Sun GlassFish Communications Server 1.5 管理ガイド

第 15 章 過負荷保護

Communications Server は、システムが過負荷状態になるのを防ぐ、過負荷保護機能を備えています。一般的な過負荷保護および負荷規制の方式は、負荷が増大しているときに、特定の種類の要求を拒否することです。過負荷の状況に応じて、特定の要求に優先順位が付けられ、システムの負荷を減少させるために特定の要求が拒否されます。たとえば、過負荷の状況では、Communications Server は新規の SIP セッションを拒否して、実行中のセッションを優先します。

過負荷保護を有効にするには、olpInserted プロパティーを true に設定します。デフォルトでは、この値は false に設定されています。次のコマンドを使用して、このプロパティーを設定します。

asadmin set config.sip-container.property.olpInserted=true

Communications Server では、次の 2 つの負荷規制を使用できます。

CPU 過負荷保護

Communications Server では、CPU の負荷に基づいて、受信 HTTP および SIP 要求を規制できます。CPU 過負荷保護は、インストール時と実行時に有効または無効にできます。

CPU 過負荷保護を有効にするには、CPUOverLoadRegulation プロパティーを true に設定します。デフォルトでは、この値は false に設定されています。次のコマンドを使用して、このプロパティーを設定します。

asadmin set config.sip-container.property.CPUOverLoadRegulation=true

次のしきい値レベルを設定できます。

デフォルト値や設定可能な値など、これらのプロパティーの詳細は、TBDlink を参照してください。

これらの CPU 負荷規制のプロパティーは、CPUOverLoadRegulation プロパティーを true に設定する必要がある場合にのみ適用されます。これらの値を確認および設定するには、asadmin get および asadmin set コマンドを使用します。たとえば、IrThreshold プロパティーの値は、次のコマンドを使用して設定できます。

asadmin set config.sip-container.property.IrThreshold=80

メモリー過負荷保護

Communications Server では、メモリーの使用状況に基づいて、受信 HTTP および SIP 要求を規制できます。メモリー過負荷保護は、インストール時と実行時に、有効または無効にできます。

メモリー過負荷保護を有効にするには、MemOverLoadRegulation プロパティーを true に設定します。デフォルトでは、この値は false に設定されています。次のコマンドを使用して、このプロパティーを設定します。

asadmin set config.sip-container.property.MemOverLoadRegulation=true

次のしきい値レベルを設定できます。