Sun Java™ System Identity Manager 7.0 リソースリファレンス |
HP-UXHP-UX リソースアダプタは、com.waveset.adapter.HPUXResourceAdapter クラスで定義されます。
このアダプタは、次のバージョンの HP-UX をサポートします。
リソースを設定する際の注意事項
リソースと Identity Manager 間の通信に SSH (Secure Shell) を使用する場合は、アダプタを設定する前に、リソースで SSH を設定します。
Identity Manager 上で設定する際の注意事項
このリソースに必要な追加のインストール手順はありません。
使用上の注意
HP-UX リソースアダプタは、主に次の HP-UX コマンドに対するサポートを提供します。
サポートされる属性およびファイルの詳細については、これらのコマンドに関する HP-UX マニュアルページを参照してください。
HP-UX リソースでユーザーアカウントの名前の変更を実行すると、グループメンバーシップは新しいユーザー名に移動されます。次の条件に該当する場合は、ユーザーのホームディレクトリの名前も変更されます。
UNIX リソース (AIX、HP-UX、Solaris、または Linux) に接続するときは、root シェルとして Bourne 互換シェル (sh、ksh) を使用してください。
Identity Manager からリソースに接続する際には、英語ロケールで接続するようにしてください。リソースに接続する際に使用するユーザーの .profile を設定することで、ログイン時のロケールを英語 (たとえば C ロケール) に設定することができます。
セキュリティーに関する注意事項
ここでは、サポートされる接続と特権の要件について説明します。
サポートされる接続
Identity Manager は、次の接続を使用して HP-UX アダプタと通信します。
必要な管理特権
このアダプタでは、一般ユーザーとしてログインしてから su コマンドを実行し、root ユーザー (または root ユーザーと同等のアカウント) に切り替えて管理アクティビティーを実行できます。また、root ユーザーとして直接ログインすることもできます。
このアダプタでは、sudo 機能 (バージョン 1.6.6 以降) もサポートされます。この機能は HP-UX Internet Express CD から HP-UX 11i にインストールできます。sudo を使用すると、システム管理者は、特定のユーザー (またはユーザーグループ) が一部 (またはすべて) のコマンドを root ユーザーまたは別のユーザーとして実行できるように設定できます。
さらに、sudo がリソースで有効になっている場合は、その設定が、root ユーザーのリソース定義ページでの設定よりも優先されます。
sudo を使用する場合は、Identity Manager 管理者に対して有効にされたコマンドの tty_tickets パラメータを true に設定してください。詳細については、sudoers ファイルのマニュアルページを参照してください。
管理者は、sudo で次のコマンドを実行する特権が付与されている必要があります。
また、各コマンドには NOPASSWORD オプションを指定してください。
テスト接続を使用して次のテストができます。
このアダプタには、基本的な sudo 初期化機能とリセット機能が用意されています。ただし、リソースアクションが定義されていて、そこに sudo 認証を必要とするコマンドが含まれている場合は、UNIX コマンドとともに sudo コマンドを指定してください。たとえば、単に useradd と指定する代わりに sudo useradd を指定してください。sudo を必要とするコマンドは、ネイティブリソースに登録されている必要があります。それらのコマンドを登録するには、visudo を使用します。
プロビジョニングに関する注意事項
次の表に、このアダプタのプロビジョニング機能の概要を示します。
このリソース上のすべてのユーザーに対して、次のタスクを制御するリソース属性を定義できます。
アカウント属性
次の表に、HP-UX ユーザーアカウント属性の一覧を示します。特に記載されていないかぎり、これらの属性は省略可能です。属性の型はすべて String です。
リソースオブジェクトの管理
Identity Manager は、次のネイティブ HP-UX オブジェクトを管理します。
アイデンティティーテンプレート
$accountId$
サンプルフォーム
組み込みのフォーム
その他の利用可能なフォーム
HP-UXUserForm.xml
トラブルシューティング
Identity Manager のデバッグページを使用して、次のクラスにトレースオプションを設定します。