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Sun Java™ System Identity Manager 7.0 リソースリファレンス 


Remedy

Remedy リソースアダプタは、com.waveset.adapter.RemedyResourceAdapter クラスで定義されます。

このアダプタは、次のバージョンの Remedy Help Desk をサポートします。

リソースを設定する際の注意事項

ARTCPPORT 環境変数および ARRPC 環境変数を設定した場合、それらの値は「Remedy TCP ポート」および「Remedy RPC ソケット」リソースパラメータに指定された値を上書きします。

Identity Manager 上で設定する際の注意事項

このリソースに必要な追加のインストール手順はありません。

使用上の注意

Identity Manager 5.5 より前の Remedy Active Sync アダプタは、「変更時に実行するプロセス」フィールドを使用して、変更が検出されたときに起動するプロセスを判断していました。このフィールドで指定されていたプロセスは、現在は Active Sync 解決プロセス規則に指定されます。この規則は、Active Sync が有効になっている場合に必要です。

Active Sync 機能を有効にしない場合、Remedy アダプタは Remedy チケットを Identity Manager ワークフローに自動的に統合します。

Active Sync 機能を使用する場合は、次の機能をサポートするようにアダプタを設定できます。

Active Sync が有効な場合、Remedy アダプタは「更新検索フィルタ」、「付加する結合子」、および「LAST FETCHED フィルタ」の各リソースパラメータを使用して、返されるチケットを判定します。「更新検索フィルタ」、「LAST FETCHED フィルタ」、またはその両方を使用するようにしてください。

「更新検索フィルタ」パラメータは、実行可能な Remedy 検索式を含む省略可能なパラメータです。このパラメータには、Remedy ユーザーアプリケーションの詳細検索条件に入力できる有効な検索式を含めることができます。有効な検索式には、フィールド、選択値、およびキーワードを含めることができます。このアダプタは、検索式の有効性を確認しません。

次の例は、Remedy User アプリケーションに用意されている Help Desk Cases サンプルフォームで使用できる検索式を示しています。

「LAST FETCHED フィルタ」パラメータを使用する場合は、「付加する結合子」パラメータも指定します。「付加する結合子」パラメータには、次のいずれかの値を含めることができます。

「LAST FETCHED フィルタ」パラメータはもう 1 つの Remedy 検索式を指定しますが、この式には Identity Manager で定義された 1 つ以上のユーザー属性を含めることができます。この機能を使用して、前のポーリングで返された値を現在のポーリングで返された値と比較する式を作成できます。たとえば、Remedy フォーム上の Case ID+ フィールドに各チケットの一意の ID が含まれる場合は、この値をポーリングごとに比較できます。現在のポーリングの値が前のポーリングの値より大きい場合は、チケットに関する情報を返します。次の式は、この機能を示しています。

'Case ID+' > "$(caseId)"

括弧内に指定する値は、スキーママップページで指定された Waveset ユーザー属性にします。$(caseId) トークンは、前のポーリングで返された値に置き換えられます。たとえば、HD0000045 などの値になります。


アダプタが最初にポーリングを行なったときは、前に取得された値が存在しないため、「LAST FETCHED フィルタ」は適用されません。このフィルタは、その後のすべてのポーリングで実行されます。


このアダプタは、「更新検索フィルタ」、「付加する結合子」、「LAST FETCHED フィルタ」の各リソースパラメータを連結し、次のような検索式を送信します。

'Status' = "New" AND 'Case ID+' > "HD00000045"

セキュリティーに関する注意事項

ここでは、サポートされる接続と特権の要件について説明します。

サポートされる接続

Identity Manager は、Remedy API を使用して Remedy アダプタと通信します。

必要な管理特権

Remedy サーバーへのログインに使用されるアカウントは、Identity Manager によってアクセスされるすべての Remedy オブジェクトのアクセス権リストに含まれている必要があります。

プロビジョニングに関する注意事項

次の表に、このアダプタのプロビジョニング機能の概要を示します。

機能

サポート状況

アカウントの有効化/無効化

該当しない

アカウントの名前変更

使用不可

パススルー認証

使用不可

前アクションと後アクション

使用不可

データ読み込みメソッド

  • Active Sync
  • リソースからインポート

アカウント属性

Remedy アダプタにはデフォルトのアカウント属性が用意されていません。カスタム属性を追加する場合は、次のガイドラインを使用してください。

リソースオブジェクトの管理

なし

アイデンティティーテンプレート

Remedy のアイデンティティーテンプレートは、Remedy システムによって生成されます。Identity Manager によって構築されたアイデンティティーテンプレートは無視されます。

サンプルフォーム

なし

トラブルシューティング

Identity Manager のデバッグページを使用して、次のクラスにトレースオプションを設定します。

com.waveset.adapter.RemedyResourceAdapter

また、リソースインスタンスに対して次の Identity Manager ロギングパラメータを設定できます。

また、次のメソッドに対してトレースを有効にすることで接続の問題について診断できます。



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