ここでは、Calendar Server の新規ユーザーとリソースの管理に関する次の情報について説明します。
Delegated Administrator コンソールまたはユーティリティーのいずれかを使用できます。
Delegated Administrator コンソール
Delegated Administrator コンソールで、「新規ユーザー」ウィザードを使用します。ユーザーを配置する組織の「ユーザー」一覧ページで「新規」をクリックします。詳細は、Delegated Administrator コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
Delegated Administrator ユーティリティー
commadmin ユーティリティーの user create コマンドを使用します。たとえば、ユーザー jdoe を sesta.com ドメインに追加するには、次のように実行します。
commadmin user create -D calmaster -F John -n sesta.com -k hosted -l jdoe -w calmasterpassword -W jdoepassword -L Doe -S cal -B red.sesta.com -E jdoe@sesta.com
commadmin ユーティリティーで使用可能なすべてのオプションの詳細については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide』を参照してください。
csuser ユーティリティーを使用します。たとえば、ユーザー jdoe を sesta.com ドメインに追加するには、次のように実行します。
csuser -m jdoe@sesta.com -d sesta.com create jdoe
Delegated Administrator コンソールまたはユーティリティーのどちらも使用できます。
Delegated Administrator コンソール
Delegated Administrator コンソールで、「新規カレンダーリソースを作成」ウィザードを使用します。リソースを配置する組織の「カレンダーリソース」タブで「新規」をクリックします。詳細は、Delegated Administrator コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
Delegated Administrator ユーティリティー
commadmin ユーティリティーの rescource create コマンドを使用して、LDAP エントリを作成します。たとえば、会議室 Conference_Room_100 を追加するには、次のコマンドを使用します。
commadmin resource create -D calmaster -w calmasterpassword -n sesta.com -c room100 -N Conference_Room_100
次に、csresource を使用して、実際のリソースカレンダを作成する必要があります。リソースカレンダの作成方法については、「カレンダの作成」を参照してください。
commadmin ユーティリティーで使用可能なすべてのオプションの詳細については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide』を参照してください。
csresource ユーティリティーを使用して、LDAP エントリとリソースカレンダの両方を作成します。たとえば、プロジェクタ P101 を追加するには、次のコマンドを使用します。
csresource -m p101@siroe.com -c p101 create Projector_101
csresource については、「csresource」を参照してください。
Calendar Server では、ユーザーおよびリソースに、ユーザーまたはリソースの電子メールアドレスを含む mail 属性が指定されていることが必要です。この属性を指定することにより、電子メールアドレスまたは calid を使用してカレンダやリソースの検索を実行できます。Delegated Administrator を使用して新規ユーザーを作成すると、mail 属性が自動的に追加されます。この処理は、そのユーザーにメールサービスが割り当てられていない場合でも実行されます。
Calendar Server では、リソースカレンダの電子メール通知をサポートしていません。
mail 属性を追加しても、ユーザーカレンダの電子メール通知は有効になりません。
ユーザーカレンダの電子メール通知を有効にするには、ユーザーの LDAP エントリに次の 2 つの属性を追加します。
icsExtendedUserPrefs:ceNotifyEnable=1 icsExtendedUserPrefs:ceNotifyEmail=jdoe@sesta.com
以前のバージョンの Calendar Server (mail 属性が必要ではなかったバージョン) でユーザーおよびリソースを追加している場合、既存のユーザーおよびリソース LDAP エントリへの mail 属性の追加が必要になる場合があります。
ここで説明する内容は次のとおりです。
属性が設定されているかどうかをチェックするには、-v (verbose、詳細出力) オプションを指定して csattribute list コマンドを実行します。
csattribute -v list Room100
出力により mail 属性が設定されているかどうかがわかります。
cn=Room 100,ou=conferenceRooms,dc=sesta,dc=com has mail: Room100@sesta.com
既存のユーザーおよびリソースに mail 属性を追加するには、次のいずれかの方法を使用します。
Calendar Server の 「csattribute」ユーティリティーを使用する。
次の例では、Room100 という既存の会議室の LDAP mail 属性を sesta.com サーバーに追加します。
csattribute -a mail=Room100@sesta.com add Room100
ldapmodify を使用して、属性を LDAP エントリに直接追加する。