ここでは、WebSphere MQ 用の他社製 JAR ファイルのインストールと設定について説明します。
インストーラスクリプトを使用するには、次の場所からダウンロードできる Apache Ant バージョン 1.7 以降をインストールする必要があります。
Java CAPS とともに配布される ant のバージョンを使用することもできます。
次の手順は、他社製インストーラをデフォルト設定で実行する方法を示します。Netbeans または GlassFish の特定のインスタンスのためにインストーラを (個別に) 実行する場合は、ant の実行時にそれぞれを明確に指定する必要があります (たとえば、ant install-glassfish や ant-install-netbeans など)。
アダプタの他社製ライブラリインストーラの zip ファイルを Java CAPS リポジトリからダウンロードし、それを作業用ディレクトリに展開します。
c:\JavaCAPS6\ThirdPartyInstaller
コマンドウィンドウを開き、他社製インストーラの zip ファイルを展開したディレクトリに移動します。
cd c:\JavaCAPS6\ThirdPartyInstaller
ANT インストールのホームディレクトリを指すように ANT_HOME を設定します。
set ANT_HOME=C:\JavaCAPS6\netbeans\java2\ant
JDK インストールを指すように JAVA_HOME を設定します。
set JAVA_HOME=C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_03
ANT インストールの bin ディレクトリが含まれるように PATH を設定します。
set PATH=C:\JavaCAPS6\netbeans\java2\ant
build.properties を次のようにカスタマイズします。構築プロパティーの詳細は、表 1–2 を参照してください。
webspheremq のみを処理するように product.name= を変更します。
com.ibm.mq.jar のフルパスを指すように webspheremq.thirdpartyfile を変更します。
例:
Windows — webspheremq.thirdpartyfile=C:/Program Files/IBM/Websphere MQ/Java/lib/com.ibm.mq.jar
Solaris — webspheremq.thirdpartyfile= /opt/IBM/webspheremq/Java/lib/opt/com.ibm.mq.jar
変更やカスタマイズが必要なファイルは build.properties だけです。
Java CAPS Netbeans および GlassFish のインスタンスを終了します。
ant と入力して、他社製インストーラを起動します。
Java CAPS Netbeans インスタンスを再起動します。
名前 |
説明 |
値 |
---|---|---|
netbeans.home (C:/JavaCAPS6/netbeans) |
Netbeans インストールの場所を示します。 |
Java CAPS のデフォルトインストールでは、この場所は C:/JavaCAPS6/netbeans/ (Windows の場合) または ~/JavaCAPS6/netbeans/ (UNIX の場合) です。 ![]() このプロパティーは、デフォルトで自動的に設定されます。デフォルトのプロパティーを変更する場合は、インストールの残りの部分をこのプロパティーに合わせてカスタマイズする必要があります。 |
glassfish.home (C:/JavaCAPS6/glassfish) |
GlassFish インストールの場所を示します。これによって、他社製ライブラリが実行環境内の正しい場所にコピーされます。 |
Java CAPS のデフォルトインストールでは、この場所は C:/JavaCAPS6/glassfish (Windows の場合) または ~/JavaCAPS6/glassfish (UNIX の場合) です。 ![]() このプロパティーは、デフォルトで自動的に設定されます。デフォルトのプロパティーを変更する場合は、インストールの残りの部分をこのプロパティーに合わせてカスタマイズする必要があります。 |
installation.domains |
GlassFish インストール内の、他社製ライブラリが配置されるドメインを示します。 |
installation.domains のデフォルトは domain1 です。 |
product.name |
他社製 jar ファイルをインストールする必要がある製品を示します。必要な製品のいずれかまたはすべてを選択します。jar ファイルは特定の製品名を使用してインストールされるため、製品名を変更しないでください。 |
product.name プロパティーは、インストールする他社製 jar ファイルによって異なります。このインストールでは、このプロパティーは cicsadapterra になります。 |
thirdpartyfiles |
他社製ライブラリの場所を示すパス形式の構造。この構造には、ファイルの場所を指定する必要があります。つまり、これは検索パスではなく、場所のパスです。 |
各アダプタでは、これらのライブラリの場所はプラットフォームによって異なります。次に例を示します。 db2connectadapter.thirdpartyfiles= vsamadapter.thirdpartyfiles= cicsadapterra.thirdpartyfiles=C:/Program Files/IBM/CICS Transaction Gateway/classes/ctgclient.jar;C:/Program Files/IBM/CICS Transaction Gateway/classes/ctgserver.jar siebeleaiadapter80.thirdpartyfiles= siebeleaiadapter78.thirdpartyfiles= siebeleaiadapter77.thirdpartyfiles= siebeleaiadapter75x.thirdpartyfiles= webspheremq.thirdpartyfiles= |