管理コンソールまたは get および set コマンドを使用して、SIP リスナーを設定できます。SIP コンテナが待機するサーバーポートは、SIP リスナーを使用して設定できます。
デフォルトでは、ドメインに sip-listener-1 と sip-listener-2 の 2 つのリスナーが作成され、それぞれ SIP ポートと SIPS ポートに対応します。デフォルトでは、sip-listener-2 は TLS トランスポートを使用するように設定されます。
SIP リスナーを作成するには、管理コンソールで「設定」ノードを展開し、設定する設定を選択します。次に、SIP サービスを選択し、「SIP リスナー」ノードを選択して、「新規」をクリックします。SIP リスナーの設定を定義して、「保存」をクリックします。
または、asadmin create-sip-listener コマンドを使用することもできます。サンプルコマンドを次に示します。
asadmin create-sip-listener --siplisteneraddress=127.0.0.1 --siplistenerport=5066 --transport=udp_tcp mysiplistener
次に、SIP リスナーの属性を示します。
名前 (id): 新しいリスナーの一意の ID を指定します。
ネットワークアドレス (address): 一意のポート値を使用して、リスナーでサーバーのすべての IP アドレスを待機する場合は、0.0.0.0 を入力します。それ以外の場合は、サーバーの有効な IP アドレスを入力します。
リスナーポート (address): 「ネットワークアドレス」フィールドが 0.0.0.0 の場合は、一意のポート値を入力します。別の IP アドレスを使用する場合は、目的のポート値を入力します。
有効 (enabled: リスナーを有効にするかどうかを決定します。false に設定した場合は、リスナーに接続しようとすると、ソケット例外 (java.net.ConnectException) が発生します。
トランスポート (transport: トランスポートレイヤープロトコルの種類を指定します。設定できる値は udp_tcp と tls です。
SIP リスナーの属性を変更するには、asadmin set コマンドを使用するか、管理コンソールを使用します。SIP リスナーを編集するには、管理コンソールで「設定」ノードを展開し、設定を選択します。次に、SIP サービスを選択し、「SIP リスナー」ノードを選択して、編集する SIP リスナーを選択します。SIP リスナーの設定を編集して、「保存」をクリックします。
たとえば、SIP リスナーの SIP ポートを変更する場合は、asadmin set server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.port=5065 のコマンドを使用します。
開発者プロファイルで、「設定」、SIP サービス、「SIP リスナー」ノードの順に展開します。
クラスタプロファイルおよびエンタープライズプロファイルでは、「設定」ノードを展開し、変更する設定を選択します。次に、SIP サービスを選択し、「SIP リスナー」ノードを選択します。
設定する SIP リスナーを選択します。
「SSL」タブを選択して、次のように SSL を使用するリスナーを設定します。
「クライアント認証」: このフィールドをチェックすると、クライアントはこのリスナーを使用するときにサーバーに対して自身を認証します。
「証明書のニックネーム」: 既存のサーバーキーペアの名前と証明書を入力します。詳細は、セキュリティーに関する章を参照してください。
「SSL3」、「SSL2」、「TLS」: 「有効」チェックボックスにチェックマークを付けると、リスナーでセキュリティープロトコルが有効になります。SSL3、SSL2、TLS のいずれか、または 3 つすべてにチェックマークを付けます。
「暗号化方式群」: プロトコルで使用される利用可能な暗号化方式群を選択し、「追加」ボタンをクリックします。すべての暗号化方式群を有効にするには、「すべてを追加」ボタンを選択します。
「保存」をクリックします。
create-ssl