Enterprise Manager を使用して、Sun Java Message Service グリッド (JMS グリッド) を実行時に管理できます。
Enterprise Manager は、Sun JMS IQ Manager、Sun Java System Message Queue、および Sun Java Message Service グリッド (JMS グリッド) の共通の管理環境となります。ただし、メッセージサーバーが異なれば、サポートされる監視および管理機能のレベルも異なります。
Enterprise Manager の基本情報については、「Enterprise Manager の基本」を参照してください。
左側のパネルの「プロジェクト」ノードが、JMS グリッドの送信先を使用するアプリケーションを表す場合、その「プロジェクト」ノードには送信先ごとのサブノードが含まれます (たとえば、Queue1 と Queue2)。
Enterprise Manager のキュー管理オプションの多くを、サーバーに配備されたアプリケーションで利用されるキューに対して使用することができます。ここでは、それらのオプションとそのサポートレベルについて説明します。
右上のパネルに、選択したキューの情報が表示されます。
表 1–3 「キュー」タブ - 列
列名 |
説明 |
---|---|
キュー名 |
キューの名前。 |
最小シーケンス番号 |
JMS グリッドではシーケンス番号を使用しないため、この列には常に 0 が表示されます。 |
最大シーケンス番号 |
JMS グリッドではシーケンス番号を使用しないため、この列には常に 0 が表示されます。 |
使用可能な数 |
キュー内の未処理のメッセージの数。 |
受信側の数 |
このキューの受信側の数。 |
最後にパブリッシュされた日付/時間 |
キューで現在使用できるもっとも新しいメッセージの日付とタイムスタンプ。使用できるメッセージがない場合、この列には、最後のパブリケーション日付と最後のメッセージの時刻が示されます。 |
キュー内のメッセージの一覧は、右下のパネルに表示できます。
次の表に、「メッセージ」タブの列を示します。
表 1–4 「メッセージ」タブの列
プロパティー名 |
説明 |
---|---|
シーケンス番号 |
この列の値はメッセージ ID から生成されたハッシュ値で、JMS グリッドでの特定の意味はありません。 |
メッセージ ID |
メッセージの一意の識別番号。 |
ステータス |
メッセージが未読かどうかを示します。 |
メッセージサイズ |
JMS ヘッダーを含めたメッセージのサイズ (バイト単位)。 |
デリバリモード |
メッセージが持続的かそうでないかを示します。 |
優先度 |
メッセージの優先度を 0 から 9 で示します。もっとも高い優先度は 9 です。 |
送信 |
メッセージが受信された曜日、日付、および時刻。 |
右下のパネルには、次のボタンが表示されます。
「メッセージの送信」ボタンで、新しいメッセージをパブリッシュできます。使用できるメッセージはテキストタイプのみです。生存期間、優先度、デリバリモードを指定できます。
「表示/編集」ボタンで、メッセージの内容を表示できます。ただし、このリリースではメッセージの内容の編集はできません。
「プロパティー」ボタンで、メッセージのプロパティーを表示できます。ただし、一部のプロパティーは、このリリースでは使用できない可能性があります。
「すべて選択」ボタンで、すべてのメッセージを選択できます。「何も選択しない」ボタンで、すべてのメッセージの選択を解除できます。
「削除」ボタンで、選択したメッセージを削除できます。
「ジャーナルの表示」ボタンは、JMS グリッドでは使用しません。
ページング機能は、このリリースではサポートされません。ただし、表示を更新すれば、メッセージの消費や新しいメッセージの受信に応じてリストが変更されます。
Enterprise Manager では、キューの場合と同様の方法で左側のパネルにアプリケーションのトピックを表示できます。右上のパネルに、選択したトピックの情報が表示されます。
表 1–5 「トピック」タブ - 列
列名 |
説明 |
---|---|
トピック名 |
トピックの名前。 |
最小シーケンス番号 |
JMS グリッドではシーケンス番号を使用しないため、この列には常に 0 が表示されます。 |
最大シーケンス番号 |
JMS グリッドではシーケンス番号を使用しないため、この列には常に 0 が表示されます。 |
使用可能な数 |
このトピック内の未処理のメッセージの数。この値は、トピックに登録されているどのサブスクライバによってもまだ消費されていないメッセージの数を表します。 |
現在のサブスクライバ |
このトピックのメッセージを現在消費しているサブスクライバの数。 |
最後にパブリッシュされた日付/時間 |
トピックで現在使用できるもっとも新しいメッセージの日付とタイムスタンプ。使用できるメッセージがない場合、この列には、最後のパブリケーション日付と最後のメッセージの時刻が示されます。 |
キューの場合と同様、トピック内のメッセージの一覧は、右下のパネルに表示できます。各列の意味は、キューの場合と同じです。メッセージは、「送信」列に示されている送信された順序で表示されない可能性があります。
このパネルにはいくつかのボタンもあります。ボタンの機能は、キューのボタンと同じです。