加して、"no" に設定する必要があります。 |
次の表は、カレンダデータベースの設定で使用されるパラメータ、デフォルト値、およびその説明を示しています。デフォルト値以外の値を指定するときは、ics.conf ファイルで設定する必要があります。
表 E–17 ENS メッセージ用のカレンダデータベースパラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"enp:///ics/alarm" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"" |
アラームデータの内容の種類を指定します。"text/xml" または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
カレンダの作成時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/calendarcreate" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
カレンダの削除時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/calendardelete" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
カレンダの修正時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/calendarmodify" |
ENS メッセージの URL。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
予定の作成時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/caleventcreate" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
予定の修正時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/caleventmodify" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
予定の削除時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/caleventdelete" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
仕事の作成時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/caltodocreate" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
仕事の修正時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/caltodomodify" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"no" |
仕事の削除時に ENS メッセージを作成します。 |
|
"enp:///ics/caltododelete" |
ENS メッセージの URL を指定します。 |
|
"text/xml" |
メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。 |
Calendar Server は、ENS (予定通知サーバー) という外部の汎用サービスを使用するように設定できます。 ENS は、特定の領域に分類できるサーバーレベルの予定レポートを受け付け、特定の予定カテゴリが登録されているほかのサーバーに、そのカテゴリの予定について通知します。Calendar Server は ENS を使用してアラーム通知を送受信します。 この通知には、運用上の一般的な警告やエラーメッセージだけでなく、カレンダ予定および作業の作成、削除、修正も含まれます。
次の表は、ics.conf ファイル内の ENS (予定通知サーバー) 設定用パラメータを示しています。また、各パラメータのデフォルト値と説明も示しています。
表 E–18 ics.conf ファイルの ENS (予定通知サーバー) 設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"yes" |
"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに enpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに enpd サービスを終了します。 |
|
"localhost" |
ENS が稼働するマシンのホスト名。 |
|
"57997" |
ENS が稼働するマシンのポート番号。 |
|
"xenp" |
ENS プラグインの名前。 |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに csnotifyd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csnotifyd サービスを終了します。 |
|
"-1" |
ENS への接続に失敗した場合に csnotifyd が何回連続して再試行するかを指定します。 "-1" を指定すると、アラームスレッドが無制限に再試行を繰り返します。 |
|
"3" |
ENS への接続に失敗したあとに、csnotifyd が再試行を開始するまでの秒数。 |
|
"0" |
Calendar Server が ENS への接続試行を停止するまでの合計秒数。この設定は caldb.serveralarms.maxretrytime に似ていますが、これはアラームスレッドが最初に開始された場合にだけ適用されます。アラームスレッドが正常に開始されたあとは、caldb.serveralarms.maxretrytime が使用されます。 "0" を指定すると、起動時に ENS への接続に失敗した直後にアラームスレッドが終了します。 |
|
"0" |
許容できる値は次のとおりです。
|
|
"300" |
復元可能なアラーム配信エラーの発生後、再試行までの時間を秒単位で指定します。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式のカレンダが作成されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/createcal?calid=cal |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式のカレンダが修正されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/modifycal?calid=cal |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式のカレンダが削除されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/deletecal?calid=cal |
|
"no" |
修正予定通知の配信方法を指定します。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、予定の作成時に ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、予定の削除時に ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、予定の修正時に ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 |
|
"no" |
予定の再読み込み時に Calendar Server が ENS (予定通知サービス) メッセージを作成するかどうかを指定します。 |
|
"text/xml" |
予定の再読み込みに関するメッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"enp:///ics/caleventrefresh" |
予定の再読み込みに関する ENS (予定通知サービス) メッセージの URL を指定します。 |
|
"no" |
予定の返信に関する ENS (予定通知サービス) メッセージを Calendar Server が作成するかどうかを指定します。 |
|
"text/xml" |
予定の返信に関するメッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" または "text/calendar" を指定できます。 |
|
"enp:///ics /caleventreply" |
予定の返信に関する ENS (予定通知サービス) メッセージの URL を指定します。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式の仕事 (作業) が作成されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/createtodo? uid=uid&rid=rid |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式の仕事 (作業) が修正されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/modifytodo? uid=uid&rid=rid |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式の仕事 (作業) が削除されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/deletetodo?uid=uid&rid=rid |
|
"10000" |
メモリー内の ENS (予定通知サーバー) メッセージキューの初期サイズ。このキューには、アラーム以外の ENS メッセージが格納されます。 |
|
"no" |
"yes" を指定すると、次の形式の削除されたカレンダにスケジューリング要求が書き込まれたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 enp://ics/schedreq?calid=cal &method=method&type={event|todo} &uid=uid&rid=rid |
|
"yes" |
"yes" を指定すると、アラーム電子メールが送信されます。 |
|
"30" |
ENS (予定通知サーバー) のアラームスレッドが、アラーム通知の配信後、csnotifyd からの受信確認を待つ秒数を指定します。この時間が経過すると、アラームスレッドはアラーム通知が処理されていないものと見なし、アラーム通知を再配信します。 |
|
"ens" |
Calendar Server アラームの送信タイプを指定します。
|
|
"10" |
サーバーアラームスレッドの初期数。 |
|
"-1" |
ENS (予定通知サーバー) への接続に失敗した場合にアラームスレッドが何回連続して再試行するかを指定します。 "-1" を指定すると、アラームスレッドが無制限に再試行を繰り返します。 |
|
"10" |
サーバーアラームスレッドの最大数。 |
|
"5" |
アラームスレッド (csadmind に含まれる) が ENS (予定通知サーバー) への再接続を試行するまでの秒数。 |
|
"65536" |
サーバーアラームスレッドのスタックフレームのサイズ。 |
|
"0" |
Calendar Server が、失敗するまでに ENS への接続試行を続ける合計秒数。この設定は caldb.serveralarms.maxretrytime に似ていますが、これはアラームスレッドが最初に開始された場合にだけ適用されます。アラームスレッドが正常に開始されたあとは、caldb.serveralarms.maxretrytime が使用されます。 "0" を指定すると、起動時に ENS への接続に失敗した直後にアラームスレッドが終了します。 |
|
"localhost" |
この SMTP ホストにアラーム電子メールが送信されます。 |
次の表は、Calendar Server API (CSAPI) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–19 ics.conf ファイルの CSAPI 設定用パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"n" |
"y" を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されているプラグインだけがロードされます。 |
|
"n" |
アクセス制御プラグインを有効 ("y") または無効 ("n") にします。 |
|
"n" |
"y" を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されているプラグインだけがロードされます。 "n" を指定する、または値を指定しない場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。認証には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。 |
|
name |
" " |
csapi.plugin.loadall に "n" を指定し、csapi.plugin.authentication に "y" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべての認証クラスプラグインがロードされます。 |
"y" |
"y" を指定すると、csapi.plugin.database.name に設定されているプラグインだけがロードされます。 "n" を指定する、または指定しない場合、すべてのデータベースプラグインがアルファベット順にロードされます。 |
|
"cs_caldb _berkeley10" |
csapi.plugin.loadall に "n" を指定し、csapi.plugin.database に "y" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべてのデータベースプラグインがアルファベット順にロードされます。 |
|
"y" |
"y" を指定すると、csapi.plugin.datatranslator.name に設定されるプラグインだけがロードされます。 指定しない場合は、すべてのデータ変換クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。データ変換には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。 |
|
name |
"cs_data translatorcsv10" |
csapi.plugin.loadall に "n" を指定し、csapi.plugin.datatranslator に "y" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。 空白 (" ")、または指定しない場合、すべてのデータ変換クラスプラグインがロードされます。 |
"y" |
データベースからの出力をフォーマットするプラグインを有効 ("y") または無効 ("n") にします。 |
|
"*" |
csapi.plugin.dbtranslator に "y" を指定した場合は、次のいずれかの処理が行われます。
csapi.plugin.dbtranslator に "n" を指定した場合は、この設定は無視されます。 |
|
"n" |
"y" を指定すると、プラグインディレクトリ内のすべてのプラグインがロードされます。プラグインには .so という拡張子が付けられています。 "n" を指定した場合、対応するパラメータによってフラグが付けられた特定クラスのプラグインだけがロードされます。たとえば、csapi.plugin.authentication に "y" を設定した場合は、認証クラスプラグインがロードされます。 |
|
"n" |
"y" を指定すると、csapi.plugin.userprefs.name に設定されるプラグインだけがロードされます。 指定しない場合は、すべてのユーザー設定クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。ユーザー設定には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。 |
|
" " |
csapi.plugin.loadall に "n" を指定し、csapi.plugin.userprefs に "y" を指定した場合は、このパラメータが使用されます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべてのユーザー設定クラスプラグインがロードされます。それ以外の場合は、この指定プラグインだけがロードされます。 |
次の表は、csmonitor ユーティリティー設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。
表 E–20 ics.conf ファイル内の csmonitor ユーティリティー設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
"0" |
csmonitor を連続してループするかどうかを指定します。 "0": 連続的にループしません。 "1": 連続的にループします。 このオプションはより多くのシステムリソースを必要としますが、デバッグモードでは便利です。 |
|
"60" |
2 つの監視ループの間の遅延時間を秒単位で指定します。 |
|
なし |
csmonitor が送信するメッセージの送信元となる電子メールアドレスを指定します。 |
|
なし |
csmonitor が送信するメッセージの送信先となる電子メールアドレスを指定します。 |
|
service.monitor.csdb.logthreshold |
"90" |
正常と判断される最大ディスク消費量のしきい値を、ディスク容量全体のパーセント値で指定します。カレンダデータベースが存在するディレクトリ (csdb ディレクトリ) のディスク消費量がこの値を超えると、csmonitor は警告電子メールメッセージを送信します。 |
"csmonitor.log" |
csmonitor のログファイル名を指定します。 |
|
"2097152" |
ログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルのサイズがこれを超えると、csmonitor はログを csmonitor.log.timestamp という名前で保存し、ログをリセットします。 |
|
"0" |
デバッグレベルを指定します。この値が大きいほど、csmonitor は詳細なメッセージを送信します。 |
Calendar Server のカウンタ (統計情報) 設定パラメータは、次のファイルに格納されます。
/etc/opt/SUNWics5/config/counter.conf
counter.conf ファイルは ASCII テキストファイルで、各行にカウンタとそのパラメータが定義されています (名前、種類、サイズ (バイト単位)、説明)。空白文字を含むパラメータは二重引用符 (" ") で囲む必要があります。コメント行の先頭文字は感嘆符 (!) です。コメント行は情報提供のみに使用されます。
カウンタ名の最初の部分は、csstats ユーティリティーで使用されるカウンタオブジェクトを識別しています。コマンド行ユーティリティーについては、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」を参照してください。
カスタマサポート担当者からの指示がないかぎり、counter.conf ファイルの内容を変更しないでください。
ここでは、Calendar Server の counter.conf パラメータについて、次の項目を説明します。
次の表は、各アラームカウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–21 counter.conf ファイルのアラームカウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
GAUGE |
4 |
記録された最高値。 |
|
GAUGE |
4 |
記録された最低値。 |
|
GAUGE |
4 |
監視対象の現在の値。 |
|
GAUGE |
4 |
警告状態: 真 (1) または偽 (0)。 |
|
COUNTER |
4 |
しきい値に達した回数。 |
|
COUNTER |
4 |
警告の送信回数。 |
|
TIME |
4 |
現在の値が設定された最終時刻。 |
|
TIME |
4 |
警告が送信された最終時刻。 |
|
TIME |
4 |
リセットが行われた最終時刻。 |
|
TIME |
4 |
アラーム状態が変化した最終時刻。 |
次の表は、各ディスク使用率カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–22 counter.conf ファイルのディスク使用率カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
GAUGE |
5 |
ディスクパーティション内で使用できる合計容量。 |
|
TIME |
4 |
統計情報が得られた最終時刻。 |
|
STRING |
512 |
カレンダパーティションのパス。 |
|
GAUGE |
4 |
ディスクパーティション内の使用可能容量の割合 (パーセント)。 |
|
GAUGE |
5 |
ディスクパーティション内の合計容量。 |
次の表は、各 HTTP カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–23 counter.conf ファイルの HTTP (httpstat) カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
GAUGE |
4 |
接続応答の平均時間。 |
|
TIME |
4 |
Calendar Server の起動時刻。 |
|
TIME |
4 |
新規クライアント接続が受け付けられた最終時刻。 |
|
COUNTER |
4 |
現在の接続が処理される最大回数。 |
|
COUNTER |
4 |
WCAP セッションが処理される最大回数。 |
|
COUNTER |
4 |
処理された接続の総数。 |
|
GAUGE |
4 |
アクティブな接続の現在の数。 |
|
GAUGE |
4 |
WCAP セッションの現在の数。 |
|
COUNTER |
4 |
処理された接続失敗の総数。 |
|
COUNTER |
4 |
現在の HTTP サーバーによって処理された成功ログインの回数。 |
|
COUNTER |
4 |
現在の HTTP サーバーによって処理された失敗ログインの回数。 |
次の表は、各 GSE (グループスケジューリングエンジン) カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–24 counter.conf ファイルの GSE (グループスケジューリングエンジン) カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
TIME |
4 |
GSE が稼動し、ジョブを処理した最終時刻。 |
|
TIME |
4 |
GSE がジョブを処理した最終時刻。 |
|
COUNTER |
4 |
GSE が処理したジョブの総数。 |
|
COUNTER |
4 |
アクティブなワーカースレッドの総数。 |
次の表は、各認証カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–25 counter.conf ファイルの認証 (authstat) カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
TIME |
4 |
ユーザーがログインした最終時刻。 |
|
COUNTER |
4 |
処理された成功ログインの総数。 |
|
COUNTER |
4 |
処理された失敗ログインの総数。 |
次の表は、各 WCAP カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–26 counter.conf ファイルの WCAP (wcapstat) カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
COUNTER |
4 |
WCAP 要求の総数。 |
次の表は、各データベースカウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–27 counter.conf ファイルのデータベース (dbstat) カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
説明 |
---|---|---|---|
COUNTER |
4 |
データベース読み取りの総数。 |
|
COUNTER |
4 |
データベース書き込みの総数。 |
|
COUNTER |
4 |
データベース削除の総数。 |
|
TIME |
4 |
データベース読み取りの最終時刻。 |
|
TIME |
4 |
データベース書き込みの最終時刻。 |
|
TIME |
4 |
データベース削除の最終時刻。 |
次の表は、各サーバー応答カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–28 counter.conf ファイルのサーバー応答カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
スケール |
説明 |
---|---|---|---|---|
TIME |
4 |
統計情報が得られた最終時刻。 |
||
GAUGE |
4 |
2 |
サーバーの応答時間 (ミリ秒単位)。 |
次の表は、各セッション状態カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。
表 E–29 counter.conf ファイルのセッション状態カウンタ
名前 |
種類 |
サイズ |
スケール |
説明 |
---|---|---|---|---|
COUNTER |
4 |
4 |
HTTP セッションが処理される最大回数。 |
|
GAUGE |
4 |
2 |
HTTP セッションの現在の数。 |
Calendar Server は、「Calendar Server のメールパラメータ」で説明している各種電子メールメッセージを送信します。これらのメッセージの形式は、表に示されるフォーマットファイル (.fmt) によって制御されます。フォーマットファイルは、次のディレクトリ内の各ロケールのディレクトリ (英語であれば /en、フランス語であれば /fr など) に格納されています。
/etc/opt/SUNWics5/config
たとえば、英語バージョンの作業 (仕事) アラームメッセージの形式は、次のファイルに指定されています。
/etc/opt/SUNWics5/config/en/mail_todoalarm.fmt
ここで説明する内容は次のとおりです。
次の表は、Calendar Server の各メールパラメータのメッセージタイプ、パラメータ名、デフォルトフォーマットファイル、説明、受信者を示しています。
表 E–30 ics.conf ファイルの Calendar Server 電子メールフォーマットパラメータ
メッセージタイプ |
パラメータ |
フォーマットファイル (デフォルト) |
説明 |
受信者 |
---|---|---|---|---|
予定の公開 |
予定の公開、または既存予定の変更を通知します。 |
通知登録ユーザー |
||
予定の取り消し |
予定の取り消しを通知します。 |
通知登録ユーザー |
||
予定への返信 |
"mail_eventreply.fmt" |
予定通知に返信します。 |
通知登録ユーザー |
|
予定の要求 |
"mail_eventrequest.fmt" |
予定通知に登録します。 |
通知登録ユーザー |
|
予定アラーム |
次の予定のアラーム。 |
アラーム登録ユーザー |
||
定期的な予定の通知 |
“mail_eventnotificationrecur.fmt” |
定期的な予定の通知。 |
通知登録ユーザー |
|
予定の取り消し通知 |
“mail_eventcancel notification.fmt” |
取り消された予定の通知。 |
通知登録ユーザー |
|
定期的な予定の取り消しの通知 |
“mail_eventcancelnotificationrecur.fmt” |
取り消された定期的な予定の通知。 |
通知登録ユーザー |
|
作業の公開 |
作業または既存作業の変更を通知します。 |
通知登録ユーザー |
||
作業の取り消し |
作業の取り消しを通知します。 |
通知登録ユーザー |
||
作業への返信 |
"mail_todoreply.fmt" |
作業通知に返信します。 |
通知登録ユーザー |
|
仕事の要求 |
"mail_todorequest.fmt" |
仕事通知に登録します。 |
通知登録ユーザー |
|
作業アラーム |
次の作業のアラーム。 |
アラーム登録ユーザー |
Calendar Server は、特定の予定または作業を組み合わせ、フォーマットファイルに基づいて通知メッセージを生成します。予定または作業内のデータフィールドの値は、メッセージに出力することができます。通知メッセージには、MIME ヘッダー行と関連する特殊値を含めることもできます。特殊文字列 (フォーマット表記) を使用することで、予定、作業、MIME ヘッダーの値をメッセージに含めることができます。フォーマットファイル内の行は、メールメッセージの生成時にカレンダデータフィールドからの実際の値に置き換えられる特殊文字列から構成されます。特殊文字列には 2 つの文字が含まれます。 1 つはパーセント記号 (%) で、もう 1 つの文字は特別なフォーマット表記を表します。
次に、これらの特殊文字列について説明します。
次の表は、フォーマットコードと、予定通知用の特殊文字列の意味を示しています。
表 E–31 予定通知用の特殊文字列
フォーマットコード |
意味 |
---|---|
%0 |
ローカライズされたフォーマットでの開始時刻 |
%1 |
ローカライズされたフォーマットでの終了時刻 |
%A |
iCalendar 形式の exdates (除外する日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列) |
%a |
iCalendar 形式の rdates (予定日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列) |
%B |
開始時刻 (%Z も参照) |
%b |
開始時刻と終了時刻を iCalendar 形式で出力します。開始時刻のパラメータが value=date という形式であれば、日付の月 / 日 / 年の部分だけが出力されます。終了時刻の月 / 日 / 年の値が開始時刻と等しい場合は、開始時刻だけが生成されます。 |
%C |
作成時刻 |
%c |
予定クラス |
%d |
予定の説明 (%F も参照) |
%E |
終了時刻 (%Z も参照) |
%e |
iCalendar 形式の例外規則 |
%F |
予定の説明、iCalendar 形式の折り返し行 (%d も参照) |
%G |
予定の地理的な場所 (緯度と経度) |
%g |
企画者の電子メールアドレス。この値の信頼性は保証されません。 |
%K |
企画者の mailto:url 形式の電子メールアドレス |
%k |
アラームカウント |
%L |
場所 |
%l |
iCalendar 形式の繰り返し規則 |
%M |
修正時刻 |
%N |
新規行 |
%n |
DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ |
%P |
優先度 |
%r |
定期予定 ID (この予定が繰り返し予定でない場合は空白) |
%S |
予定のシーケンス番号 |
%s |
概要 |
%t |
予定の状態 |
%U |
一意の予定識別子 |
%Z |
時刻フィールドコードと組み合わせて使用され、UTC 時間で時間を表示します。(%B は開始時刻を現地時間で表示し、%ZB は開始時刻を UTC 時間で表示する) |
%% |
パーセント記号 (%) を通常文字として表示します。 |
% (サブフォーマットコード) |
コードによって識別されるデータのサブフォーマットを指定します (詳細は、「日付のサブフォーマット」を参照)。 |
日時の値は、さまざまな形式に設定できます。サブフォーマットを使用することで、日時値の形式について追加情報を指定することができます。サブフォーマットを指定しない場合、サーバーはデフォルトの形式で日時値を出力します。サブフォーマットフィールドを使用することで、適用する形式を具体的に指定することができます。
たとえば、%B は、出力文字列に予定の開始時刻を含めることを指定します。このデフォルトフォーマットでは、日付に関連するすべての情報 (日付、時刻、タイムゾーンなど) が出力されます。日付値のサブフォーマット文字列は、strftime フォーマット文字列です (「日付用の特殊文字列」を参照)。開始時刻の月と年だけが重要な場合は、%B の代わりに %(%m %Y)B というフォーマットを使用します。
次に例を示します。
The event begins: %B%N The event ends: %(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N |
これは、次のような通知として出力されます。
The event begins Feb 02, 1999 23:30:00 GMT Standard Time The event ends Feb 03, 1999 02:30 AM |
特定の条件が満たされる場合にだけ行を出力できると便利なことがあります。たとえば、次のような行です。
title: %S%N start: %B%N end: %E%N |
これは、次のような通知として出力されます。
title: Staff Meeting start: Feb 04, 1999 09:00:00 end: Feb 04, 1999 10:00:00 |
ただし、上の例には不正確な結果を招く 2 つの条件があります。
予定の終了時刻が指定されていない
予定が「終日」予定であるため、開始と終了が同じ日になる
このような状況では、終了時刻を一切出力しない方法が最適です。デフォルトでは、タイムスタンプが all-day という属性を持つ場合、年、月、日だけが出力されます。さらに、予定の開始時刻が all-day 属性を持ち、予定が開始日と同じ日に終了する場合、特別な条件フラグが設定されます。特別な条件フラグが設定されていない場合にだけ ? 修飾子を使用して条件値を出力します。
たとえば、上の例の行を次のように変更します。
title: %S%N start: %B%N end: %?E%N |
最後の行は、開始日と終了日が同じ終日予定では出力されません。これは、一般的な終日予定 (誕生日や記念日など) について次のように出力します。
title: Staff Meeting start: Feb 04, 1999 |
? フラグは、その他の修飾子と組み合わせて使用することができます。次に例を示します。
The event ends: %?(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N
次の表は、フォーマットコードと、作業通知用の特殊文字列の意味を示しています。
表 E–32 作業通知用の特殊文字列
フォーマットコード |
意味 |
---|---|
%A |
iCalendar 形式の exdates (除外する日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列) |
%a |
iCalendar 形式の rdates (予定日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列) |
%B |
開始時刻 (%Z も参照) |
%C |
作成時刻 |
%c |
作業クラス |
%D |
締め切り日時 |
%d |
作業の説明 (%F も参照) |
%E |
IMIP 形式の締め切り日時 |
%e |
iCalendar 形式の例外規則 |
%F |
作業の説明、iCalendar 形式の折り返し行 (%d も参照) |
%G |
作業の地理的な場所 (緯度と経度) |
%g |
企画者の電子メールアドレス (この値の信頼性は保証されない) |
%K |
企画者の mailto:URL 形式の電子メールアドレス |
%k |
アラームカウント |
%L |
場所 |
%l |
iCalendar 形式の繰り返し規則 |
%M |
修正時刻 |
%N |
新規行 |
%n |
現在 (DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ) |
%P |
優先度 |
%r |
定期予定 ID (この作業が繰り返し作業でない場合は空白) |
%S |
作業のシーケンス番号 |
%s |
概要 |
%t |
状態 |
%U |
UID |
%Z |
時刻フィールドコードと組み合わせて使用され、UTC 時間で時間を表示します (%B は開始時刻を現地時間で表示し、%ZB は開始時刻を UTC 時間で表示する) |
%% |
% 記号を通常文字として表示します |
% (サブフォーマットコード) |
コードによって識別されるデータのサブフォーマットを指定します (詳細は、「日付のサブフォーマット」を参照) |
次の表は、フォーマットコードと、日付用の特殊文字列の意味を示しています。
ここに示す特別な日付フォーマットコードは、利便性だけを目的に紹介されています。Calendar Server がコードを書き換えるわけではなく、実際にはオペレーティングシステムに実装されているものが使用されます。
フォーマットコード |
意味 |
---|---|
%a |
曜日の略号表記 |
%A |
曜日の完全表記 |
%b |
月名の略号表記 |
%B |
月名の完全表記 |
%c |
ロケールに基づいて表示される日時 |
%d |
月の日付の 10 進表記 (01 〜 31) |
%H |
時間の 24 時間制表記 (00 〜 23) |
%I |
時間の 12 時間制表記 (01 〜 12) |
%j |
年の日付の 10 進表記 (001 〜 336) |
%m |
月の 10 進表記 (01 〜 12) |
%M |
分の 10 進表記 (00 〜 59) |
%p |
12 時間制表記用の、現在のロケールの A.M./P.M. |
%S |
秒の 10 進表記 (00 〜 59) |
%U |
日曜日を週の先頭とした場合の年初からの週数 (00 〜 53) |
%w |
曜日の 10 進表記 (0 〜 6、日曜日が 0) |
%W |
月曜日を週の先頭とした場合の年初からの週数 (00 〜 53) |
%x |
現在のロケールの日付表記 |
%X |
現在のロケールの時刻表記 |
%y |
世紀部分を含まない年の 10 進表記 (00 〜 99) |
%Y |
世紀部分を含む年の 10 進表記 |
%Z |
タイムゾーンの名前または略号、タイムゾーンが不明の場合は何も出力されません |
%% |
パーセント記号 |
次の例は、デフォルトの予定アラームメッセージのフォーマットを示しています。
1 EVENT REMINDER 2 ~~MIME-Version: 1.0%N 3 ~~Content-Type: text/plain; charset=%s%N 4 ~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N 5 Summary: %s%N 6 Start: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N 7 End: (%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N 8 Location: %L%N%N 9 Description: %N%d%N |
この例の各行について説明します。
行 1 は、メッセージの件名です。
行 2 は ~~ から始まります。 これは、MIME 折り返し行を示しています。つまり、特殊文字列に置き換えられるのは、予定または作業ではなく、内部 MIME オブジェクトに関連する情報です。特殊文字列 %N は改行を表します。件名の行は特殊文字列による改行を必要としませんが、その他すべての行では必要です。
行 3 も MIME ヘッダー行です。ここには、特殊文字列 %s が含まれます。 これは、メール送信の対象となる予定または作業に関連付けられた文字セットに置き換えられます。
行 4 は MIME ヘッダーの最終行です。 %x は、このメッセージに必要なコンテンツ転送用のエンコード文字列です。
行 5 では、%s によって予定の概要が呼び出されます。
行 6 には予定の開始時刻が表示されます。これは、特殊文字列 %B のサブフォーマット文字列を使用しています。詳細は、「日付のサブフォーマット」を参照してください。
行 7 には予定の終了時刻が表示されます。
行 8 には予定の場所が表示されます。
行 9 には予定の説明が表示されます。
次の例は、上の例から生成される通知メッセージのサンプルを示しています。
From: jsmith@sesta.com (James Smith) Date: Wed, 15 Nov 1999 19:13:49 To: jsmith@sesta.com Subject: EVENT REMINDER MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=us-ascii Content-Transfer-Encoding: 7bit Summary: smtp_rig event 1 Start: Tues, 16 Nov 1999 02:00 PM End: Tues, 16 Nov 1999 03:00 PM Location: Green Conference Room Description: This is the description for a randomly generated event. |
次の例は、より複雑な複数部分から構成されるメッセージを示しています。この例には、テキスト部分と IMIP PUBLISH 部分が含まれます。
EVENT PUBLICATION ~~MIME-Version: 1.0%N ~~Content-Type: multipart/mixed; boundary="%b"%N%N This is a multi-part message in MIME format.%N ~~--%b%N ~~Content-Type: text/plain; charset=%s%N ~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N Summary: %s%N Start: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N End: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N Location: %L%N%N Description: %N%d%N%N ~~--%b%N ~~Content-Type: text/calendar; method=%m; component=%c; charset=%s%N ~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N BEGIN:VCALENDAR%N PRODID:-//iPlanet/Calendar Hosting Server//EN%N METHOD:PUBLISH%N VERSION:2.0%N BEGIN:VEVENT%N ORGANIZER:%K%N DTSTAMP:%Zn%N DTSTART:%ZB%N DTEND:%ZE%N SUMMARY:%s%N UID:%U%N %R %A %a %e %l SEQUENCE:%S%N LOCATION:%L%N GEO:%G%N %F STATUS:%t%N END:VEVENT%N END:VCALENDAR%N ~~--%b-- |