インストールを開始する前に、『Java CAPS インストールの計画』に目を通してください。ここには、Java CAPS を正常にインストールするために必要な情報 (サポートされるプラットフォーム、オペレーティングシステムの制限事項、パラメータ定義など) が記載されています。コマンド行インストールスクリプトは、サポートされている任意のオペレーティングシステム上で使用できます。それには、まず設定プロパティーファイルを設定し、次にインストールスクリプトを起動します。コマンド行インストールでは、次の任意またはすべてのスイートコンポーネントをインストールします。
Sun Java System Application Server 9.1 (SJSAS)
NetBeans IDE 6.1 ML
IDE は、統合開発環境 (Integrated Development Environment) の頭字語です。コンパイラ、ソースコードエディタ、ビルドツール、デバッガ、ブラウザ、オブジェクトインスペクタ、クラス階層図などの多くのコンポーネントで構成されており、オブジェクト指向のソフトウェア開発を行う場合に使用できます。これらの統合ツールはまた、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) の構築にも使用できます。
Java CAPS リポジトリ v. 6
Java CAPS Enterprise Manager v. 6
Sun JMS IQ Manager v. 6
UDDI サーバー
企業は、XML ベースのレジストリである UDDI (Universal Description, Discovery, and Integration) を使用して、インターネット上に自身を登録します。この電話帳に似た機能を使用することにより、企業は Web 上で電子商取引を行うことができます。
Java CAPS コア製品
Sun Enterprise Service Bus
Sun Business Process Manager
Sun Composite Page Designer
Sun Data Integrator
追加の Java CAPS コンポーネント
バッチ/FTP 用の Sun アダプタ
DB2 Connect 用の Sun アダプタ
e-Mail 用の Sun アダプタ
ファイル用の Sun アダプタ
HTTPS 用の Sun アダプタ
JDBC/ODBC 用の Sun アダプタ
Oracle 用の Sun アダプタ
SQL Server 用の Sun アダプタ
Sybase 用の Sun アダプタ
特定のアダプタには、追加のインストール手順が必要です。詳細については、『Installing Third-Party JAR Files』を参照してください。
JBI コンポーネント
インストールには、次のコマンド行によって指定できる 3 種類のインストールがあります。
JavaCAPS.bin [-f filename] [-i {silent | gui | console} ] [-help]
silent (設定オプションを使用するスクリプトインストール。このマニュアルで説明)
gui (グラフィカルインタフェースを使用する対話型のインストール)
console (グラフィカルテキストモードインストール。マニュアルは近日中に予定)
設定プロパティーファイル内にオプションをまったく設定しないでコマンド行インストールの実行可能ファイルを実行した場合は、Java CAPS GUI インストーラが起動されます。
同時にすべてをインストールする必要はありません。初期インストールを完了したあと、設定プロパティーファイルを設定し、コマンド行インストールスクリプトを起動して特定の項目をインストールすることによって、追加の Java CAPS 製品やコンポーネントをいつでもインストールできます。
Java CAPS Release 6 は、インストールディレクトリパス内の空白文字をサポートしていません。
このプロセスではまた、Sun アンインストーラソフトウェアもインストールされます。
Java CAPS をインストールする前に、JDK がインストールされ、JAVA_HOME が設定されている必要があります。そうでない場合、インストーラはインストールを停止します。「JDK のインストールと JAVA_HOME の設定」を参照してください。
サイレントインストールのサンプルの設定プロパティーファイル
インストールに必要のない行の先頭に「#」記号を付加することによって、インストールしないバンドルや機能をコメントにします。設定する必要のある変数があります。
installername はインストール実行可能ファイルの名前であり、Operating_System は、Java CAPS をインストールしているオペレーティングシステムの名前 (たとえば、Sun Solaris 10 SPARC (64 ビット) の場合は solaris64、Intel 版 Sun Solaris 10 x86 (32/64 ビット) の場合は solx86、Microsoft Windows (32 ビット) の場合は win32) です。また、「Appserver」は Sun Java System Administration Server を表し、「EM」は Enterprise Manager の省略形です。
#Installation command examples #installername -i silent #installername -f file.properties #[silent|gui|console] #[Complete|Custom] CHOSEN_INSTALL_SET=Complete CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LIST=Repository,NetBeans,Appserver,STCMS,UDDI,EM #Choose JDK #---------- USER_JDK_HOME=/opt/java/jdk1.6.0_02 #Choose Install Folder #--------------------- USER_INSTALL_DIR=/space/JavaCAPS6 #Repository Get User Input #------------------------- REPOSITORY_NAME=repository1 REPOSITORY_ADMIN_PORT=12000 #NetBeans Get User Input #------------------------- NETBEANS_INSTALL_NBMS=1 #Appserver Get User Input #------------------------ APPSERVER_ADMIN_USER=admin APPSERVER_ADMIN_PASSWORD=adminadmin APPSERVER_MASTER_PASSWORD=changeit APPSERVER_DOMAIN_NAME=domain1 # Basic Ports APPSERVER_ADMIN_PORT=4848 APPSERVER_HTTP_PORT=8080 APPSERVER_HTTPS_PORT=8181 # Advanced Ports APPSERVER_JMS_PORT=7676 APPSERVER_JMX_ADMIN_PORT=8686 APPSERVER_IIOP_PORT=3100 APPSERVER_IIOP_SSL_PORT=3820 APPSERVER_IIOP_MUTUALAUTH_PORT=3920 #STCMS Get User Input #-------------------- STCMS_OS_TYPE=Operating_System STCMS_PORT=18007 STCMS_SSL_PORT=18008 STCMS_MIGRATION_FROM_DIR= #EM Get User Input #----------------- EMANAGER_HOST_NAME=localhost EMANAGER_ADMIN_PORT=15000
このサンプルファイルを使用して、必要としているインストールに固有の設定プロパティーファイルを設定します。設定プロパティーファイルを設定したら、「installername -f file.properties」と入力してインストールを実行します。
サイレントモードを使用してインストールする場合、製品がすでにインストールされていれば、スクリプト化されたファイル file.properties が Java CAPS Installer によって自動的に生成されます。
必要な作業
次のリンク先では、Java CAPS をインストールするための各手順が説明されています。
Release 6 は、Macintosh システムでのコマンド行インストールをサポートしていません。