Java CAPS 6 インストール CLI の使用

Procedureコマンド行コンソールを使用して Java CAPS コンポーネントをインストールする

  1. インストール実行可能ファイルを納入メディアからインストールディレクトリにダウンロードします。

    • Sun のサポートから指定された Sun ダウンロードセンター (SDLC) の URL から

    • Java 複合アプリケーションプラットフォームスイートメディアキットに付属の DVD から

  2. Java CAPS をインストールするディレクトリにインストール実行可能ファイルを抽出します。たとえば、Sun Solaris の場合は JavaCAPS.bin、Microsoft Windows の場合は JavaCAPS.exe になります。


    注意 – 注意 –

    UNIX システムでは、Sun Solaris SPARC システムの場合のように /var/tmp がシステムの一時ディレクトリであっても、Java CAPS Installer はデフォルトで /tmp をワークスペースとして使用します。/tmp へのアクセス権がない場合、これが問題になることがあります。この問題の回避方法として、環境変数 IATEMPDIR=/var/tmp を設定します。この環境変数が設定されると、その後 Java CAPS Installer は /var/tmp を一時ディレクトリとして使用します。


  3. インストールを開始する前に、すべてのプログラムを終了します。


    注 –

    処理中にいつでもインストールを取り消すことができます。


  4. コンソールインストールを開始するには、JavaCAPSextension —i console と入力します。

    該当する実行可能ファイル (たとえば、JavaCAPS.bin) を使用します。

    • JavaCAPS.bin (Solaris の場合)

    • JavaCAPS.bin (AIX の場合)

    • JavaCAPS.bin (Linux の場合)

    • JavaCAPS.exe (Windows の場合)

    コンソールインストールが開始されます。

  5. インストールの概要に目を通したあと、Enter キーを押してインストールを開始します。

  6. ライセンス契約書を最後まで進めると、条項への同意を求められます。インストールを続行するには、「Y」を入力する必要があります。


    注 –

    ライセンス契約書はいくつかの部分に分かれており、条項に同意できるようになるまで、各セグメントのあとで Enter キーを押す必要があります。


  7. インストールディレクトリを選択するよう求められたら、絶対パスを入力するか、または Enter キーを押してデフォルト (JavaCAPS6) を使用します。

    1. 「JavaCAPS6」という名前のディレクトリがすでに存在する場合は、「1」を入力して選択を確認します。

    2. 「JavaCAPS6」という名前のディレクトリがすでに存在していて、別のディレクトリを使用する場合は、「2」を入力します。

  8. インストールセットを選択するよう求められたら、「すべて」の場合は「1」を、「カスタマイズ」の場合は「2」を入力します。

    「すべて」がデフォルトです。「カスタマイズ」を選択すると、インストールする製品の機能を選択できます。

  9. (省略可能) 「カスタマイズ」を選択した場合は、インストールしない機能を示す数字をコンマで区切って入力します。

  10. Java Developer Kit (JDK) を選択するよう求められたら、JDK への絶対パスを指定するか、または Enter キーを押してデフォルト値を使用します。


    注 –

    インストールを開始する前に、JDK がすでにインストールされている必要があります。JDK がまだインストールされていない場合は、「JDK のインストールと JAVA_HOME の設定」を参照してください。


  11. リポジトリを設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。

    1. リポジトリのデフォルト名「repository1」を使用するか、またはカスタム値を指定します。

    2. リポジトリのデフォルトポート番号「12000」を使用するか、またはカスタム値を指定します。

  12. NetBeans IDE の NBM をインストールするよう求められたら、「TRUE」を示すデフォルト値「1」を使用するか、または「FALSE」を示す「2」を入力します。

  13. Sun Java System Application Server を設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。


    ヒント –

    あとで使用するために、選択した内容を記録しておいてください。Sun Java System Application Server を起動するには、ログインプロセス中に、管理者のユーザー名、パスワード、およびマスターパスワードが必要になります。


    1. 管理者ユーザー名のデフォルト「admin」を使用するか、またはカスタム値を指定します。

    2. 管理者ユーザーのパスワードを指定します。


      注 –

      これは、管理者としてログインするときに使用するパスワードです。これは 8 文字以上にする必要があります。


    3. Sun Java System Application Server 内のデータを保護するには、マスターパスワードを指定します。


      注 –

      これは、Sun Java System Application Server 内のデータを保護するために使用されるキーです。これは 8 文字以上にする必要があります。


    4. デフォルトの Sun Java System Application Server 管理ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、管理 HTTP 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 4848 です。


    5. デフォルトの Sun Java System Application Server HTTP ポート番号を使用するか、または新しい番号を入力します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、配備する Web アプリケーションの HTTP 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8080 です。


    6. デフォルトの Sun Java System Application Server HTTPS ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、配備する Web アプリケーションの HTTPS 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8181 です。


    7. デフォルトの JMS ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、JMS IQ Manager 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 7676 です。


    8. デフォルトの JMX 管理ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、JMX 管理要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8686 です。


    9. デフォルトの IIOP ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、CORBA 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 3100 です。


    10. デフォルトの IIOP SSL ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、セキュリティー保護された CORBA 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 3820 です。


    11. デフォルトの IIOP 相互認証ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      デフォルトは 3920 です。


  14. Sun JMS IQ Manager を設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。

    Sun JMS IQ Manager をインストールする場合は、Sun Java System Application Server をインストールする必要があります。また、このインストールが完了したあとで、JMS IQ Manager を別の Sun Java System Application Server に手動でインストールすることもできます。

    1. オペレーティングシステムの種類を入力するよう求められたら、該当する OS を指定します。

      Sun Java IQ Manager は、ネイティブバイナリを使用します。バイナリは、オペレーティングシステムやプロセッサのアーキテクチャーによって異なります。OS の値を指定する場合は、次の省略名を使用します。

      solx86

      Sun Solaris 10 x86 (32/64 ビット)、Intel

      solamd64

      Sun Solaris 10 x86 (64 ビット)、AMD

      solaris64

      Sun Solaris 10 (64 ビット)、SPARC

      aix32

      IBM AIX 5L 5.2 および 5.3 (32 ビット)

      aix64

      IBM AIX 5L 5.2 および 5.3 (64 ビット)

      linux7

      Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3、4、および 5 (32/64 ビット)、Intel

      linuxamd64

      Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3、4、および 5 (64 ビット)、AMD

      redhat5_64

      RedHat Enterprise Linux 5 Advanced Server (Intel および AMD x86-64)

      suse8

      SUSE Linux Enterprise Server 9 および 10 (32/64 ビット)、Intel

      win32

      Windows (32 ビット)

      donotinstall

      Sun JMS IQ Manager をインストールしない

    2. デフォルトの Sun JMS IQ Manager ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      デフォルトは 18007 です。


    3. デフォルトの Sun JMS IQ Manager SSL ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      デフォルトは 18008 です。


    4. Java CAPS Release 6 の前に Sun JMS IQ Manager を使用していた場合は、絶対パスを指定することによって、Sun JMS IQ Manager を以前のディレクトリから現在のインストールディレクトリに移行できます。

  15. Enterprise Manager を設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。

    1. デフォルトの「ホスト名」を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      「ホスト名」は、インストールを行なっているコンピュータの名前です。Enterprise Manager は、この名前を Sun Java System Application Server などのほかのコンポーネントに中継します。これらのコンポーネントは次に、この名前を使用して Enterprise Manager にアクセスします。これは通常、Enterprise Manager が実行されているコンピュータの名前ですが、プロキシサーバーの名前を指定することもできます。


    2. Enterprise Manager のデフォルトの「管理ポート」を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      「管理ポート」は、Enterprise Manager が HTTP 要求を待機するポートです。このポート番号には、5 個の連続した使用可能なポートが必要です。デフォルトのポート番号を変更することもできますが、インストール中にシステムが、入力したポート番号の上の連続した 5 個のポート番号を追加で選択することに注意してください (たとえば、デフォルトではポート 15001 〜 15005 が追加される)。インストール時に実行されるポート確認では、インストールの時点で使用されているポートのみが検出されることに注意してください。つまり、インストールでは、現在実行されていないほかのアプリケーションによって使用されるように設定されたポートは検出されません。デフォルトは 15000 です。


    インストールを行うすべてのコンポーネントのパラメータの設定が終了すると、「インストール前の概要」が表示されます。ここには、このインストールの選択内容が一覧表示されます。

  16. このインストールの選択内容で良い場合は、Enter キーを押して続行したあと、もう一度 Enter キーを押してしてインストールを開始します。

  17. インストールが完了したら、Enter キーを押してコンソールインストーラを終了します。


    注意 – 注意 –

    コンソールインストーラは、必ず指示どおりに終了してください。Ctrl-C を押してプログラムを終了すると、インストールディレクトリ内の javacaps_install_log.xml ファイルが消失します。


    インストーラを終了すると、ブラウザに「Sun 製品の登録」フォームが表示されます。ここですぐに Java CAPS の製品登録を完了することも、あるいは、あとでベースインストールディレクトリに移動し、コマンドプロンプトで register.html を呼び出すことによって登録フォームに戻ることもできます。