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Sun Java™ System Identity Manager 7.0 リソースリファレンス 


SAP

Identity Manager には、次のバージョンの SAP をサポートするためのリソースアダプタが用意されています。

次の表に、SAP アダプタの属性の概要を示します。

GUI 名

クラス名

SAP

com.waveset.adapter.SAPResourceAdapter

リソースを設定する際の注意事項

ユーザーが自分自身の SAP パスワードを変更できるようにするには、次の手順を実行します。

  1. 変更時にユーザーがパスワードを入力」リソース属性を設定します。
  2. スキーママップの両側に WS_USER_PASSWORD を追加します。ユーザーフォームやその他のフォームを変更する必要はありません。

Identity Manager 上で設定する際の注意事項

SAP リソースアダプタは、カスタムアダプタです。インストールプロセスを完了するには、次の手順を実行してください。

  1. http://service.sap.com/connectors から JCo (Java Connection) ツールキットをダウンロードします。SAP JCO ダウンロードページにアクセスするには、ログインとパスワードが必要です。このツールキットには、sapjco-ntintel-2.1.6.zip のような名前が付けられます。この名前は、選択したプラットフォームやバージョンによって異なります。

  2. Solaris では、32 ビットバージョンの 2.1.4 以降の SAP JCO ファイルを使用します。また、対応する IDOC ライブラリを使用します。


  3. ツールキットを解凍し、インストール手順に従います。必ずライブラリファイルを正しい場所に配置し、環境変数を指示どおりに設定してください。
  4. sapjco.jar ファイルを InstallDir¥WEB-INF¥lib ディレクトリにコピーします。
  5. SAP リソースを Identity Manager のリソースリストに追加するには、「管理するリソースの設定」ページの「カスタムリソース」セクションに次の値を追加してください。
  6. com.waveset.adapter.SAPResourceAdapter

使用上の注意

ここでは、SAP リソースアダプタの使用に関する情報を示します。次のトピックで構成されています。

全般的な注意事項

このリソースに関する全般的な注意事項は次のとおりです。

SAP JCO および RFC のトレース

SAPResourceAdapter と SAPHRActiveSyncAdapter には、SAP JCO および RFC のトレース用のリソース属性が用意されています。これらを使用して、Identity Manager と SAP システムの通信をトレースできます。属性名は、「SAP JCO トレースレベル」と「SAP JCO トレースディレクトリ」です。

環境内に次の環境変数を設定すると、SAP RFC トレースを有効にできます。これらの変数は、アプリケーションサーバーを起動する前に環境内に設定してください。これらの変数は、JCO が SAP システムとの通信に使用する共有ライブラリを制御します。

Global Trade Services (GTS) のサポート

SAP アダプタの SAP Global Trade Services のサポートを有効にするには、次の表の「ロール名」に一覧表示された該当するロールを有効にします。SAP は、この表の「生成されるロール」列に一覧表示されたロールを生成します。生成されたロールを SAP GTS の該当するユーザープロファイルに割り当ててください。

ロールラベル

ロール名

生成されるロール

通関処理スペシャリスト

SAP_BW_SLL_CUS

SAP_BWC_SLL_CUS

特恵処理スペシャリスト

SAP_BW_SLL_PRE

SAP_BWC_SLL_PRE

還付金スペシャリスト

SAP_BW_SLL_RES

SAP_BWC_SLL_RES

法規制スペシャリスト

SAP_BW_SLL_LCO

SAP_BWC_SLL_LCO

セキュリティーに関する注意事項

ここでは、サポートされる接続と特権の要件について説明します。

サポートされる接続

Identity Manager は、SAP Java Connector (JCo) 経由の BAPI を使用して SAP アダプタと通信します。

必要な管理特権

SAP HR に接続するユーザー名を、SAP HR ユーザーにアクセスできるロールに割り当ててください。

プロビジョニングに関する注意事項

機能

サポート状況

アカウントの有効化/無効化

使用可

アカウントの名前変更

使用不可

パススルー認証

使用不可

前アクションと後アクション

使用不可

データ読み込みメソッド

  • リソースから直接インポート
  • 調整

アカウント属性

次の表に、SAP アカウント属性に関する情報を示します。属性タイプはすべて String です。

ユーザー属性

リソース
属性名

説明

accountId

USERNAME->BAPIBNAME

必須。ユーザーのアカウント ID。

firstname

ADDRESS->FIRSTNAME

ユーザーの名

fullname

ADDRESS->FULLNAME

ユーザーの姓名

email

ADDRESS->E_MAIL

ユーザーの電子メールアドレス

lastname

ADDRESS->LASTNAME

必須。ユーザーの姓

personNumber

ADDRESS->PERS_NO

ユーザーを特定するための内部キー

addressNumber

ADDRESS->ADDR_NO

一元的なアドレス管理に使用される、アドレスを特定するための内部キー

birthName

ADDRESS->BIRTH_NAME

旧姓 (出生時に与えられた姓)

middleName

ADDRESS->MIDDLENAME

ユーザーのミドルネーム

secondLastName

ADDRESS->SECONDNAME

第二姓

academicTitle

ADDRESS->TITLE_ACA1

学位 (Dr.、Prof. など)

academicTitle2

ADDRESS->TITLE_ACA3

第二学位

namePrefix

ADDRESS->PREFIX1

姓の前置語 (von、van der、de la など)

namePrefix2

ADDRESS->PREFIX2

姓の 2 つ目の前置語

nameSupplement

ADDRESS->TITLE_SPPL

名前の補足 (Lord、Lady など)

nickname

ADDRESS->NICKNAME

ユーザーのニックネーム

initials

ADDRESS->INITIALS

ミドルネームのイニシャル

nameFormat

ADDRESS->NAMEFORMAT

ユーザーの名前を完全な形式で表示する場合の、名前の構成要素の配置順序。この順序は、国ごとに異なる場合があります。

nameFormatCountry

ADDRESS->NAMCOUNTRY

名前の形式を判定するために使用される国名

languageKey

ADDRESS->LANGU_P

テキストの入力と表示に使用される言語

iso639Language

ADDRESS->LANGUP_ISO

ISO 639 言語コード

sortKey1

ADDRESS->SORT1_P

検索用語

sortKey2

ADDRESS->SORT2_P

二次検索用語

department

ADDRESS->DEPARTMENT

会社の住所の一部としての社内の部署

function

ADDRESS->FUNCTION

ユーザーの職能

buildingNumber

ADDRESS->BUILDING_P

ユーザーの職場があるビル番号

buildingFloor

ADDRESS->FLOOR_P

ユーザーの職場がある階

roomNumber

ADDRESS->ROOM_NO_P

ユーザーの職場がある部屋番号

correspondenceCode

ADDRESS->INITS_SIG

通信コード

inhouseMailCode

ADDRESS->INHOUSE_ML

内部郵便コード

communicationTypeCUA

ADDRESS->COMM_TYPE

ユーザーがどのような方法でビジネスパートナーと文書やメッセージを交換するかを示します。

title

ADDRESS->TITLE

敬称 (Mr.、Mrs. など)

title2

ADDRESS->TITLE_P

敬称 (Mr.、Mrs. など)

personName

ADDRESS->NAME

宛名

personName2

ADDRESS->NAME_2

宛名の 2 行目

personName3

ADDRESS->NAME_3

宛名の 3 行目

personName4

ADDRESS->NAME_4

宛名の 4 行目

careOfName

ADDRESS->C_O_NAME

受取人が居住者と異なる場合の宛名部分 (c/o = 気付)

city

ADDRESS->CITY

ユーザーの市

district

ADDRESS->DISTRICT

市または地区の追加部分

cityNumber

ADDRESS->CITY_N

都市コード

districtNumber

ADDRESS->DISTRCT_NO

地区コード

cityPostalCode

ADDRESS->POSTL_COD1

ユーザーの郵便番号

cityPostalCode2

ADDRESS->POSTL_COD2

私書箱を一意に割り当てるために必要な郵便コード。

cityPostalCode3

ADDRESS->POSTL_COD3

企業に直接割り当てられる郵便コード。

poBox

ADDRESS->PO_BOX

ユーザーの私書箱

poBoxCity

ADDRESS->PO_BOX_CIT

私書箱の市

poBoxCityNumber

ADDRESS->PBOXCIT_NO

私書箱の市 (宛名の市と異なる場合)。

postalDeliveryDistrict

ADDRESS->DELIV_DIS

郵便配達区域

transportZone

ADDRESS->TRANSPZONE

品物の受取人または供給元の地域圏

street

ADDRESS->STREET

ユーザーの街路

streetCode

ADDRESS->STREET_NO

街路コード

streetAbbreviation

ADDRESS->STR_ABBR

街路の略称

houseNumber

ADDRESS->HOUSE_NO

街路住所の番号部分

houseNumber2

ADDRESS->HOUSE_NO2

第二住所番号

street2

ADDRESS->STR_SUPPL1

街路行の上に出力される追加の住所フィールド。

street3

ADDRESS->STR_SUPPL2

街路行の上に出力される追加の住所フィールド。

street4

ADDRESS->STR_SUPPL3

街路行の下に出力される追加の住所フィールド。

street5

ADDRESS->LOCATION

街路行の下に出力される追加の住所フィールド。

oldBuilding

ADDRESS->BUILDING

連絡窓口住所のビルの番号または ID。

floor

ADDRESS->FLOOR

住所の階数

roomNumber

ADDRESS->ROOM_NO

住所の部屋番号

countryCode

ADDRESS->COUNTRY

住所の国名

countryCodeISO

ADDRESS->COUNTRYISO

住所の国を表す 2 文字の ISO コード

languageKey

ADDRESS->LANGU

テキストの入力と表示に使用される言語

languageKeyISO

ADDRESS->LANGU_ISO

ISO 639 言語コード

region

ADDRESS->REGION

州または都道府県

sort2

ADDRESS->SORT2

二次検索用語

timeZone

LOGONDATA->TZONE

タイムゾーンと UTC との時差 (時/分単位)

taxJurisdictionCode

ADDRESS->TAXJURCODE

税金の納入先となる税務機関。常に、品物が配達された市です。

telephoneNumber

ADDRESS->TEL1_NUMBR

電話番号 (市外局番を含み、国番号を除く)

telephoneExtension

ADDRESS->TEL1_EXT

内線電話番号

faxNumber

ADDRESS->FAX_NUMBER

FAX 番号 (市外局番を含み、国番号を除く)

faxExtension

ADDRESS->FAX_EXTENS

内線 FAX 番号

buildingNumber

ADDRESS->BUILD_LONG

住所のビルの番号または略称。

cuaSystems

SYSTEMS->CUASYSTEMS

Central User Administration システム名

profiles

PROFILES->BAPIPROF

ユーザーに割り当てられたプロファイル。

activityGroups

ACTIVITYGROUPOBJECTS

ユーザーに割り当てられたロール。

lastLoginTime

LOGONDATA->LTIME

最新のログイン時間を一覧表示する読み取り専用属性。

リソースオブジェクトの管理

適用不可

アイデンティティーテンプレート

$accountId$

サンプルフォーム

SAPForm.xml

SAPUserForm_with_RoleEffectiveDates_Timezone.xml

SAPHRActiveSyncForm.xml

トラブルシューティング

Identity Manager のデバッグページを使用して、次のクラスにトレースオプションを設定します。

インストールされている SAP Java Connector (JCO) のバージョンを判定し、それが正しくインストールされているかどうかを判定するには、次のコマンドを実行します。

java -jar sapjco.jar

このコマンドは、JCO のバージョンとともに、SAP システムと通信する JNI プラットフォーム依存ライブラリおよび RFC ライブラリを返します。

プラットフォーム依存ライブラリが見つからない場合は、SAP のマニュアルを参照して、SAP Java Connector の正しいインストール方法を調べてください。



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