Java CAPS 6 インストール GUI の使用

Java CAPS Installer を使用した Java CAPS のインストール

この手順では、Java CAPS Installer を使用して、Sun Java System Application Server 9.1 (SJSAS)、NetBeans IDE 6.1 ML、Sun Enterprise Service Bus などの Java CAPS コア製品、アダプタなどの Java CAPS アドオンコンポーネント、Sun Java Repository v.6、Sun Java Enterprise Manager v.6、Sun JMS IQ Manager v.6、および UDDI サーバーをインストールします。また、Sun アンインストールソフトウェアもインストールされます。

デフォルトを変更することもできますが、そのほとんど (特に、ポート番号) を受け入れることをお勧めします。


注意 – 注意 –

Java CAPS Release 6 は、インストールディレクトリパス内の空白文字をサポートしていません。



注 –

特定のアダプタには、追加のインストール手順が必要です。詳細については、『Installing Third-Party JAR Files』を参照してください。


ProcedureJava CAPS Installer を使用して Java CAPS コンポーネントをインストールする

始める前に

Sun Solaris マシンなどの UNIX システムに Java CAPS をインストールする場合は、GUI モードでインストールするために DISPLAY 変数を設定する必要があります。これを行う方法は、システムへの接続方法によって異なります。

Windows システムにインストールする場合は、telnet を使用しないでください。

  1. インストール実行可能ファイルを納入メディアからインストールディレクトリにダウンロードします。

    • Sun のサポートから指定された Sun ダウンロードセンター (SDLC) の URL から

    • Java 複合アプリケーションプラットフォームスイートメディアキットに付属の DVD から

  2. JavaCAPS.zip ファイルを一時ディレクトリに抽出します。


    注 –

    /tmp ディレクトリにアクセスできない場合は、Java CAPS Installer から新しいディレクトリを入力するよう求められます。


  3. インストールを開始する前に、すべてのプログラムを終了します。


    注 –

    処理中にいつでもインストールを取り消すことができます。


  4. インストールを開始するには、該当する実行可能ファイルを起動します。

    • sh JavaCAPS.bin (Solaris の場合)

    • sh JavaCAPS.bin (AIX の場合)

    • sh JavaCAPS.bin (Linux の場合)

    • JavaCAPS.app または sh ./JavaCAPS.app (Macintosh の場合)

    • JavaCAPS.exe (Windows の場合)

  5. Java CAPS Installer のウィザードが表示されたら、「紹介」ページの「次へ」をクリックしてインストールを開始します。


    ヒント –

    インストールで前後に移動するには、「次へ」ボタンと「戻る」ボタンを使用します。


  6. 「ライセンス契約書」ページで、「ライセンス契約書の条項に同意します」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストールディレクトリを選択」ページで、デフォルトを受け入れるか、または「選択」をクリックして別のディレクトリを参照します。


    注 –

    選択したデフォルトディレクトリが存在しない場合は、Installer がそのディレクトリを自動的に作成します。別のディレクトリを選択したあとで、デフォルトディレクトリに戻る場合は、「デフォルトフォルダに戻す」をクリックします。


  8. 「インストールセットを選択」ページで、実行するインストールの種類 (「すべて」または「カスタム」) を選択し、「次へ」をクリックします。

  9. (省略可能) 「カスタム」を選択した場合は、「製品機能を選択」で、インストールしない任意のコンポーネントの選択を解除します。


    注 –

    すべてのコンポーネントをインストールするようにしてください。v.5.0.5 〜 v.5.1.3 の間の任意の製品リリースからのプロジェクトが存在する場合は、Sun JMS IQ Manager が必要です。Macintosh インストールでは、JMS IQ Manager はオプションではありません。


  10. 「Java Developer Kit (JDK) を選択」ページで、「選択」をクリックして JDK が格納されているディレクトリに移動し、JDK を選択します。

    Sun Java System Application Server のインストールには JDK が必要です。「JDK のインストールと JAVA_HOME の設定」を参照してください。


    注意 – 注意 –

    JRE を選択しない場合は、Sun Java System Application Server をインストールまたは設定することはできません。


  11. 「Java CAPS リポジトリの入力」ページで、デフォルトのポート番号を使用します。

    リポジトリは、管理 HTTP 要求をこのポートで待機します。


    注意 – 注意 –

    このポート番号には、10 個の連続した使用可能なポートが必要です。デフォルトのポート番号を変更することもできますが、インストール中にシステムが、入力したポート番号の上に連続した 9 個のポート番号を追加で選択することに注意してください (たとえば、デフォルトではポート 12001 〜 12009 が追加される)。インストール時に実行されるポート確認では、インストールの時点で使用されているポートのみが検出されることに注意してください。つまり、インストールでは、現在実行されていないほかのアプリケーションによって使用されるように設定されたポートは検出されません。



    注 –

    システムにセキュリティーアラートが表示された場合は、タグが付けられたプログラムのブロックを解除してインストールを続行する必要があります。


  12. 「NetBeans IDE の入力」ページが表示されたら、定義済みの Java CAPS コンポーネント (非 JBI ベースの Java CAPS コンポーネント) をリポジトリから NetBeans にインストールしない場合にのみ、「リポジトリ NBM をインストール」の選択を解除します。

  13. 「Sun Java System Application Server の入力」ページが表示されたら、デフォルトを受け入れるか、または変更します。


    注 –

    Sun Java System Application Server は、Java CAPS アプリケーションの作成および配備を行う Java EE および JBI サーバーです。


    1. 「管理ユーザー名」を受け入れるか、または別の名前に変更します。

      デフォルトの名前は、admin です。

    2. 「管理パスワード」を受け入れるか、または別のパスワードに変更して、そのパスワードを確認します。

      これは、管理者としてログインするときに使用するパスワードです。デフォルトのパスワードは、adminadmin です。

    3. AS 管理者オペレーション用の SSL 証明書の「マスターパスワード」を受け入れるか、または別のパスワードに変更して、そのパスワードを確認します。

      これは、Sun Java System Application Server 内のデータを保護するために使用されるキー、つまり、セキュリティー保護されたキーストアのパスワードです。デフォルトのパスワードは、changeit です。これは 8 文字以上にする必要があります。

    4. 管理ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      Sun Java System Application Server は、管理 HTTP 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 4848 です。

    5. HTTP ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      Sun Java System Application Server は、配備する Web アプリケーションの HTTP 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8080 です。

    6. セキュリティー保護された HTTP ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      Sun Java System Application Server は、配備する Web アプリケーションの HTTPS 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8181 です。

    7. 初期サーバーインスタンスの JMS ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      デフォルトは 7676 です。

    8. 初期サーバーインスタンスの JMX 管理ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      デフォルトは 8686 です。

    9. 初期サーバーインスタンスの IIOP ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      デフォルトは 3100 です。

    10. 初期サーバーインスタンスのセキュリティー保護された IIOP ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      デフォルトは 3820 です。

    11. 初期サーバーインスタンスの相互認証 IIOP ポート番号を受け入れるか、または別の番号に変更します。

      デフォルトは 3920 です。


    ヒント –

    管理者名、パスワード、マスターパスワード、さらにポート番号を、あとで使用するために記録しておいてください。start_appserver_domain1 スクリプトを使用して Sun Java System Application Server を起動すると、管理者名、パスワード、およびマスターパスワードを入力するよう求められます。AS 管理者または NetBeans IDE からサーバーを起動する場合は、管理者名、パスワード、およびマスターパスワードは必要ありません。


  14. 「Sun JMS IQ Manager の入力」ページで、JMS IQ Manager のインストール方法を選択します。

    Release 5.0.5 〜 5.1.3 に含まれるのと同じメッセージング動作を必要とする Java CAPS プロジェクトには、JMS IQ Manager を使用してください。JMQ (Sun Java System Application Server に標準装備されている JMS サーバー) の次にインストールできます。


    注 –

    Macintosh システムでは、JMS IQ Manager はオプションではありません。


    1. JMS IQ Manager のバイナリは、デフォルトでは Java CAPS をインストールしているオペレーティングシステムになりますが、ドロップダウンリストを使用して変更できます。

      Sun JMS IQ Manager は、ネイティブバイナリを使用します。バイナリは、オペレーティングシステムやプロセッサのアーキテクチャーによって異なります。JMS IQ Manager をインストールするプラットフォームに一致するバイナリを選択してください。


      注 –

      Sun JMS IQ Manager をインストールする場合は、Sun Java System Application Server をインストールする必要があります。また、このインストールが完了したあとで、JMS IQ Manager を別の Sun Java System Application Server に手動でインストールすることもできます。


    2. JMS IQ Manager が待機するポート番号を受け入れるか、またはデフォルトを変更します。

      デフォルトは 18007 です。

    3. JMS IQ Manager が待機するセキュリティー保護された SSL ポート番号を受け入れるか、またはデフォルトを変更します。

      デフォルトは 18008 です。

    4. JMS IQ Manager を以前のバージョンの Java CAPS から移行する場合は、「ディレクトリからの移行」フィールドに、以前のインストールのルートディレクトリを入力します。

  15. 「Java CAPS Enterprise Manager の入力」ページで、「ホスト名」と「管理ポート」のデフォルトを受け入れるか、または変更します。


    注 –

    Enterprise Manager は、配備された Java CAPS アプリケーションやアラートを管理するために使用する管理サーバーです。


    • 「ホスト名」は、インストールを行なっているコンピュータの名前です。Sun Java System Application Server などのほかのコンポーネントは、この名前を使用して Enterprise Manager にアクセスします。Enterprise Manager は、この名前をほかのコンポーネントに中継します。これは通常、Enterprise Manager が実行されているコンピュータの名前ですが、プロキシサーバーの名前を指定することもできます。

    • 「管理ポート」は、Enterprise Manager が HTTP 要求を待機するポートです。デフォルトは 15000 です。


      注意 – 注意 –

      このポート番号には、5 個の連続した使用可能なポートが必要です。デフォルトのポート番号を変更することもできますが、インストール中にシステムが、入力したポート番号の上の連続した 5 個のポート番号を追加で選択することに注意してください (たとえば、デフォルトではポート 15001 〜 15005 が追加される)。インストール時に実行されるポート確認では、インストールの時点で使用されているポートのみが検出されることに注意してください。つまり、インストールでは、現在実行されていないほかのアプリケーションによって使用されるように設定されたポートは検出されません。



    ヒント –

    あとで使用するために、ポート番号を記録しておいてください。


  16. 「インストール前の概要」ページが表示されたら、この選択内容で良い場合は「インストール」をクリックします。それ以外の場合は、「戻る」ボタンを使用して選択内容を変更します。


    注 –

    ファイアウォールによっていずれかのコンポーネントのインストールがブロックされている場合は、そのブロックを取り除いてコンポーネントのインストールを続行します。


    「Java CAPS のインストール」ページが表示されます。スイートがシステムにインストールされている間、Sun Java Enterprise Service Bus Suite や Sun Java System Application Server などの、インストールされているコンポーネントに関する情報を提供するいくつかのページが表示されます。また、関連するオープンソース Web サイトへのリンクの一覧も表示されます。

  17. 「インストール完了」ページが表示されたら、コメントに目を通してから、「完了」をクリックして Installer を終了します。

    これで Java CAPS がシステム用に設定されました。


    注 –

    インストールの詳細については、インストールログを参照してください。


    Java CAPS Installer が終了し、ブラウザに「今すぐ登録してください」ページが表示されます。Java CAPS を Sun Developer Network に登録すると、次の利点が得られます。

    • 新しいバージョン、パッチ、および更新の通知

    • Sun の開発者製品、サービス、およびトレーニングの特別提供

    • 早期リリースおよびドキュメントの利用

    • Sun Inventory サイト上の登録済み製品の追跡/管理

  18. 「今すぐ登録してください」ページで、Java CAPS を登録します。

    1. (省略可能) Sun アカウントをまだ持っていない場合は、「アカウントを作成する」の下にある「今すぐサインアップして Sun Online アカウントに登録する」をクリックします。

      これによって登録フォームが開き、名前、電子メールアドレスなどの一般情報を入力するよう求められます。アカウントにはパスワードを設定する必要があります。フォームに間違いなく情報を入力したら、「送信」をクリックします。


      注 –

      Java CAPS に登録して利点を受けれるようにするには、事前に Sun アカウントが設定されている必要があります。


    2. 登録するには、「自分のアカウントを使用する」の下の「ユーザー名」と「パスワード」に入力し、「Sun プログラムに登録するための使用条件に同意します」を選択して、「今すぐ登録する」をクリックします。


    注 –

    あとで登録することもできます。これを行うには、Java CAPS をインストールしたベースディレクトリに移動して、register.html を起動します。「Sun 製品の登録」画面が表示されたら、「登録する」をクリックして「今すぐ登録してください」ページにアクセスします。


    これで、Java CAPS リポジトリを起動し、NetBeans IDE の Java CAPS EE Update Center を実行してリポジトリから NetBeans にモジュールをダウンロードする準備ができました。ただし、初期の Java CAPS インストールの一部として NetBeans IDE をインストールすることを選択した場合は、すでにリポジトリから NetBeans にすべてのモジュールがダウンロードされているため、この時点で Update Center を実行する必要はありません。