次の構文を使用して csrename を実行します。
csrename [-t DestinationDB] [-c ConfigFile] [-e ErrorFile] -m MappingFile rename [DB|LDAP] |
次の表に、このユーティリティーのオプションを一覧表示し、各オプションについて説明します。
表 D–27 csrename のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-t DestinationDB |
csrename で、変換後のユーザー名が付いた新しいデータベースが生成される出力先ディレクトリを指定します。デフォルトは MigratedDB です。csrename の終了後、ics.conf ファイル内の caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータは出力先データベースをポイントしている必要があります。caldb.berkeleydb.homedir.path をリセットして出力先データベースディレクトリをポイントするか、または出力先データベースファイルをこのパラメータで指定されたディレクトリに移動します。 |
-c ConfigFile |
Calendar Server 設定ファイルを指定する入力パラメータ。デフォルトは ics.conf ファイルです。csrename は設定ファイルの caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータを使用して、入力カレンダデータベースの場所を特定します。カレンダデータベースのデフォルトの場所は cal_svr_base/var/opt/SUNWics5/csdb です。 |
-e ErrorFile |
csrename でエラーや解決できないデータベースエントリが書き込まれるファイル。デフォルトは MigrateError です。 |
-m MappingFile |
入力マッピングファイルを指定します。デフォルトは MigrateMapping です。入力マッピングファイルとは、既存のユーザー ID を新しいユーザー ID にマッピングするテキストファイルのことです。csrename を実行する前に、マッピングファイルを作成する必要があります。古い値と新しい値の間にスペースを入力し、1 行に 1 つのエントリを指定します。 次に例を示します。 tchang tc897675 jsmith js963123 bkamdar bk548769 結果を調べたときに 1 つ以上の名前変更に失敗したことがわかった場合は、変更に失敗した名前だけの新しいマッピングファイルを作成し、csrename を再実行すると、エラーを解決できます。 |
DB|LDAP |
更新するデータベースを指定します。 DB: 新しいカレンダデータベースのユーザー ID だけを変換します (デフォルト)。 LDAP: 新しいカレンダデータベースと LDAP ディレクトリサーバー属性の両方のユーザー ID を変換します。 |